AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

好奇心のエンジンの音

機界戦隊ゼンカイジャー

第4カイ!

「ブルブルでっかいおせっかい!」

感想レビュー

 

 

  • 誰も知らない 知られちゃいけない

ワルドの撃破とトジルギアの破壊により世界が解放されていることをブルーンから伝えられ、驚いたような素振りと訝しげな態度を魅せるイジルデ。そしてその事実を知るブルーンを始末しようとして...てっきりトジテンド側は世界の解放については普通に把握しているものと思っていたけど何気にここで初めてイジルデに伝わったっぽいですね 意外

イジルデがブルーンに口外されたかどうかを心配してたのは、自分が発案したワルドが遠因になって世界が解放されたとボッコワウス様辺りに伝われば粛清されるから...とかそんなとこだと思うけど、トジルギアが砕かれれば世界が解放されることを初めて知ったっぽいのとそれについて思い当たる節があるっぽいのは気になりましたね。後述する五色田博士の情報と併せ、序盤にして早くも少しずつ物語の革新が見え始めてきたかも...

  • 強い奴が正義だッ

今回の怪人・ボクシングワルドの能力で人々が次々とグローブをはめられ、リアルファイトを開始する!!式場の新郎新婦や握手会中のアイドルとファンが殴り合いを始める絵面が面白すぎるなここ...w

しっかしこれまでまだ3例しか出てないけど、ワルドの能力見た目のコミカルさに反して凄くでかい規模で発現して後追いでじわじわ凶悪な効果を発揮し始めるから何気に恐ろしいよね(加えて介人の世界の人達が逞しすぎるせいでその世界規模の変化にもほとんど動じず日常生活送ってるのがまた...w) トリノイド系統の厄介さだコレ!

 

  • ブルンブルンのブルーン

イジルデの刺客に追われ人間世界へ渡ってきたブルーン、ここでゼンカイジャーの面々と初対面。しかし知的好奇心に超絶忠実なブルーンのキャラ、製作発表とかである程度は知ってたけど想像以上に濃いな...!そして若干鬱陶しいな...!系統的にはフィリップに似てるけど、なまじ知らないことだらけな分こっちの方がよりアレもコレもとなるから、フィリップより厄介だな...w

あの質問責めの圧を表現してくる佐藤拓也さんの演技が流石すぎるw 佐藤さんといえばシーザーが代表的なキャラとして浮かぶ方なだけにキャラ像が全然違うブルーンの演技が面白い

ガオーンに負けず劣らずゴーイングマイウェイなキャラなので入ってきた直後は慣れるだろうかとか思ってたけど、ジュランに拘束されガオーンに眼鏡を外され諌められるというコミカルなやり取りが既に完成されていて良かったw メガネメガネ...ってコッテコテのネタもありがとう(

やっぱガオーンよろしくこういう暴走しがちな濃いキャラに周囲がしっかり突っ込んで止める流れがあると漫才じみた面白さも出せるしキャラ描写のバランスも良くなるわね

 

  • 世界が広がる先へ

ここからブルーンがゼンカイジャーへ仲間入りしトジテンドと戦う決意を固める流れとなるのですが、この流れがもう凄く熱かった!

多くのことを知りたくてトジテンドに入ったはずが、周りは何も教えてくれず、自分のことを理解しようともしてくれない閉じた世界へと閉じ込められていたブルーンが、そこを飛び出した先で自分の知らないことが沢山存在する世界に触れ更に自分のことを知ろうと歩み寄ってくれる介人と出会って、自分が狭い世界に押し込められていたこと、自らの足で踏み出すことで多くのことを知り自分の中の世界が広がることに気付き、その可能性を閉じようとするトジテンドと戦うため、自分を知ろうとしてくれる者達のいる世界を守るため立ち上がるという、

他者(世界)との交わりによりブルーンが持ち前の好奇心から更なる可能性への気付きと自らの強い意志を獲得し精神的に成長する流れがしっかりできていて、これが実にグッときましたね。
この点はブルーンが介人に名前を尋ねられ一瞬戸惑いながらも名乗る下り、及び中盤トジテンドとの決別を宣言した際イジルデに自分の名前を高らかに名乗る下りにも「自分を知ろうとしてくれた者の気持ちに応える心情の表現」「今まで自分を知ろうとしなかった者への意志の表明」として表れており、凄く象徴的な演出として今回の話の中でも特に素晴らしかったです。介人に名前を尋ねられた時の尋ねられ慣れてないことを示すような戸惑いと喜びの姿からの、イジルデ相手に叩きつけるように自ら名前を叫ぶ姿という変遷が涙腺に響いたんすわ...

これにより世界を閉じる=あらゆる可能性を閉ざし全てを腐敗させてゆくトジテンドへのカウンターもしっかり決まり、世界を一方的に閉じ込め悪行に利用することへ怒る介人達の気持ちとシンクロしゼンカイジャーの仲間入りを果たす流れにも綺麗にハマったのが見事。フォロワーさんにも好評な回でしたが、こうして整理してみるとなかなかに演出に深みがあり、メンバー加入回の中でもトップクラスに良かったかもですね

自分の好奇心が高鳴る未知なる可能性の先へひたすらに突き進み、その可能性を弄ぶ者達と戦う勇士、というのもまさしく彼のモチーフのボウケンジャーのコンセプトそのままで、ここの活かし方も素晴らしい

 

にしても初回からちょっとした絡みのあったりしたブルーンとイジルデだったけど、ブルーンがイジルデへの様付けを止め自身の名前を叩きつけるという下りをもって、早速なかなかに因縁浅からぬ関係性が生じてきそうな土台が出来上がったのは熱いポイントですね。ライバル的な間柄としてどう絡んでいくか今から楽しみだ

