AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

ユーアーザヒーロー

鎧武外伝 仮面ライダーグリドンvs仮面ライダーブラーボ

感想レビュー

※本レビューはネタバレを多分に含んでおります。ご注意ください

 

 

突如前触れもなく仮面ライダージオウ公式Twitterアカウントがジオジオし始めたのをきっかけに製作が発表され、先週から2週連続でストーリーが展開された鎧武外伝最新作「グリドンvsブラーボ」、ワテクシ、もとい私もTTFCで視聴致しました。TV本編最終回から約6年、一番直近の鎧武外伝の「デューク&ナックル」からも約5年と、映像作品でのシャルモンコンビとの再会は実に久しぶりで嬉しい限りです(コロナ禍での鎧武メンバー集結メッセージでもお姿は拝見してたのでそこまで凄くお久しぶり感あるわけではないんだけどやっぱり映像作品で見られるのは格別)

 

本編としては前後編合わせて25〜30分とTV本編1話分くらいの尺なので色々要素は詰め込み気味になってはいたものの、5〜6年の歳月の中で名声を手にし舞い上がっていた城乃内が一連の事件から成るかつての師である凰蓮さんとの激突や暴走という事態を経て、へなちょこでもヒーローとして「変身」し戦ってきた時の勇気と向上心、それを導いてくれた凰蓮さんとの師弟の絆を取り戻し熱い姿を見せていくという手堅く纏まった展開になっており、お世辞にも褒められた人物ではなかった男が劇中の様々な出来事に揉まれて成長し勇敢な戦士となり、やがて自分の過ちとも真っ向から向き合う大人へとなっていくという、鎧武TV本編で描かれた城乃内というキャラの良さを改めて濃く煮詰め再演した面白いストーリーでした。鎧武という作品のテーマとしての「変身」を等身大の成長という描写であったからこそある意味最も共感できる形で体現し、輝かしい存在感を見せつけた城乃内の魅力に溢れていたと思います

そんな城乃内の物語を彩る要素として、傷付いた凰蓮さんを背負って歩くという鎧武第25話の描写(奮起して戦いに飛び込み傷付いた城乃内を凰蓮さんが背負って歩く)と対比になるような構図の演出などの、TV本編の城乃内の成長ストーリーを見てきた者には堪らない粋な絵作り、演出の数々があるのですが、その中でも特に光ったのはやはりなんといっても初瀬亮二の登場でしょう。TV本編で演じられた白又敦さんご本人が出演しておられるのですが、グリドンvsブラーボの告知があった際も一切存在が明かされてなかったので完全サプライズ!見覚えのある黒いパーカーを纏った手が映った際には思わず体が飛び上がりそうになりました。敵の手で暴走した凰蓮さんを止める力を失い、ヘルヘイムの果実を手にするもロックシードを生成することが叶わず挫けそうになり、力を求めて覚悟を決め果実を口にしそうになった城乃内を止めたのが、かつて同じ過ちを犯した初瀬ちゃんという、こんなん、な、泣きますよ...ここでもう本作は満足度1000点ですよ
初瀬ちゃんの散華は色々要因は重なっていたものの城乃内の心ない一言が遠因の一つであり、城乃内自身もそれに気付き最終回でもそれに基づいた贖罪の戦いへ赴くほどに悔やんでいたのは本編を観ていた皆々様はご存知でありましょうが、今回現れた初瀬ちゃんは城乃内に対し優しく微笑みかけたり激励とも言えるキッとした表情を見せたりと、まるで城乃内を良き相棒として今でも見ており、勇敢に立ち向かう姿を示す彼を許しているかのように接しており、城乃内にとっては5〜6年越しに心のしこりが取れた出来事だったんじゃないかなぁと この初瀬ちゃんはあの世から駆けつけたモノホンだったのか、それとも城乃内の見た幻だったか、それははっきりと分からないけどライチロックシードを生み出したあの奇跡の様や、城乃内にとっての大きな救いになってであろうことなど、本物の初瀬ちゃんであったと信じたいなぁ

そんな出来事を経て生み出されたグリドンライチアームズの師匠を救うための獅子奮迅の活躍もカッコよく決まり、主役城乃内、実にカッコよかった

 

一方そんな彼の活躍の裏で動いていた主任だけど、この方は相変わらず自重しない高スペックぶりで安心しました。さすくれ。

着慣れていないと言いつつグリドンでキングドリアンブラーボとそれなりに拮抗したり、黒幕として満を辞して現れたシルフィーをそ れ が ど う し たと言わんばかりにカチドキアームズで圧倒(ロクに攻撃を受ける描写すら無しという)し遂には跡形もなく粉砕したりと、この人もう最強なんじゃないかな

正直言うと城乃内を攻撃させ凰蓮さんを囮にする前提の作戦やってたりとTV本編後の描写としては若干首を傾げる部分もあったりしたのだけど、シルフィーに変身していた人物の呪詛ともいえる言葉に対し、世界を守る者としての揺るぎない高潔な決意を示したりと変わらぬ良さも見せてくれて非常に良かったです

変わらぬ良さと言えば凰蓮さんは寧ろ色々な意味でブレてなさすぎて安心感が圧倒的で良かったなぁ...w 鎧武特有のわちゃわちゃ感をあの方1人であっという間に作り上げてしまえる万能さよ

 

さてそんな彼らの物語の発端となった今回の事件、結局黒幕とされる人物は倒されることとなったのだけど、最期の瞬間にやや思わせぶりな感じもある発言を残していったことといい、ヘルヘイムロックシードなる今までありそうでなかったというか意外と思いつかなかったとっておきのモチーフのロックシードがこんな短い出番で終わると思えないことといい、もしかしたら今後鎧武外伝の新たな展開もあるのでは...?とかすかに期待したくなるところ CSMも長期展開を見越してるらしいし鎧武の勢いがまだまだ衰えない...かも

 

 

というわけで鎧武外伝グリドンvsブラーボ、総じて満足度の高いスピンオフでした 個人的お気に入りライダー作品である鎧武の中でも特にお気に入りなシャルモンコンビや主任の映像作品での活躍も見られたしとても嬉しかったです 鎧武乃風(湘南乃風)のSHOCK EYEさんが歌い上げた主題歌の「You are the HERO」も非常にカッコよく、鎧武という作品に再び彩りを加えてくれたことへの喜びと合わせ良い一曲でした まだ続け鎧武!!!

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた