AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

真理ってなんだ?食い物か?

仮面ライダーセイバー

第11章「乱れる雷、広がる暗雲。」

感想レビュー

 

 

  • 荒れ賢人

カリバーの正体が父・隼人ではなく先代炎の剣士・上條であったことを知って困惑し、父の真実を知ろうと1人動き始める...という今回の賢人。

大きな事態に揺らぎやすく、1人で抱え込みやすい賢人の性格はこれまでのエピソードにおいても強調されており、今回の動向はその性格が濃く出たものではあるけれど...なんかこう...めんどくさいよ賢人!!(ド直球)

賢人がこうして惑う描写というのは彼のキャラとしての成長やそれを取り巻く飛羽真達との絆を深める上でも重要な描写というのは分かるのですが、なんかカリバー/隼人に関わる迷いを飛羽真との交流で人区切るとして乗り越えた第5章や、再び迷いに苛まれながらも仲間達との友情を誓いそれに打ち勝った第10章序盤みたいな演出をやってなお未だにこういう描写をやられるのは正直なところちょっとくどい感じがあるというか...積み上げてきたものが活きてる感じが薄いように感じちゃうんですよね(父が変身するカリバーを止める!というつもりでいたのに、今度はその父の行方が分からない状態が生まれたというところで激しく困惑することは大いに理解できるのだけれど...)。賢人のことは父が変身するライダーとの因縁に惑う迷い多き剣士みたいな立ち位置で描かれてるんでしょうけど、それ以上に単純にめんどくさい奴的なキャラが出てる感じを受けるのが悩ましいところで...

しかも上條に接触を図りに行ったソフィアを見て「裏で繋がってた」「父に罪を着せた」と更なる誤解を持って余計に拗らせてくとこがまためんどくさく...黙ってなさい君ちょっと!() この直接の本筋から枝葉のあらぬ方向にいらん誤解が増えてく作劇、今回脚本の長谷川さんがゴーストの時もやってた気がするので癖なのだろうか(長谷川さんは話の中にドロっとしたテイストを入れ込み最終的にそれを昇華させるのが特徴ではあるんだけど、サブで間に入った時は他の人の回に比べそのテイストが濃く出過ぎちゃう感じなので個人的にサブにあんま向いてない印象なんですよね)

現状、賢人に関しては一キャラとしての好き嫌いという部分ではなく、作劇上での行ったり来たりが多くて上手く転がせてる感じがしないのが気になる、という感じですね。ことセイバーに関しては脚本の方が福田さん毛利さん長谷川さんの3人をかなりのペースでローテさせてるだけに上手く連携取れてるのかと心配な部分もありますし...

とはいえ、これらの要素が物語上賢人のキャラ的な成長を描く上での前振りであり、賢人の伸び代であるのは明らかですし、それがいつかカタルシスある形で昇華されることは純粋に楽しみにしたいところですね。

 

  • 4人目

そんなめんどくささ爆発の賢人の心境について

「ウチならきっと、頭ン中ぐっちゃぐちゃになっちゃう...」と分かりやすい視点からさり気なく代弁しておいてくれたり、飛羽真に対して賢人のことを「信じるって決めたらとことん信じなくちゃ!」と激励したりと、今回は芽衣がさり気ないところで支える役割を果たそうとしてくれてたのが良いところ。飛羽真達の誓いの場に「4人目」としていたことが早速味ある形で活かされたのは嬉しいですね。芽衣にはこれからも単なる賑やかしとして以上にヒロインとして活躍して欲しい

 

  • 半泣き

荒れる賢人と倫太郎の言い争いに割って入って止めた大秦寺さんの「俺は...喧嘩が嫌いだっ(半泣き)」は、不覚にもちょっと可愛かった...w 大秦寺さんやっぱり他人からは極力干渉して欲しくない感じで振る舞うけど仲間の和を重んじる気持ちは一際強くて良い人なんだよなぁ。スラッシュになれるようになってからは良いところで駆けつけてくれるし今のところ一番頼もしい人だよね。好き

 

  • 組織人・リンターロ

今回倫太郎は賢人との絡みを通じて、幼き頃から親がおらず剣士として組織に仕えていたという重ための過去が明かされたと共にそれが理由で組織は家族と考え命を賭けているが故の組織人な部分が強調され、生真面目さや責任感といった今まで見せられてた部分に一つ個性が加わったなと感じましたね。そしてそんな一面故に、肉親のことをどうしても自分で明らかにし解決したいという賢人の1人の子・人間としての気持ちとの間にズレが生まれ不和になってしまうというのも描写としては上手くて好きなところ。賢人が熱くなりすぎな部分があるので倫太郎の言い分が正しくはあるけど、賢人の気持ち的はそういうことでは割り切れないものでもあるからなぁ...

しかし、賢人の後をてくてく追って歩いていく倫太郎、犬すぎる...w

  • “真理”

ソフィアと接触した上條が語った裏切りの理由、それは「真理」へと至ること。またそれっぽいこと言ってぼやかし始めた

この真理というものはセイバーの物語の根幹を成すものとなりそうな感じがあるけど...どういう概念なのか現状だと何も読み取れないなぁ。何も読み取れないことから推察するとすれば当てはまるのはアヴァロンの謎の男タッセル辺り、か。第1章等の回想を見るに誇り高き剣士だったことが伺える上條が全てを捨て悪魔に魂を売ったと言うまでに拘るものの正体はなんなのか、上條はいつ、何故そこまでそこに魅入られたのか?また一つ大きな謎ですね

 

  • 要するに邪王龍降臨

強力な力でエスパーダを圧倒するカリバーは、更なる力を手にし、ジャオウドラゴンへと進化した...紫メインのカラーリングにマントを纏い、首と肩の辺りを4匹の龍を模した黄金の装飾で彩った禍々しくも荘厳で圧倒的な出立ちはもうラスボス感が凄くて惹かれる。変身音の中の「インザダァ-ク‼︎」の部分好き

しかしこの敵側ライダーが強さの格を保ったまま明確に一段階上な強化を真っ先に果たす感じ、斬月を思い出すな...カリバーは依然大きな壁として立ちはだかり続けそうなところですねぇ

にしても月闇の玩具情報出た辺りから属性といい大塚明夫さんのボイスの感じといい「黒ひげ感凄いな...」とは思っていたがこのジャオウドラゴンへの進化でその雰囲気はより増しましたね...フォロワーの方にも同じことを思ってらっしゃる方がおられたわ

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "【バンダイ公式】月闇翻訳!! 闇黒剣月闇 最速レビュー!! ジャアクリードで仮面ライダーカリバーに変身!!【仮面ライダーセイバー】【バンマニ!】 https://t.co/fXrPVTddjG @YouTubeより 暗黒剣月闇の明夫さんボイスのワル度高くて良いな ゼハハハハって言いそう(ちがう)"

ぽん酢@ニチアサ/Fate絵描き on Twitter: "大塚明夫さんボイスも相まってヤミヤミ感ある #仮面ライダーセイバー… "

 

  • 仲間・リンターロ

カリバーの力の前に絶体絶命の危機に陥った賢人、

それを救ったのは、身を挺し飛び出したブレイズ/倫太郎だった...!
組織は家族、として組織の剣士という立場から賢人を諫めていた倫太郎が、この局面において組織の仲間、つまりは家族の一員である賢人のために飛び出す「情」を見せる演出が良いところでした

しかし、カリバーの一撃で倫太郎は瀕死の重傷を負うこととなり、斬りつけられた際の無音の演出や変身解除後の吐血のシーンなどは緊張感が凄く、後から助かるだろ...!?と思いつつハラハラしてしまいました。

この倫太郎の負傷はいわば賢人の独走がきっかけな、いわば賢人の過ちとも言える事態だけれど、せめてこれが賢人を動かすことに繋がってくれれば...次回が気になるところ

助かってくれ倫太郎!

 

  • 不穏・激動

そんな事態の中で、レジエルはメギドが倒されることを前提にしたような不可解な作戦を進めており...公式のあらすじ曰くどうもこの作戦は15年前の事件とも関連のある内容でそこから15年前の事件が紐解かれる模様。

セイバー 第12章:「約束の、あの場所で。」 | 仮面ライダーWEB【公式】|東映

更に物語全体においては、
賢人にわざわざカリバーの居場所を教える行動を取る玲花

エスパーダvsカリバーを見守る中何者かに連れ去られてしまうソフィア

「彼」の来訪を迎えに出るタッセル

と不穏で激動な展開が数多く...!本格的にセイバーの物語が動きを見せてきそうな予感がしてきたぞ 期待

 

 

以上セイバー第11話、率直にいって賢人がヒジョーにめんどくさい話だった(酷)けれど、そんな彼を取り巻く形で倫太郎の信念やバックが掘り下げられ、正直もう一つキャラ的なパンチの欲しかった倫太郎の個性に色が付いたのは嬉しいところでしたね。

また物語的にも一気に色々な動きが見られ、さんざっぱらやっとかやっとかと思っていたが遂にセイバーの物語が大きな動きを見せそうなところで ここは楽しみにしていたいところだなぁと

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた