AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

自動人形くん、決着(ケリ)つけようぜ

からくりサーカス

第11・12幕「ファンファーレ/『顔無し』司令」

振り返り感想

 

 

「人間はー

イヤな時に、ワケなんて言わなくていいんだぜ。」

からくりサーカス 第19巻 からくり〜最終幕 第21幕「三人のうちの一人」

 

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 第11幕「ファンファーレ」、今回もかなりゴリゴリ進めてた感じではあったけど、鳴海兄ちゃん戦とミンシア・ファティマ戦を並行して行いバトルの勢いと密度を短い中でがっつり高めてて見応えあってなかなか面白かった感じ もう扉のとこまで来たけどここからどういう感じに描かれるかな"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime ドットーレの大仰な司会喋りを大友さんがしっかりやってくれてドットーレの存在感がしっかり出てたりあやねるファティマが思いのほか覇気のある声だったりと、今回初登場キャラがイメージとハマってくれたのも良き フェイスレス司令もあの飄々とした感じがええな"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 鳴海兄ちゃんのしろがね-Oの死への恐怖の希薄さへの憤りとか、ドットーレとルシールの因縁とかここでもうちょい掘り下げて欲しかったな...!というとこもあったが、この先別のアプローチでしっかり強調されると良いな あと個人的に「君は19歳なのか」の下りは面白いので観たかったw"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 第12幕「『顔無し』司令」、死を厭わないしろがねに反発し、しろがねの感情も自動人形のゲームも引っ掻き回して戦う鳴海兄ちゃんの意地が光る これ以上自動人形のせいでは誰も泣かせはしないという心を貫き通す姿に変わらぬ彼の強さを感じるが、1人で前に立ち傷ついていく姿が辛い..."

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime そんな彼のしろがねへの想いに影響を与えたフェイスレスの過去と「顔無し」と呼ばれた彼の表情、劇伴も相まってとても印象的なシーンになってたな...しかし彼の語った過去としろがねとなった経緯・想い、原作既読で改めて聞くと色々こみ上げてくるよな...ほんとなぁお前...!!!!!"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 年またぎ放送の次回は遂に待ちに待った最古の4人の揃い踏み でもコロンビーヌやアルレッキーノは存在感や因縁が強調される原作での出番がアニメで全然なかったし他2人もあまり存在主張してこなかったから、ちゃんと印象深く描かれるか期待と不安半分ずつだったり 頼んだで..."

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime あとやっぱ休憩の下りがなかったりダールやイワノフがいなかったりするのは話の深みを強める上で改めて惜しいなぁと感じるところ 原作だとどれも印象的な要素や人物ばかりだったしな... それと細かいけどテント外の赤い砂漠の場面がさらっと流されたのは個人的にちと勿体なかったり"

 

 

原作漫画だと約5巻分にも及び描かれる長編にしてからくりサーカスの物語の折り返し地点ともなる真夜中のサーカスとの最終決戦。

命を弄ぶ邪悪な遊戯を繰り出す自動人形、それに対し人形達の破壊を見据えて自分達の命を容赦なく投げ捨てるようにして戦うしろがね、そしてそんな彼らの、命を軽んじる戦いに怒り、全てを掻き乱しながら突き進み台風の目となっていく鳴海兄ちゃんという構図の下に繰り広げられていく死闘が目を惹くストーリーで、記事冒頭の台詞をはじめ「オレは、オレになりてぇんだよ!」など鳴海兄ちゃんの名言が熱いのですわ

才賀の屋敷でしろがねに言った「自分の命が惜しくねえヤツにゃ、他人の命の重さなんぞ、絶対わからねえからよ!」の言葉に込められた鳴海兄ちゃんの命に対する見方、ゾナハ病棟でゾナハ病に苦しむ子供達の苦しみを目にしたことにより心の中の根付いた自動人形と戦う意味

それらの想いを胸に、ゾナハ病から解放されしろがねの1人となった自分が、病に苦しめられ戦うことのできない者達に代わって拾った命を全力で生かし戦わねばならないのだと命を粗末にする者達に牙を剥く鳴海兄ちゃんの覚悟は凄まじいものだけど、ほんと19歳が背負う覚悟じゃないですわよ...この辺りの一連のエピソードは鳴海兄ちゃんが刺されて蜂の巣になったり敵の攻撃で身体中滅多撃ちにされ血みどろになったりしながら満身創痍で戦う様がほんとに壮絶でなぁ。

そうそう、からくりサーカス記事内では今まで触れてこなかったけど鳴海兄ちゃん19歳なんですよね。初めて知った時ぶったまげましたよ() 今でも(この時の)鳴海兄ちゃんの方が自分より断然歳下とか信じらんないよ...色んなもの背負い過ぎなんだよなぁ

 

そしてもう一つのここのエピソードの目玉である、サブタイトルにもなっている顔無し(フェイスレス)司令。「普段はおどけて飄々としているながらも、いざ真剣な場面に向き合えば覚悟の決まった凄みと深みのある成熟した姿を見せる」という魅力あるキャラの魅せが僅かな中で力を入れて凄くしっかり描かれてるので、ここに関してはからくりサーカスの物語をアニメで描く製作陣の気合いを感じたところ。古川登志夫さんの飄々とした部分・キリッとした部分・今際の際の物悲しくの優しげな部分といったフェイスレスの様々な姿の演じ分けも見事でした。

まぁここのフェイスレスの描写は力を入れてシリアスで感動的に描かれれば描かれるほど原作知ってる身としては面白すぎるしお前〜〜〜ってなるんですけどね!!!ね!!!!!!そういう意味でほんと完璧だったので製作陣GJ

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime フェイスレス司令、○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ https://t.co/ZZhh2mOGZ3"

 

...にしても今回改めて原作と読み比べたりしながら観てて感じたけど、

尺巻き過ぎぃ〜(IKKO)

冒頭に述べたように本来この真夜中のサーカス決着編は単行本5巻に及ぶ長編シリーズであり、その中で尺をたっぷり取って鳴海兄ちゃんやしろがね達各キャラが輝く意志や覚悟を持って戦う様、変化を得ていく様が心を揺さぶるからこそ、この長編はからくりサーカスの中でも特に印象深いエピソードの一つになっているのですが、アニメだとそれを僅か4話、時間にして計2時間足らずの中に押し込めるもんだから存在を省かれるキャラや描写が多い多い。

戦う鳴海兄ちゃんの気迫に影響され彼を守るために覚悟を決め身を挺し戦ったドミートリィ・イワノフ、鳴海兄ちゃんと反りが合わないながらも色々なものを受け取りこの後の展開の中で彼の命運に大きく左右したダールのドラマが丸々無くなったのは、展開上影響の少ないカットとはいえ惜しいところだし、突然の出会いから関係性を深め思わぬ名コンビとなっていく阿紫花さんとジョージの描写の少なさ(鼻に指突っ込むシーンあったりとか割と優遇はされてると思うが)など、深めて欲しいキャラ同士の関係性の描写が物足りなくなってるのは残念極まりない部分。その最たるものであるのがミンシアとルシールの描写なのだけど、これについては次回の方が語りやすそうなので保留。

前述した鳴海兄ちゃんの満身創痍での戦いも、原作漫画だと無数の自動人形を一人で相手にしてることによる苦戦・負傷のシーンが痛々しくて見ていられないくらいに全力で沢山描かれてるから強烈なのだけど、アニメは比較してみても少ないんですよねどうしても...ここは説得力与えるためにももっと尺割いて欲しかったです

あと細かい部分だけども、さっきも触れた鳴海兄ちゃん19歳の件に触れるシーンであるロッケンフィールドさんとの会話シーンも凄く面白いシーンだったからカットして欲しくなかったなぁ...!未成年飲酒の描写を含むから放送コード的に厳しいんだろうけどめちゃくちゃ面白くて好きなんだよあのシーン。なるみさんじゅうきゅうさい

ていうかアニメからくりサーカス全体に言えたことだけど、尺詰めて本筋進めてる分、原作の藤田和日郎節キレッキレの超楽しいギャグシーンが端としてバカスカカットされてるのは致命的だと思うわけですよ こういうところで言うとやっぱもっと原作の魅力を色んな方面から出して欲しかった...!と言いたくもなりますわけで 全体的に面白かったのではあるんだけどねー。みんな原作漫画読んでくれ...!切に...!!

 

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた