AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

絶対象だよアイツ

ウルトラマンG(グレート)

第7話「森の守護神」

感想レビュー

 

-あらすじ-

神聖とされる森を切り拓き道路を開発する計画が為されようとしていることに対しシンプソン夫人が娘のジェニファーと共に抗議へ向かう最中、森から突如現れた怪獣ガゼボを前に逃走しようとしてジェニファーが行方不明になってしまう。娘の捜索のため出動したUMAだったが、ガゼボをはじめとした森の脅威により捜索へ向かったジャック達との連絡が途絶、事態を受け怪獣を倒すべく森の爆撃指令が出されようとしていた...

 

 

森の奥から現れ、雄大に歩き迫り来るガゼボの画が今回の話の中ではたびたび出てくるけど、今回の舞台となる森のミニチュアセットが奥行きの出し方といい木々・崖の表現といいかなり精巧にできていて、なおかつその中をのっしのっしと歩いてくるガゼボのローアングルからの見せ方の巧さも合わさってることで、「巨大な生物が森の中を迫り来る」という映像としてリアリティ溢れるものになっており必見の部分。ここまでのグレートの話の中でもトップクラスのクオリティだと思います。4話の荒野に立つデガンジャの映像といい、広大な風景の表現という点では今作はなかなか強いという印象

あのリアルなミニチュアにしっかり溶け込むだけのガゼボの造形もなかなかのもんだなと感じるね まさに1匹の生物という感じの存在感が溢れ出てるのがたまらんですよ しかしガゼボ、現実にも実在してたという史上最大のカンガルー「プロコプトドン」が進化した姿とのことだけど、正直象だよね パオーンって言ってるし...言ってるもん

 

  • ヤバすぎキノコ

ジェニファーの捜索のため森に立ち入ったロイドとキム(2人ともたくましいキャラなだけに迷彩柄のサバイバル用な感じの服装が似合いすぎてるよね)がガゼボから逃走しようとしてる最中、森に自生するキノコが噴出する胞子によって重火器や通信機といった金属製の機器が溶ける事態に。...ってガゼボインパクトで若干薄れそうになってる気もするけど何気にヤバいキノコじゃなかろうかこれ ガゼボの森、進化が自由すぎねぇか()

しかしこのキノコの胞子をガゼボが避けてることを知ったキムのアイデアで胞子入り泥爆弾ができ、ガゼボからの逃走に役立ってたので今話のだいぶ重要な要素ね こういう未開の地でのアナログ式での対処というシチュエーションって意外とウルトラシリーズでは見ない気がするからなかなか新鮮な展開

 

  • ここぞでイカす男、チャールズ

ロイド達の通信途絶を受け森に立ち入ったジャックとジーンも続けてガゼボの襲撃で通信を絶ってしまい、怪獣を倒し開発計画を進めようとするあまり痺れを切らした警部が森への爆撃を行おうとする展開に。アーミーの将軍といいちょっとグレート世界のUMA以外の組織の人達、過激な人多かねぇすか...


チャールズは爆撃を行うため司令部へ行こうとする警部をハマーで案内する

...かと思いきや、ジェニファーを心配し不安定になる夫人もいる横で怪獣への対処が上手くいかないUMAを小馬鹿にし、(怪獣が森を降りるのを懸念してとはいえ)UMAの面々やジェニファーの残された森を焼こうとする警部の態度が腹に据えかねたのか、「最前線では戦わないのかい」と毒突き、ガゼボの森までハマーを飛ばし、警部を乗せたまま(ジャック達からの注意を逸らすのも兼ねてか)ガゼボのスレスレを飛び回り警部をビビり散らさせるドSプレイを決行。

警部の態度は観てるこちらからしてもけっこう頭にくるやつだったので、ちょうど良いタイミングでこういうの豪快にやってのけるチャールズは良いわね 普段隊長の後ろとかに付いてる印象が強いだけに、前回の将軍への反抗といいやる時は徹底的にやるギャップが気持ち良し

グレート吹き替え版の今話において、チャールズの警部に対する台詞に「あんた子供◯して勲章貰うの?」というものがあるのは有名だけど、それもまたチャールズのキャラを示してて良いよね(字幕版の今回においてはそれが見られないのがちょいと残念)

 

ガゼボが森の開発で目覚めたに過ぎないことを感じてか、ガゼボの前に立ち塞がった今回のグレートの戦闘はあくまでも牽制がメイン。最終的にはガゼボを崖下の穴へ叩き込み、落石で穴を塞ぐことにより再び眠りにつかせることで決着しました。

前述のリアリティ溢れるセットの中でガゼボと対峙するグレートの画もまたカッコ良くて見応えアリでしたね

 

  • あの子は誰

今回の話の中で、森の中で迷ったジェニファーを助けてくれており、更にジャック達がジェニファーを連れ森を出る手引きもしてくれた少年がいたのだけど、まるで姿を隠すかのように立ち回る様やいざ姿を見せてもほとんど言葉を発さない様子から妙な感じがあって、からのラストのジャックやジェニファーのやり取りからして確信めいたものに変わったのだが、どうも普通の人間ではなかったっぽいよね彼 あくまで考えすぎであり単にガゼボ達と共に生きる先住民的な子だったのか、はては森に棲む精霊の類だったのか...謎は深まる こういう少し謎めいたテイストが出てくるのもウルトラシリーズらしくて良いね

 

 

以上ウルトラマンG第7話、ウルトラシリーズではある種定番な「神聖な地の開発、それにより目覚める神獣的な怪獣の出現」という話で安定感ある面白いストーリーでした 謎めいた少年の存在といい、こういうテイストの話もあるのがウルトラシリーズの良いところだ

特に森の中を迫り来るガゼボのリアルさ満点なな絵作りという目を見張る演出が見られたのが非常に興奮でき、なかなか印象深く残った回でしたね

 

というわけで今回はこの辺で 次回もまたよろしくお願いします 気に入っていただけたら拡散もしていただけると嬉しいです!

ではまた