ウルトラマンG(グレート)
第11話「第47格納庫」
感想レビュー
- クレイジー自然保護
今回の事件の発端の人物である過激な自然保護主義者ノルバーグは自然保護を絶対としその為に人類を支配しようと考えている危険人物で、劇中で描かれた所業や過去の経歴からして洗脳・武力行使・反抗勢力の抹殺までなんでもアリととにかくやべーやつの一言に限る男 リュグロー回でワンクッション置いてまたヤバい奴が出て来ちゃったなぁグレート世界(
しかしノルバーグ、嬉々とした声色の捲し立てるような喋り方とか絶妙にネジが飛んでる感じのある表情といい、演者さんの頭のイカれた人物的な演技もレベルが本当に高くそれがキャラクター性をグッと押し上げてますよね。これまでのグレートキャラの中でもかなりの名演だったと思います。物語中の雰囲気についても、ノルバーグの施設のいかにもな感じやノルバーグに扇動され一斉に躊躇なく過激な行動に動く洗脳された人々など随所に散りばめられたノルバーグの狂気を裏付ける描写の数々によって今までの話とはまた違ったサイコホラー的テイストが醸し出されており、それが今回の話をより印象深いものにしてたなぁと いやぁ濃いキャラだった
- 卓球
お前何をやってるんだアーサー・グラントーッ
ゲームはともかく訳を言えーッ
なんで隊長今にも基地が襲われてようというタイミングで急に呑気にゲームやり出してたんだろうか...w
- 所詮は人類よ
UF-0に乗り込みUMA基地の襲撃に訪れたノルバーグ相手に隊長は対話を開始、対話の中でノルバーグが「強い者が生き残る お前は進化の落伍者だ」と隊長を揶揄し、隊長がそれに「進化は力ではなく調和の産物だ 人間は独りでは生きられん」と反論した直後、円盤の姿からその正体を現したUF-0にノルバーグは取り込まれてしまう...と、ノルバーグが自分が直前に言ったことを自分で体現してしまうのは皮肉ね
自分自身が人類を支配すると驕り、一人類としての他の者達への歩み寄りを忘れたことで隊長の言う進化に取り残された男は、身に余る力での進化によりその力の化身に飲み込まれたった独り消えてしまうという...
- 円盤生物
今回の怪獣UF-0は個人的にグレートの中でもかなり好きな怪獣 特異なフォルムの怪獣が多いグレート怪獣の中でも、あの生物感高めの甲殻類的なデザインやその中で一際目立つ人間的なぎょろりとした目、というビジュアルが強烈だし、何より無機質な雰囲気の強い円盤形態から腕や尻尾を生やし変形する時のやたらぬるっとした動きがいい感じにナマモノ感あって好きなんですよ
それにしてもウルトラシリーズファンとしては円盤生物という肩書きは気になりますよね 多分関係はないんだろうけど、やっぱ同じような生命体を送り込んでくるどっかの星からすっ飛んできたの?とか想像はしちゃう
- グレートvs UF-0
グレートとUF-0の戦闘は地上に立つグレートとそれを舞うUF-0の光線の応酬、という形になってたけど、ゲルカドンの時と同じくやっぱり怪獣と同じ画面内で直接激突する場面が無いとちょっと物足りないかなぁとも。せっかくだから空を飛んでUF-0を追跡しながら戦うグレートみたいなのも見てみたかったなぁ
グレートはあくまでUF-0を追い返しただけ、という決着は昔一度視聴した時意外で驚いた記憶がありますが、話を追って観てみるとUF-0はあくまで地球に立ち寄って休んでただけみたいな感じで、そこを捕まった上にやべー人間に利用されたいわば被害者的な存在なので、大人しく帰らせられるならそれに越したことはないですわな(変身直後に基地を襲撃してたのもあくまで基地を襲おうとしてたノルバーグの意志が残っていたから、と見る人も多かったですし)
- 後で顔出せロイド
有事にゲームに興じてたことをロイドに思いきりいじられる隊長...w グレートももう終盤だけどロイドは総じてお茶目になったなぁ 好きだわ
以上グレート第10話、昔一度観たきりの記憶だとUF-0の方が濃く印象に残ってたけど、実際のところはノルバーグの人間的な狂気が物語を動かすサイコホラー的な色の強い回でしたな(むしろ子供の頃だったからそっちは記憶に残らなかったのかもしれん) こういうちょっとぞくっとするテイストの話もウルトラでは面白いなぁ
というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます
次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!
ではまた
グレート残り2話!