AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

歴戦の一般パティシエ

仮面ライダーセイバー

第8話「封印されしは、アーサー。」

感想レビュー

 

-あらすじ-

アヴァロンにてキングオブアーサーの力を手にした飛羽真。しかし飛羽真は同時に、その強大な力を本当に自身がものにできているのかという不安にも苛まれていた。そんな時、本にされた街の全てが元に戻っていないことを知らされライダー達は出撃、そこでメデューサメギドに加えカリバーとレジエルが待ち構えていた。不安を抱えたまま戦ったセイバーは劣勢となり、更にそれを救おうとしたバスター/尾上が石にされ...

  • 謎の男

前回アヴァロンへ入った飛羽真に力を手にするための手引きをした謎の男の顔が今回明らかになりました。てっきり既存キャラの誰かで後々明らかになるパターンもあるかと思ってたので新キャラだったのは個人的にちょっと意外だったり。

「真の力が解放された時、また会おう。」という台詞が今回のキングオブアーサー覚醒を指すのか、それともその先の何かもっと大きな進化を指すのかは不明だけれど、今後の飛羽真の成長に合わせストーリーに食い込んでくるのは間違いなさそうな感じだね まだ謎が多すぎて不明なとこだらけなので気に留めておきたいところ

 

  • 強そうだぞこの一般人

メデューサメギドに襲撃され石にされる一般人の男性2人の役で「仮面ライダー鎧武」の凰蓮さんと城乃内でお馴染みの吉田メタルさんと松田凌さんが登場!鎧武外伝の宣伝を兼ねての出演やね 設定としてはそっくりさんということらしいけど、よく見知った顔なだけに少ない時間の中での存在感があまりに大きい...w 事前の告知があったとはいえ嬉しいイベントでした

 

  • 重圧と責任

キングオブアーサーの力に対する不安を持ったまま戦いカリバーやメデューサメギドにいいようにやられてしまい、窮地に陥ったセイバーを救うために飛び出したバスター/尾上さんが石にされてしまい、力を使いこなせない自分に対する責任から、飛羽真はそらにも力無く詫びることしかできない...
とここは非常にシリアスで飛羽真の挫折を描く重要な展開であり、セイバーのアクションが力を使いこなせず剣に振り回されてるような動きになってることなど飛羽真の重圧や不安が表れた細かな演出など光る部分も多かった...のだけど、どうにも展開が微妙に足早な感じがあったりして、キャラクターの心情の表現や尾上さんの敗北等の大きなイベントの発生にもう一つ劇的さが乗ってなかった印象があり、ここはちょっと惜しかったかな 前話のアヴァロン周りのイベントも演出的にちょっとサクサク進みすぎてた印象があり、今回もそれが引き継がれてしまった感じがあるかも

 

  • 尾上親子

しかしそこから、そんな飛羽真に対し父の無事を信じつつ飛羽真の心境を案じる精神的な強さと優しさをそらが示し、そらの「次は絶対に勝って」という約束が飛羽真の再起の一因に繋がる、という展開に繋がったのは素直に熱かったところ。以前の飛羽真との関わりがより成長に繋がったのもあるのかもだけど、幼いながらもこの強メンタルは流石の尾上さんの子だなそら

尾上さんも石化の直前に「絶対勝てよ!約束だぞ!」と第5話に続いて飛羽真が大事にしてる約束というワードを持ち出すことで飛羽真を奮い立たせようとしていたし、一度惚れ込んだ相手に対する真っ直ぐに熱いところは揃いも揃って素敵だなぁ尾上親子 良い

 

  • 小説家奮戦

後半の展開は、飛羽真がそらの言葉を受け、不安にばかり目を向けていて見えなくなっていた「自分を支えてくれる周囲の仲間達の存在」を思い出したことで、彼らの力を信じ、背を預け共に支え合うことで強敵を打ち破るシナリオを書き上げ逆転を生む

という飛羽真の不安の克服を描き、かつ小説家という設定を昇華させた世界を救う筋書きを生み出すというキャラ表現の演出がカッコ良くなる部分であり、序盤から既に仲間意識の強いソードオブロゴスのライダー達の関係性が連携バトルに深みを加え面白さがグッと高まる展開でもあったのだけれど、賢人と蓮のように劇中描写としてまだそこまできちんと関係性が示されてないようなキャラがいたりする中での展開だっただけにここももう一つ熱量が上がりきらなかったなぁという印象があったのが正直なところ。飛羽真の小説家設定の昇華もそれに付随してちょっとふわっとした表現になったとも感じられて、ここは熱くなる要素多かっただけに勿体なかったかなぁ

 

  • 俺が剣になることだ

飛羽真の再起に呼応しキングオブアーサーの力も覚醒、巨大剣士「キングオブアーサー」を呼び出す。話が進むとあまり使われなくなる巨大ロボ枠を強化フォームの武器に含めることで使用機会自体が増えるようにしてあるという采配や、変形プロセスの中で剣を地面に突き立てているかのようなポーズが再現できているという玩具的なギミックの中に含まれた遊びというところで、キングエクスカリバー、なかなか凝ってるのが感じられてちょっと好きなアイテムです

巨大化したメデューサメギドを撃破しつつ、落ちてくる隕石に対し「俺が斬る!」とセイバーが言い放つと、まさかのセイバー自身がキングオブアーサーの剣に。シュール極まりないギャグチックな絵面で笑うのだけど、想像次第でいかなる形にもなる、というセイバーの中で描かれてきたテーマがここでも何気に活かされてるのがちょっと上手くて腹立つw 今後もたまに使って欲しいな、全身剣

 

そして彼らの勝利により尾上さん(と強そうな一般人2人)は石化から解放され、尾上さんは無事そらと再会、ライダー達の絆もより深まったのだった

一方、メギド達のアジトではカリバーの変身者が先代の炎の剣士と隼人、そしてソフィアの写った写真を眺めており...

 

以上セイバー第8話、飛羽真の心情の描写が中心となり、ライダー達の団結や不安を乗り越えキングオブアーサーの力をものにする展開が描かれるストーリーで、細かく見るとなかなか熱いエッセンスが多く含まれていたのだけど、第8話というまだ序盤も序盤のタイミングであったことやキングオブアーサーの販促に追われた感があったことから全体的な作劇が駆け足な感じがあり、今一つ熱くなりきれなかった面のあるちょっと勿体ない回だったなぁというのが正直な感想。前回今回とキングオブアーサー周りの地続きの両話において同様の印象が強かったので、けっこう脚本回しが大変だったのかなぁとも感じるところだけど。序盤はやっぱり販促とかの事情から多少はこの辺仕方ないのかなぁ 謎も色々多くなってきて、それで牽引できる余地も少なくなってくると思うのでここからもっと展開の動きを入れてきて欲しいなぁ

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

 

次回、コミュ障刀鍛冶、変わる!!