AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

雷光の果て

仮面ライダーセイバー

第12章「約束の、あの場所で。」

感想レビュー

 

 

  • 漢 新堂倫太郎

前回賢人を庇ってカリバーの攻撃を受けたことによる満身創痍の状態から、手当てを受け眠る姿からの導入となった倫太郎。

痛々しく疲弊した姿だったながらも、起き抜けに賢人の安否を気にし、無事と分かると「良かった...」と安堵を噛み締めるように連呼しながら再び眠りに就く、とアバンから人の良さが溢れまくってて凄く良かった

しかも中盤においては、眠ったふりをして頑なになっている賢人の心中を聞き出し、その上で傷付いた身体を引き摺って飛羽真の下へ駆け付けるとメギドとの戦いを引き受け、15年前の出来事にこだわっている賢人を救い上げられるのは飛羽真だと信じて送り出すという、家族として仲間の心を全力で支えようと奮闘する漢っぷりを発揮し物語を大きく盛り上げてくれました。演じる山口くんの「飛羽真君じゃなきゃダメなんですッ!!」の叫びからの「仲間じゃないですか」の優しい声の緩急が凄く良い味出してて、前回も言ったけどここに来てようやく倫太郎に、組織に命を捧げる者であり組織と共に戦う仲間を家族として大切にしているという形で一キャラクターとしての色が濃くなってきてストーリー上でも良い立ち回りを発揮するようになったのは嬉しいなぁ。今セイバーで一番真っ直ぐで熱いキャラかもしれない

こんなに真剣に向き合ってくれてる奴がいるのに賢人お前はよぉ...

 

倫太郎のことで沈んだ面持ちになる賢人に対し、「なんで一人で突っ走んの?なんで一人で勝手なことすんの!?飛羽真や倫太郎がどんな気持ちで...」と賢人に憤りをぶつけていた芽衣、倫太郎への思い入れからよりカッとなってた部分はあったかもだけど、正直これは誰かが賢人に言って欲しかったことではあったのでちゃんと言ってくれたなという感じで個人的にここは割と好きなとこ。前回賢人の気持ちを推し量る台詞を言って飛羽真に信じてあげるよう促してただけにより耐えかねるとこもあったのかもなぁとか思ったり 大きく目立つことこそないけど何気にしっかりヒロインしてるのは好感高いよ芽衣

 

  • 大人・尾上さん

そんな賢人に怒る芽衣を諌めて賢人にも気を遣いつつ、さり気なく蓮に賢人のことを任せるという細かい気配りをする尾上さん、上手い立ち回りで良かった。ここで真剣な顔で引き受ける蓮も好きなとこ(結果的には賢人に逃げられてしまったけど)。

ソフィアが姿を消し、メギドの罠が張られている中で皆がどう動くか決めあぐねている時、罠ごと潰して人々を救う!ときっぱりやるべきことを示す豪快さを出したとこといい、今回は久々に尾上さんが年長者として良い働きをしてたので嬉しい。もうすっかり頼れる先輩という感じね カリバーの正体のことで置いてけぼりくらってて今更驚いてたのは笑ったが(

 

  • 今日も祭りだ大秦寺

他のライダー達とゴブリンメギドの戦いがややダイジェスト気味に進む中、大秦寺さんはなんかスラッシュとしての戦闘が割と多めに尺取って描いてもらえてたね?スタッフ、大秦寺さん(というかスラッシュ)好きか?

すばしっこいゴブリンメギドの動きを封じつつブーメラン的な軌道の攻撃を隙なく交わしトドメを刺すスラッシュの戦闘なかなか手練れ感出てて好き。

 

  • 賢人 大一番

飛羽真やルナとの約束のこと、父・隼人のこと、それらの因縁にケリを付けるべく上條の下へ赴き戦いを挑んだ賢人。

自身にまつわる因縁を終わらせるための命を賭けた大一番。間違いなく賢人/エスパーダのコレまでで最大の見せ場だったと言えるでしょう

譲れない拘りがあるとはいえジャオウドラゴンにばちぼこにやられた昨日の今日で単身はちょっとお前...とか正直辛辣なことも若干思ったりもしたのだけど、何度圧倒されようと何度も立ち上がり力強く2度の変身を決めるシーンは素直にカッコ良く、またラストの必殺技の撃ち合いの演出は迫力があって非常に燃えました。カリバーにあと一歩というところまで迫ったものの、しかし...

 

  • 散華

賢人の下へと駆け付けた飛羽真。しかし賢人はカリバーとの戦いで激しく傷付いており...

飛羽真の腕に抱かれながら飛羽真がルナのことを思い出したことを知ると、自身が抱えていた因縁への懺悔や久しぶりに会えた飛羽真が変わらずにいて夢を叶えていたことへの喜びを語る賢人。今度こそ取り戻す、という飛羽真の約束を受け、指切りを結ぼうと手を伸ばす賢人。

しかしその手は届かず、力ない賢人を抱いて飛羽真は慟哭し...
と、まさかの賢人の散華という展開。この前の劇場版の予告では賢人も一緒に並び立っていたし何より3号ライダーというポジションにあることもあってまさか今退場とかはないだろうと思っていたのでかなり衝撃でした。まさか...という想いもあった分、最後の飛羽真と賢人の長尺会話シーンのしっとりとした静かな雰囲気は美しくもハラハラさせられてしまいました。いや、驚いたわこれ...

  • 来訪

...そんな飛羽真の慟哭を遠くから神妙な面持ちで眺める2人の男。

1人はタッセル。

もう1人は前回タッセルの下を訪れた「彼」と呼ばれていた者、アヴァロンの男であった...

そろそろかと思っていたけれど遂に壁を越えてやって来ましたね、タッセル...そして予想通り「彼」とはアヴァロンの男でしたね。

以前タッセルについては色々な考察を行ってみていて「彼」についてもここで考えてみたりしてたのですが、果たしてこれからどう動くのか...ある意味一番大きな謎の部分に動きがあっただけにワクワクします

タッセルについて考察した記事↓

ボンヌレクチュ〜ル振り返り - AnDrew’s小生意気レビュー記

 

  • ED

なに呑気に踊ってんだ神山飛羽真ァァァーッ!!!

 

 

以上セイバー12話、賢人退場、流石に意表を突かれましたね...まさかまさかのですよ

公式ページのあらすじを見ても「賢人の命が尽きた」とはっきり明言するような記載がなく、超身も蓋もないこと言えば演じる青木くんのクランクアップ報告はまだ無いのでワンチャン...とも思っているけど、それでも衝撃的な展開なのは違いなかったです。彼の因縁へ立ち向かった想いは、飛羽真達へどう受け継がれることとなるのか...

そしてタッセルがセイバーの物語へと食い込んできたこと、これが一番大きいですね。果たしてこれが物語へどう影響していくのか...楽しみなところです

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた