第21、22幕「銀色の女神/『ハリー』へ向かう‼︎」
振り返り感想
おやすみなさい、おやすみなさい、
よい子たち。
今日という日が明日にいつも、続いていると信じながら...
ぜ
ひ
からくりサーカス 第34巻
幕間〜「遺言Ⅱ」
「...黒賀村編は?おい、黒賀村編はどうした!?」
「逝って(カットされて)しまったわ、円環の理(尺の都合)に導かれて...アニメからくりサーカス...正二の過去編に、全てに力を使ってしまったのね」
「...馬鹿野郎 原作だと多少冗長だからって、勝の掘り下げに重要なパート全カットしてどうするんだよ...馬鹿ッ、せっかくしっかり盛り上がってきたのに...」
「それがアニメ化時の名作長編漫画の運命よ 全43巻の原作のエピソードを3クールでやるって話になった時から分かっていたでしょう 原作での細かな掘り下げが本筋の進行に影響を及ぼす前に、カットしやすい大きめのパートは、ああやって消え去るしかないのよ」
「...ッ シルベストリ...!」
「原作ファン...」
「平馬と3姉妹も忘れんなよ」
なんでこうなんの(
まぁでも、黒賀村編はからサーの中でも割と冗長だとファン間でも割と意見一致してるからなぁ...アニメ化に際してのカットは妥当だとは思います。かく言う自分も読んでてなげぇ...って思ったし
勝と3姉妹の絡みの展開なんかも、今の時代だとともすれば勝ハーレムと揶揄されてたかも...と考えたりもするし、ある意味ではあえて描かなかったのは悪くなかったかもと個人的に思う(3姉妹の心情の変化やそれの起点となる勝の活躍自体といった過程はきちんと描けてて変ではないんだけど、あくまで時代柄的にはちょっと合わないかもというところで)
しかし黒賀村編、自分は単行本で読んだからまだ見やすかったけど週間連載の時の読者的にはどんな感じだったんだろうか...
でも黒賀村編そのものに関しては、最終決戦においての勝の強さに説得力を持たせるのに重要な特訓の流れとか、物語を経て成長を果たした勝の精神性やしろがねを巡るフェイスレスとの戦いに際しての決意を強調する展開の数々とか、勝のキャラクター性をグッと掘り下げる上で凄く大事な回なので、全カットはやはり惜しいですなぁ...黒賀村編全て終わってからの「銀色の女神」の邪悪すぎる流れがあったからこそ勝にフェイスレスへの怒りも引き立つし もう1クールあれば多少短縮してでも大事なとこ押さえて描けた筈なので、やはり尺...尺がものを言う...!
あと黒賀村編カットで残念なのはなんといってもシルベストリの存在および戦闘のカット。原作漫画で読んだのだいぶ前で流石にちょっとうろ覚えだったので軽く読み返したけど、シルベストリの思考やそのキャラが織り成す存在感、それに相対する勝の信念が光る名エピソードなんですよ。からサーのエピソードの中でも好きな人は絶対多い 黒賀村編カットにしてもどこかで対決する相手として出てきて欲しかったなぁ
ううむ、黒賀村編カット、惜しい、やはり惜しい...!!シルベストリ戦マジで良いから原作読んでね...
と、振り返り感想といいつつ原作の思い出の方が溢れてしまいましたのでそろそろアニメのお話へ。
今回のエピソードは銀色の女神出現から始まる勝サイドの最終決戦突入から始まり、ハリー死守編の前半戦をギュッと詰め込み描いてたので、勝&リーゼの突入、鳴海兄ちゃんとギイの合流、ミンシアvsギャンブラー・ジョーンズ、阿紫花さんとジョージの絡み、しろがね/エレオノールとの邂逅で滑稽な道化から再び使命に目覚め始める最古の3人など多くのキャラの物語が連続して描かれるザ・群像劇という感じの密度高めなエピソードでした。
最古の3人(ドット-レ...)にフォーカスした箇所の描写は割と過不足はなく劇的になってて且つしっかり今後にも繋げてたので良かったし、ミンシアの大一番は生方さんの存在がなかったとはいえ大事なとこはしっかり押さえられててやっぱりカッコよくて満足、ドクトルラーオとの邂逅を経て急激にリーゼをピックアップした展開も今回改めてアニメ単体の流れとして観てみると「過去のトラウマから猛獣使いでありながら猛獣を操れなくなったという傷を抱えたリーゼが、そのトラウマの元とも言える相手と対峙し、因縁に決着をつけて立ち上がるべく動き出す」というところで割と手堅くまとまってるなとも感じられた、
と、当時はカットの多さ故の原作と比べた物足りなさに少々不満を感じたものですが、こうして改めて見るとアニメ本編の流れの中で魅せるべき熱い流れはしっかり描こうと頑張ってるように感じられるし、アニメそれ自体としては割りかし面白いぞ?と思いましたね本エピソード テンション感違うとやっぱり評価もちょっと違ってくるもんだなぁ
でもやっぱり、クピディアー戦の決着の仕方と、あまり積み重ねがない状態で描かれる阿紫花さんとジョージの絡みはちょっとなぁ〜〜〜!!!(原作ファンの過激な愚痴)
いや阿紫花さんとジョージについては今回の2週目視聴で落ち着いて見てみると意外とまとめるとこはアニメ内の描写で納得いくようまとめてるなと感じるのでまだ良い(子供をあやしたりジョージのピアノに一緒に手拍子する阿紫花さんはアニメだから見られた画だからとても好きだし)のだけど、ギイvsクピディアーのアレはあんまりだよぉ...ギイのライバルキャラとして遜色ない存在感を放つ敵として登場したクピディアーとの決戦を通じ、ギイの中に静かに宿る闘志とカッコいい活躍を描く大事な一戦で、たしかにアニメでしっかり描くにしても1話分でまとめるくらいの尺が良いとこかもだけどめちゃくちゃ印象に残る良い勝負なんすわ...
それを背後からの鳴海兄ちゃんの不意打ち崩拳でケリ付けさせるとか...ふざけんなよォォォーッッッ!!!(血涙)
CVに神谷浩史さんといういかにも大事なキャラですと言わんばかりの豪華なキャストをあてがってさ、当時の追加キャスト発表でもさも目立つキャラっぽい感じで紹介されててさ、それでなんで1パートの僅かな尺の中だけで中途半端に一部の層が喜びそうなギイとのやたら距離近い絡みや去り際のギイのそれっぽい台詞だけ言わせて退場させるのさぁ!!?ふざけry
クピディアー戦良いんすよほんと...原作読んでね...切に
という感じで今回は原作語りに熱が入った分いつもより分量多くなった気がしますが、とりあえずここまで。アニメも意外と悪くないけどやっぱ原作が偉大すぎるんだよなぁ
次回も続くぞハリー死守戦
というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます
次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!
ではまた