AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

心配ないさ〜

仮面ライダーセイバー

第14章「この思い、剣に宿して。」

感想レビュー

 

 

  • 賢人と共に

賢人との別離の悲しみやメギドの暴虐への怒りを抱きながらも、剣士として、仲間として、賢人と交わした「世界を救う」という約束を果たすために戦う、と前回の辛い展開を経ながらもそれを力に変え信念を貫く飛羽真達の勇姿を乗せ展開された今回の話。賢人の消滅までの展開運びには正直テンションが上がりきらない部分もあり微妙なとこではあったのですが、最終的には熱いところは外さず飛羽真達のヒーローらしく真っ直ぐな魅せへと繋がったのはとても満足のいくところでしたね。

また今回はワンダーライドブックを積極的に使う戦闘が展開されましたが、バスター・剣斬が賢人の持ってた本を使って戦ったり、賢人が変身に使っていたランプドアラジーナを用い「ドラゴンアランジーナ」となったセイバーが雷黄を手に二刀流で戦ったりと、賢人の想いを背負いながら戦ってる表現として彼の力をガンガン使ってたのも熱いかったですねぇ 死した仲間の形見の力で戦う、というのはこの手の作品ではお馴染みですが、今回は仲間みんなが色んな形で何度も使うという形で、皆で賢人の想いと共に一つになって戦っているという趣を強く感じさせる作劇になっていたのがグーでした。ここはセイバーならではな熱さの演出になって非常に良かったなと

 

  • 奮闘・非ソードライバー組

ブレイズが強化形態覚醒待ちだったことで今回はバスター・剣斬・スラッシュの非ソードライバー組の3ライダーがメギド3幹部との乱戦をはじめ戦闘で今まで以上にピックアップされていてここも嬉しかったところ。サブサブポジションくらいのライダー達が幹部相当の相手にもしっかり戦力として機能する活躍してるのは嬉しいので、ここはベテラン設定が活きた感じしますね。

またワンダーライドブックを取り替えっこして使用することで、彼らサブの面々のフォームチェンジにも幅が出るということを戦闘演出も込みで見せられたことはかなり大きかったなぁと思います。ヘンゼルぶた3の腕のアーマーのデザインが分身時の3体でそれぞれレンガの家・木の家・藁の家と異なっていた細かさ好きだぞ。今後はセイバーブレイズが強化形態の獲得でフォームチェンジの幅が狭まっていくと思うので、非ソードライバー組はこの辺のギミックの活用というところで今後も是非活かして行って欲しいです

かめワイ on Twitter: "「小物アイテム多すぎるんだよな使い切れないくせに」とか言ってたらちゃんと全員で分配して使っているしサブライダーも簡易フォームチェンジがこなせる設定になっているので小技レベルで年間通してこれからもつかってくれそうで安心する"

 

また戦闘以外でも彼らのキャラがしっかり引き立っていたのも嬉しいポイントで、

みんなをまとめる尾上さんにここぞで駆け付ける大秦寺さんは安定の頼もしさながら、中でも賢人の力に強く憧れていた人物というところから膨らませ、賢人との別離で熱い一面が前面にプッシュされた蓮はなかなかにオイシかったですね。

初登場での飛羽真とのやり取りや、コンスタントに垣間見せるここぞでの真剣さなどは描かれてたもののやっぱりどこか笑顔のピッタリ張り付いたバトルジャンキー的な印象が濃かった(ゴメンね)だけに、ここで真っ直ぐな部分を印象付けられたのは大きいかなと TLでも今回の蓮を好きだという声は多かったように見受けられましたし

キャラ的にいえば飛羽真との絆の深まりなど、今後の展開を想像すると伸び代はかなり大きいキャラだと思いますし、強さを重んじるキャラクター性から発する独自の魅力を発揮しつつ、今後の話で大きく弾けて欲しいなと

 

  • メギド、内紛...?

誕生した本を手にするためにライダー達と激闘を繰り広げたメギド3幹部ですが、どんと構えるストリウスとそれに苛立つズオス、そして2人を出し抜き1人本を手に入れようと独走したレジエル、と今回彼らが必ずしも仲良しでないことが改めて強調され、更には一枚岩でない雰囲気をも出してきたのは注目ポイントですね。レジエルについては話のどこかでメギドという勢力から飛び出し新たな脅威となる可能性も出てきましたしこれは面白くなってきたぞ...

 

  • カリバー復活(昨日ぶり)

前回の時点で仄めかしこそあったけれど、カリバーが早速復活し戦線へと戻ってきたのは少々意外。もうちょっと先での再登場かと思ってた

気になるのは、OPのクレジットにも表示があったけど声が上條のままなことですね これをそのまま中身が上條と捉えるならば大方の予想であった「カリバーは月闇に斬られた者を次の資格者(依代)に選ぶ」的な考察やそれに関連付けられそうな前回の消滅後の賢人の描写はどういうことになるのかなぁ...?とは気になるところ

しかし未だその目的に不明さの多いカリバー(というか上條?)だけど、ストーリー上まだ深く語れない段階だろうとはいえそのことについて説明する際の台詞回しが尽く詳細をぼやかすようなものになるせいで観てる側からするとキャラクター像がどうしてもぼんやりしてピンとくるものが少なく、戦闘中の飛羽真達とのやり取りもあまり劇的にならない感じがあるのが痛いところだなぁと(展開的にはその目的のために賢人を犠牲にした上條への飛羽真達の怒りの方がピックアップされているので間違った作劇というわけではないとも思うけど)

この辺はもうちょっと小出しにしていくというか、上手い情報の出し方が意識されて欲しいなぁ。この先の謎明かしに期待

 

  • ハクナマタタ

そして覚醒へと至ったブレイズの新形態、キングライオン大戦記

これを持ってくるなら倫太郎を軸に据えた作劇にすべきだったのでは、というのはやっぱり最初に思うところなのですがこの辺は色々大人の事情かなぁ...
と、思うところはあるものの、ドラゴニックナイト同様元のライダーのシルエットを残す形のフォルムに光沢感高めのメタリックなネイビーブルーのボディというブレイズのカッコ良さを洗練させたようなデザインで一気に心を掴み、キングライオンブースターでの3冊リードに賢人の本3冊を使うという粋な攻撃、猛々しい咆哮と共にライオンへとチェンジしメギド3幹部を蹴散らす様など印象的な演出で魅せてくれた点はとても良かったです ドラゴニックナイト共々初戦はギミックの魅せの方が優先されたように思うので、次回以降はアクション面も楽しみにしたいところです

 

 

以上セイバー第14話、賢人との別れを背負い約束を果たすべく戦う剣士達のストレートに熱い姿やワンダーランドブックを用いた多彩な演出で彩られた戦闘が目を惹くバトルメインの回となりましたね。ただストーリー上の動きが少なく、作劇上でも上で述べたようにもっとここをこうして欲しかった的な部分もあり、個人的に少盛り上がりきれなかったとこもあるのが残念なところ。例年の流れ的には次回が序章終わりの一区切りとなると思うので、ここで1発インパクトある展開が欲しいなぁ

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた