AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

はっ倒すぞこの無礼忍者

仮面ライダーセイバー

第6話「疾風の如く、見参。」

感想レビュー

 

戦いの激化に伴いワンダーライドブックについてのことを多く知ろうとする飛羽真の前に、ソードオブロゴスの剣士の1人「緋道蓮」が現れる。が、蓮は強さこそ正義とし、未熟な相手を下っ端扱いして露骨に上からな態度を取る無礼剣士だった このガキぃ...

 

メギドの目的が判明、ズオスの出現を受け剣士達が動き出す中、飛羽真もソフィアから「困った時には『スラッシュ』の力を借りると良い」と助言を受けつつソードオブロゴスが管理する本から情報収集を開始する(この時、大秦寺さんがワンダーライドブックおよびアルターライドブックについての説明を必死に目を合わせまいとする陰の者ムーヴと共にやってくれたよ!優しいね!)

話の流れの中で相変わらず露骨に無礼な態度を取ってくる蓮に飛羽真が食ってかかり、いつの間にか勝ったら言うことを聞くというテイの剣の勝負に突入(審判は完全に巻き込まれちゃった大秦寺さん 強く生きて...)、結果は不意を突いた飛羽真の一応の勝ち、となったところで賢人からメギド出現の一報が入る。

 

現場では3匹目のピラニアメギド(メス)とエスパーダが既に激闘を繰り広げており、その場にはデザストも姿を現していた。駆け付けた飛羽真はセイバーに変身、ストームイーグルワンダーライドブックと、蓮との剣の勝負の景品として手に入れた「こぶた3兄弟」ワンダーライドブックの力で変身した「ドラゴンイーグルぶた3」でピラニアメギドを撃破する。

ここのセイバーの必殺技も以前のムキムキ妖精に負けず劣らずだいぶ演出がフリーダム...w しかしこれが特徴的な演出として作品のパーソナリティとなってるのは本の物語をテーマにしてるセイバーならではよな 楽しい ちなみにドラゴンイーグルぶた3の必殺技は「火炎舞飛斬(かえんぶひざん)」というんだとか それぞれの本の要素をしっかり名前に入れ込んで言葉遊びも織り込んでる何気に上手い技名である 凝ってんな!

しかし一般人のフリをしたストリウスがセイバーに接近、その隙を突かれてしまい飛羽真はセイバーへの変身能力を封印され、ストームイーグルワンダーライドブックも再びデザストに奪われることとなってしまった...

ソードオブロゴスに帰還した飛羽真はセイバーの力を取り戻す方法として、大きな力が眠る失われし場所「アヴァロン」へ行くことを大秦寺さんから聞かされる。しかしそこは剣士では行くことができないとされる場所...

それでも飛羽真はアヴァロンへ行くことを決意、そして蓮に対し剣の勝負で勝った際の「言うことをことを聞く」を引き合いに出して、自分に代わり人々を守ってくれるよう頼む。

蓮もその真っ直ぐな言葉に最初こそ戸惑ったものの、自分がメギドを倒せるか、飛羽真がアヴァロンを見つけ出せるかの勝負という形でその頼みを聞き入れたのだった。

 

その頃、行動を共にしていた倫太郎と芽衣はズオスを発見。倫太郎はブレイズへと変身し戦いを挑むが、その戦いの最中に、ズオスが自身の師であった先代の水の剣士を手にかけた張本人であったことを知る。そしてその途端、倫太郎は激情に駆られズオスに突撃、救援を呼ぼうとする芽衣を静止したった1人で戦い始める...
前話で仄めかされた倫太郎とズオスの因縁がここで判明。こうしてライダーと敵の間の因縁が早期に示されておくと今後のストーリーにおいて双方の激突に深みが出て面白くなるので良いね

 

一方賢人と共にピラニアメギドを発見した蓮は「仮面ライダー剣斬」となって戦闘を開始、途中デザストの介入を受けるも臆すことはなく、「アイツとの勝負には負けられないからね!」と飛羽真と交わした約束を果たすべく戦う。

蓮に関しては正直なとこ言うと、小生意気な部分の方が今回強調されまくってたのと雰囲気がなんとなく苦手に感じるのとで良いとこみたいなのが見えてこなくて個人的にはまだ好感は薄いのだけど、飛羽真の実直さに触れたことで物理的なとことは違う側面から飛羽真の強さを感じ取り、飛羽真のことを格下ではなく張り合う相手として見るようになったという小さな変化をここで描いたのは今後の人格的な成長などが楽しみになって良かったところ せっかくならここも尾上さんみたく2話構成で描いても良かったかなと思わなくもないが蓮のキャラ的なとこで言うと印象あまり良くない状態が続くとよろしくないというとこからこういう配分になったんだろうか

異世界へと飛びデザストと激闘を繰り広げた剣斬は華麗な立ち回りで見事デザストを粉砕しワンダーライドブックを取り戻し、ピラニアメギドもエスパーダによって撃破されたのだった。

セイバーにおける異世界戦闘はライダーや怪人を非現実館のある背景に合成する形で描かれることもあるけど、その方式にしたことで立体的な動きやアングル、フィールドを広く使ったアクションを多用したバトルといった、今まであまり描かれなかった形のバトルが演出されるようになり、今回の剣斬vsデザスト戦はその良さが存分に活きてて非常に見応えあった 昨今の情勢から従来とは撮影スタイルも変わったセイバーだけど、それを逆手に取った新たな魅せが多いのは流石だなぁ

 

一方で飛羽真も大秦寺さんとわちゃわちゃしながらソードオブロゴスの閲覧禁止の書物を手にし、それを基にしてアヴァロンへ至る道を見つけ出す。皆を守るべくセイバーの力を取り戻そうと全力を尽くす飛羽真の姿に大秦寺さんもエールを送り、そんな大秦寺さんの姿から飛羽真も彼が「スラッシュ」であることに気付くのだった

大秦寺さん、コミュ障気味なのが玉に瑕だが、嘘がつけなかったりと愛嬌を感じる振る舞いが多いし、飛羽真と蓮の喧嘩の際は2人の間にさり気なく立とうとしたりなんだかんだで飛羽真を応援したりとそれとなく人の良さが見えるのが良いなぁ 好きなキャラだ

しかしそんな最中、ズオスとの戦いに敗北してしまった倫太郎。挑発を受け余裕から見逃されてしまった倫太郎は無力感から激昂、ズオスに打ち勝とうと激情を露わにし始め...更にカリバーがストリウスを通じ、飛羽真達と同じくアヴァロンへ至ろうとしており...

 

以上、本編終了

前話で示された「アヴァロン」の意味や倫太郎とズオスの因縁についての解明、蓮/剣斬の参戦などなど盛り沢山な内容だったけど、その盛り沢山っぷりや蓮のキャラが良くも悪くも目立った感があることで、リアタイ視聴寺は各要素にあまり集中できずもう一つ盛り上がらなかったなぁというのも正直な印象

またここ最近のライダーシリーズにおいては序盤は販促の関係からストーリーが駆け足気味になることが多々あるけど、今作はフォームチェンジの披露が微妙に作業的になってる感じがあってイマイチな印象を受けることもあり今話もその印象が強かったのでそこはちょっと残念なとこ。もっとも、一方で各回ごとに色んなフォームチェンジがポンポン出る小気味良さは楽しくはあるし、次回はストーリーに乗せた劇的な強化展開も描かれそうなので、この先の描かれ方に関しては楽しみにしたいけどね

総合的にちょっと忙しない印象が強くなってきた、というのが率直な感想なので、物語もそこそこ進んできたらストーリー展開とも上手く両立した話運びがもっと見たいなと思う

 

今回はこの辺で 最後まで見ていただきありがとうございました 次回もまたよろしくお願いします

気に入っていただけたら拡散もしていただけると嬉しいです!

ではまた