トロピカル〜ジュ!プリキュア
第1話「トロピカれ!
やる気全開!キュアサマー!」
感想レビュー
ご機嫌なプリキュア新シリーズが始まったぞ!
「ヒーリングっど♡プリキュア」の最終回の興奮冷めやらぬ中スタートしました、「トロピカル〜ジュ!プリキュア」第1話。
なかなかに、というか相当にテンションが高いなトロプリ!!!
放送前からだいぶ陽気な空気感は押し出されていたけど、実際の本編は予告映像以上に全体通してキャラクターが表情をコロコロ変えながらわちゃわちゃと賑やかしく動き回る様が非常にハイテンポに描かれるので良い意味で落ち着きがなく、且つ惜しげもない顔芸の連発などオーバーなくらいにコミカルさをプッシュしてくるので非常に観ていて楽しかったですねw
この辺はちょっと重めの要素やキャラの繊細な感情の描写などに重きを置き作品全体の土台や空気感の安定感を示し惹きつけてきた前作の序盤とはまた違って、多くを考えずとも陽気なテンションで心ゆくままに笑いながら楽しめる分かりやすさやエンタメ性に振り切ってる感じであり、前作との差別化という意味でも早速作品の個性を印象付けられたなという感じ
一方で、主人公まなつが自分を鼓舞するために使うリップがローラとの親交が深まるきっかけやプリキュアへの変身の際にも演出として使われるメイク要素の布石になってたり、
「今一番大事だと思うことをやれ!」の台詞が後半でのまなつのキュアサマー覚醒の起点になってたりと、登場人物の関係性の掘り下げや展開の盛り上がりにきちんと繋がる要素を話の流れの中で細かく散りばめてたりもしており、この辺の手堅い作劇が実に鮮やか。今作のシリーズ構成を担当されてる横谷昌宏さんは色々なアニメ作品の脚本を手掛けられてるそうですが、その辺の手慣れっぷりを感じましたね これは期待値が高いですね。
とまぁ全体の評価としてはそんな感じ。ここからは個々の要素についてちまちま拾う形で。
- OP
凄くどストレートに、南国テイストの陽気でどこかゆったりとした、プリキュアのOPとしてはけっこう独特な曲調とテンポ感で最初は驚いたものの、聞いてるとなかなかクセになるので割とお気に入り。また曲以上に映像が実に個性的で目を惹いたポイントであり、キャラがみんな揃って仲良く踊ってる画は凄く作品のテイストを押し出してるなと。けっこう好きだぞこれ!
しかし真顔のまま陽気に踊りまくるみのり先輩に凄いはつらつとした表情でダンベル上げてるあすか先輩と、本編にまだ1mmも出てない先輩組のOPでの存在感があまりにも濃い(
- キュアサマー/夏海まなつ
本作の主人公たるまなつは、ザ・主人公という感じの底抜けな明るさとここぞでの勇敢さが実に分かりやすくて爽快。主人公がこういうキャラだと話が一気に引き締まるので序盤から面白いね
もっともこの子に関してはその人となり以上に、野生児さながらな身体能力とか、止まったら死ぬんかってレベルの動きの多さとか、コロコロ変わる表情の豊かさとかの方が目立ってた気がするけど!表情の崩し方とかだいぶ遠慮がなくて超面白かったw
蒸気機関ばりに鼻息荒くしたりけっこうな頻度で鼻水出てたりガニ股になってたりするのはヒロイン的に良いんだろうか() まぁそういうとこも込みで飾らない快活さが溢れ出てて良いのですけども!
一方で、初対面のさんごと目が合って、慣れない都会人を前にちょっと気まずそうに笑いながら立ち去るとことか、ちょっと俗っぽい一面もあったりするのが面白いところ。こういう細かいキャラ描写良いよね
- ローラ
まなつに並び話の軸に位置するキャラな人魚のローラ。最初にビジュアル見た時は割とお淑やかさもあるキャラかと思ってたのだけど、歯に絹着せない割と誰にも遠慮のない口調とか、割と露骨に人間を下に見てるちょっとゲスいとことか、けっこう唯我独尊なキャラ像だったのは笑った
「人間の子なんて私が女王になるための捨て駒〜!!」の台詞をだいぶ邪悪な笑顔で言う絵面、完全に黒幕のそれ()
まぁ全体の描写としてはまなつ並に表情が崩れるわ抜けてるとこが目立つわで可愛げも押し出されてるのでけっこう良いバランス
このワルめな性格は後々の成長の伸び代として在るものだと思うので人間への見方とかの成長描写も楽しみですね 根っこのゲスさとかは凄く面白いので消えずに残して描かれて続けて欲しいがw
- 変身&バトル
記念すべき初回のキュアサマー変身バンクは、エフェクト増し増しでしなやかに動く美麗な作画が非常に見応えがあり実に良きでした。後に続く3人のバンクも期待が高まるクオリティでしたねぇ
戦闘シーンも壁走りや制動時のダッシュのモーションなど、キュアサマーのアクティブさが存分に表現された動きの描写が大迫力で、初回のバトルとしてとても満足でした。
しかし地の身体能力が高いからか、プリキュアシリーズ伝統の変身後の身体能力に驚く主人公特有のリアクションをサマーは取らなかったなとか思ったり。適応能力高いな?(前作ではグレースが今まで思うように動けなかった分パワーアップした身体能力にもの凄く驚いたりしていたので、ここも前作との対比が面白いなと)
しかし必殺技のネーミング、おてんとサマーストライク、ときたか ユニークだ...w 他の3人はどんなんになるんだろうか
OPで目からビーム照射してるキュアパパイヤことみのり先輩が気になりすぎる(
- あとまわしの魔女たち
文字通り後回しにする敵の首魁とかぶったまげたなぁ()
チョンギーレ氏もなんか気怠げだったりと全体的に緩いのが特徴的な感じだな今回の敵...w こういうとこは侵攻に本腰入れるタイミングとかいつでも自由な感じあるから動かしやすそうね
しかし今回の一般怪人ポジションのヤラネーダ、普段間抜けなツラなのにやる気パワー吸い取る時はけっこう怖い顔になるのでこのギャップが意外と怖い。
- コンビ
物語のラストでは、ローラが自分のためのプリキュアになって奮闘したまなつを少し認めて心を許し、「人間」呼びから「まなつ」呼びへグレードアップするという名前呼び展開が描かれ、1話の中でまなつとローラの関係性が程良く進む良い締めとなりました。名前呼びはシリーズも伝統的にもう少し進んでからかと思ったけど流石にしばらく「人間」呼びは印象悪いか?() その分この先のこの2人の関係性の掘り下げがどう為されていくのかが楽しみでもあるので、楽しみなポイントですね
以上トロプリ1話、陽気でテンションの高い空気感をガンガンに押し出してくる作劇が非常に面白く、掴みバッチリな楽しい初回でした。展開の盛り上げやキャラの掘り下げを意識したさり気ない布石の散りばめ方なんかも上手く、今後の展開にも期待ですね。これから1年、存分に楽しむとしましょう
というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます
次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!
ではまた