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "ここからイジルデも何度も邪魔してくるブルーンのことを名指しで意識するようになって因縁浅からぬ仲になってくみたいなのがあると個人的にとても燃える(大和とバングレイみたいなアレ)"

結騎 了 on Twitter: "イジルデ、一年かけて事あるごとに「この掃除係め!」「ブルーンだ!」みたいなやり取りの果てに、「まさかお前にやられるとはな、ブルーン......!」とか言いながらトドメ刺されて爆散して欲しい。"

 

  • ゼンカイブルーン Go on fighting

こうしてゼンカイジャー5人目の戦士ゼンカイブルーンが誕生!5人揃っての変身と名乗りが遂にTV本編でお披露目となりました。メンバーが揃っていく流れが丁寧に描かれる中で徐々に変身と名乗りが完成形に近づいていくのが楽しかっただけにこれは熱い!

上下半身分離による回避というビックリギミックを活かしたブルーンの鉄拳や、五星戦隊ダイレンジャーの力による攻撃でボクシングワルドを追い詰め、5人での必殺技でフィニッシュを決めるのでした。やっぱり戦隊はみんなでの必殺技でカッコよくフィニッシュじゃなきゃあな!!てかブルーン、頭が回転しまくったりもしてたけど構造どうなってんだろう(

ちなみにボクシングワルドがブルーンにぶん殴られた時なんだけど、マウスピースが吹っ飛ぶという小ネタがあってここが地味に好きw 序盤の戦闘でマジーヌが生成したバナナの皮が魔女の帽子を被ってたりとかこういう細かいところに凝ってるのがゼンカイの好みなとこ

しかし戦闘中も濃かったなぁブルーン...w

「轟轟パワーってなんですか!?」

「どなたの声ですか!?(※セッちゃんの声)」

轟轟戦隊ボウケンジャーとは!?」

「では早く片付けましょう!私掃除は得意です!!

この怒涛の台詞回しにブルーンのキャラをギュッと詰め込んでてとても良き。

 

  • なんでもアリボクシング

ダイボクシングワルド&クダイテスト(セコンド)を相手に展開された今回の巨大戦。リング上での武器使用に物申されて納得しちゃうゼンカイザーやセコンドに回った途端語尾が「セコンド」になるいつもよりお喋りなクダイテスト、「ボクサーとしての誇りはないんですかァッ!?」と急にボクサー目線になるブルーン(ダンプ)、など実にカオスで良かったw

今回はマジンドラゴンとブルーンダンプの合体したゼンカイオーブルマジーンも参戦。野球場アナウンスのジュラガオーンからのブルマジーンはプロレスのアナウンスときたけど、どういう基準で決めてるんだろうこれ() 合体プロセス時の恒例になってる声優さん達のアドリブじみた演技もバリエーション更に増えてきて楽しい。浅沼さんと梶さんがめちゃ楽しそうw

「ダンダンナレテキタッ」「ヨカッタッ」「ンガァ-」

バトルもビル群のミニチュアの中に立つリングのセットでの戦闘の絵面が新鮮で、電流デスマッチ的演出や、ジュラマジーン、ブルガオーンへの換装連携演出など、楽しいポイント多くて実に良かった 古き良きメロディラインの挿入歌のジュラガオーンに対し、ブルマジーンの挿入歌は最近のテイストに合わせたスタイリッシュな感じでこっちも良き。

 

  • 早速核心...!?

ブルーンもゼンカイジャーの一員としてカラフルの居候に仲間入り。4人のキカイノイドの居候を一手に受け入れるヤツデ婆ちゃん強い

と、話の流れで出てきた介人の両親の名前を聞いたブルーンから「イジルデの研究所に同じ名前の者がいたと聞いた」と衝撃の事実が...!
トジテンドにいたブルーンの加入により、トジルギアを破壊すると世界が解放されるという事実が伝わりゼンカイジャーの指針が一つ定まるなど大きな動きがあったけど、こんな重大情報がこの序盤に明かされるかね...!?
前述したイジルデの態度や第2カイ!でのセンタイギアへの反応と併せて考えると、どうも介人の両親はトジテンドに身を置いていて(身柄を拘束されてた?)、そこでトジルギアを作り出したとかなのかな...?それを今イジルデが利用していて、2人が作ったらしい同規格のセンタイギアの存在に驚いたし同規格と知られたくないからお茶を濁した、そしてトジルギアが破壊されると世界が解放されるという仕組みを見て2人に疑念を抱いた...というのが今想像し得るところであろうか。
並行世界の研究してた時に接触したトジテンドに利用されることになり、対抗戦略としてのゼンカイジャーを準備してたと共に、トジルギアそのものにも世界を解放する最低限のセーフティを備えてた...などなど色々想像できるけど、果たして...

 

 

以上ゼンカイ4話、ゼンカイジャー集結!というこれまでの流れから必然的に熱くなること請け合いな回でしたが、ブルーンが大きな世界と介人達に触れて好奇心を刺激されると共に強固な自意識に目覚め、可能性が広がる世界を守るために立ち上がるという流れがエモーショナルに描かれたことが重なり、想像以上にたまらなく熱い回になりました!凄く面白かった

ブルーンの心を震わせた要因の一つであった、相手の気持ちの寄り添い歩み寄ろうとする介人の人柄も実に良くて、これがこの序盤の各メンバーの加入において終始味わいある形で活かされてきたのはとても好きなポイントですね。これからも介人がカッコよく活躍するのが楽しみ

そしてラストにぶち込まれた物語の核心に迫る重大情報!こんな早くから来るとは思ってなかったが、ここからどう話が動いていくのか...ゼンカイジャーも揃ってどんどん盛り上がっていくであろう今後のストーリーに期待ですね

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた