機界戦隊ゼンカイジャー
第5カイ!
「握り握られスシ大会!」
感想レビュー
- キカイノイドのいる日常
カラフルの居住スペースで布団にくるまって眠るジュラン達、凄く日常感に溢れててなんかかわいい。w(当たり前のことではあるんだけど、マジーヌは女子としてきちんと別部屋に分かれてる模様で、この辺の細かい描写良い)
こういう感じで生身のキャラに混じって所謂スーツキャラが普通に寝食を過ごす光景の、非日常が溶け込んだ日常感というものは妙に味があるものですが、ゼンカイでもこの辺しっかり表現されてて良いですね。ここは電王のイマジンズ描写とかで培われた東映の表現力が光ってるなと。
にしてもセッちゃんの就寝表現、鼻ちょうちんとはベタな...露骨に絵って感じの鼻ちょうちんなのが余計シュール(
- 心配
五色田両親がキカイトピアのトジテンドに近しい所にいるかも、という話を聞き、介人と一緒に不安な気持ちを垣間見せたヤツデ婆ちゃん。居候の身のジュラン達を快く受け入れたりと度量の深さを見せてた婆ちゃんが、身内のことについてなまじその動向を知ったことで「どこかの世界で無事でいる」とどっしり構えてた状態から少し心配になってくる、と人並みの一面を見せたのは細かいながらも好きなところ。ここは両親のことが心配になって突っ走り始めるこの後の介人とも似たものが感じられ、お婆ちゃんと孫なんだなぁとか思ったり
- 序盤の怪人のモチーフじゃねぇ
スシトピアってなんだ...
寿司の世界って、なんだ...
いやボクシングトピア辺りも大概だから何を今更って感じではあるんだけどな?
第5話目に登場の4体目の一般怪人に寿司とかいう尖りまくったモチーフをぶっ込んで、一般人を寿司にしていくシュール極まりない絵面をねじ込んでいくフルスロットル具合、良いな...良いのかな() ワルドのこの「色んな世界」をモチーフにした分自由度がはちゃめちゃに高く、侵略活動もやりたい放題に演出できるところ面白くて凄く好きですw
- やるべきこととやりたいこと
危ない状態にあるかもしれない両親を心配し、その行方を知りたくてトジテンドに乗り込もうとする焦りから先走ってしまい助けなければならない人達のことをほったらかしてしまった介人でしたが、スシワルドの侵攻で苦しむ人々を見て自分の行いを猛省。ここで介人のキャラクター性に良くも悪くも熱くなると突っ走りやすいという部分だけでなく、周囲を見ることでクールダウンし自分の行いを省みることもできる一面もあることを加えたのは良いキャラ描写のバランス感でしたね。
一方で、「両親のこと『より』みんなを助けるべきだった」と言った介人の言葉を、自分の身内のことが心配になるのは当然なんだから『より』なんて言うなとジュランが叱責したことで、介人の両親を助けたいという気持ちも大事な軸として肯定したのもグッときたところ。ジュランがこう言ったのには後述する理由も関係しているわけだけど、こうしてキャラの性格や背景を深めつつ、作品として各人の価値観を敬う土壌を示したのは鮮やかだなぁと
- ゴリ押しパワーロジック
「敵はスシワルド!ニギリワルドじゃない!本来はシャリとネタで握りたいはずだ!つまり...!」
「酢飯の匂いで敵を誘き出す作戦チュン?」
「その通りィ!!介人達を助けるためにも、みんな、コメを炊けぇーっ!!」
ナニイテンダオマエ...
1mmくらい分かるようで分からないゴリ押しの謎理論で押し切るのやめろ...!
この辺はリアルタイムで聞いてた時は余計に意味分かんなくて尚のこと笑ったんだよなぁ...w ヤツデ婆ちゃんが正常に困惑してて良かった(
まぁ採石場で酢飯用意したらスシワルドまんまと来たんだけどね!!
なんなんだよ!!!
しかしまぁキカイノイド組の割烹着が似合う似合う
- 人生のセンパイから
ジュランが介人の両親を想う気持ちを尊重するのは、かつてキカイトピアで自分の家族を亡くしたからで、だからこそ介人の両親のことは助けてあげたいから...とさらっと重たい設定が明らかに。「家族を亡くすことがキカイノイドの庶民には珍しくない」という台詞を見るに、支配層のトジテンドによって相当な暴政が長い間敷かれてるのかなキカイトピア...今回の描写の中にあったキカイトピアの雰囲気もけっこう荒んでるって感じでしたし。この辺もさり気なく重い
そんな家族への想いという面から介人の気持ちを重んじ、それを貫くためにも1人だけでやらずに自分達のことをもっと巻き込めと、ジュランが「仲間」として、また年長者として頼りがいある言葉で介人を励ます流れは凄く胸が熱くなる良い場面でした。一番最初に出会った、繋がりの一際深いこの2人の関係性をグッと深めてきたのたまらんなぁ。冒頭シーンで介人(とヤツデ婆ちゃん)が両親のことで心配になるところを隠れて見つめるところといいジュランの気遣いのできる熱く渋い大人感良い(その後見つかったと思って誤魔化す絶妙な締まらなさ含めて好き)
ジュラン、最初に介人が自分の心を支えてくれたことに対し、ちょっぴり恩返しができたわね
- 幸運はなんでもアリ
みんなを、仲間を、両親を助けることも、全部大事なこととしてやり遂げると奮起した介人は、仲間達の援護に向かうためにチェンジ、と思ったら間違ってキュウレンジャーの力を使い...という流れになって、キュウレンジャーの超絶ラッキーパワーでなんやかんやあって仲間達の下へ到着!
ここの、そうはならんやろ なっとるやろがい!!の極みみたいな流れほんと好きでもキュウレン本編のラッキーのラッキーもだいたいこんな感じである今回ほんとやりたい放題だな...(
- ノリ良い上司だ
「スシワルド、席は空いているか?」
「この程度、寿司でいったらガリレベルである!」
部下のモチーフに合わせた小洒落た言い回しを使ってくれるの、意外とノリ良くていいなクダイテストさん...
- 巻き寿司も戦えんだよ
巻き寿司状態でのゼンカイザーとゼンカイジュランの専用変身バンクあって笑った 次のカットで既に姿変わって変身してるでも良いのに...w
vsスシワルドは巻き寿司状態の2人のアクションがなかなかに魅せの工夫されたものになってて非常に面白かったですね ガオーン達の戦闘も空間全体を使った縦横無尽に駆けるカメラアングルによって躍動感が出されていたりしてて、前々から言ってるけどゼンカイジャーはキカイノイド組の動きにくさを感じさせない、ないしはそれを逆に新たな魅せに活かす演出が上手いよなぁと
巨大戦もリュウソウジャーの力で馴染みある久々リュウソウケンを使ったり、二大ロボ並び立ちによるバトルが迫力あって面白かった
- ここから
介人はクダイテストに食らいついてトジテンドについていこうとするも、ゲートに弾かれトジテンドには行けないことが判明。悔しさを滲ませる介人だったが、戦い終わりの団欒の中でジュランに励まされ、決意を新たにするのだった。なんかジュランの背景知った後だと、こうして団欒の中で介人を励ます構図もなんかグッとくるなぁ...!ジュランがヤツデ婆ちゃんのことも励まし、婆ちゃんもそれに応えてめげない姿勢を見せるのも良かった てかガオーン、けっこうキカイノイドの仲間達とも普通に接したりとナチュラルに馴染んできた感あるな...w
一方、トジテンドではイジルデが新たな一手を打とうとしており...
以上ゼンカイジャー5話、コミカルさを際立たせてきたこれまでの流れから、介人の両親の安否やジュランの背景などシリアスな要素をほのかに入れ込みつつ、そこから転じて介人とジュランのキャラや関係性をグッと深めた良い回でした。まぁそれにも増してカオスが勝らんとしてきてたけどな...!(
次回新たなレギュラーキャラと思しき青年も出てきたりと、メンバー勢揃いを経て物語も更に動いていきそう。楽しみです
というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます
次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!
ではまた