AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

いきなり!ゾンサガ伝説。

ゾンビランドサガ

第10話「NO ZONBIE NO IDOL SAGA」

感想レビュー

 

 

さくらの可能性を信じる巽幸太郎を、ゆうぎり姐さんの理不尽な説教とビンタが襲う!!

またこのネタやるとは思ってなかった...w 幸太郎が普通に困惑してるのウケる

てっきり今回はゆうぎり姐さんのメイン回になると思ってたんだけどそうならなかったのはちょっと意外。まぁ生きた時代が途轍もなく前である故に、他のメンバーみたいな生前の知人・親族との再度の触れ合いみたいなのは生じ得ないからなぁ...

話数的にもう多分姐さんのメイン回とかの掘り下げは無いっぽいけど、その分姐さんはやっぱ他メンバーに比べ劇的な印象付けには乏しかったかなと思うので、この辺はちょっと惜しいところだなぁ。そういうドラマ面からの掘り下げがない分、人の真意を読み取る洞察眼や他のメンバーよりも落ち着き払って事態に対応する肝の据わった一面などの大人な部分、現代をエンジョイするちょっと可愛らしい部分などのキャラクター面を普段の言動から深めていたので、フランシュシュの実質的な年長者的ポジションとして存在感があったのは良いところだけど。

姐さんの生前へのフォーカスというところは、2期の「リベンジ」で何かの形で掘り下げられることがあるのでしょうか この辺は楽しみにしたいところですね。

 

今回の話は、唐津市ふるさと会館アルピノでの500人規模の大型ライブの決定を受け皆が活気立つ中で、アルピノに自身の記憶に纏わる何かを感じたさくらがライブを成功させようと先走ってしまい足並みが合わず...というのが大筋。突然始まった無人島...もとい無人雪山0円生活にやけに爆速で順応して弓矢での狩りに赴く愛や、凄く冷静な良い声でさくらを諭しながら釣りする純子がシュールw

その中で、このライブが自分の失くした記憶に関わってくるかもという焦りから不安定になり、メンバーにキツく当たったりしてさくらが孤立していく危うい流れがありつつも、見えていないところで皆が心を一つにし纏まって頑張っていたことを知りさくらも再び仲間達と共にライブに向け躍進する、と全体的な流れは割と普通に纏まっていたなという印象。むしろここ数話が凄く密度濃かった分、正直物足りなさも少々あったくらい

 

しかしラストにて、晴れ晴れした心持ちで飛び出したさくらが玄関前で車にぶち飛ばされるという第1話冒頭の再演(家を出る前のさくらの所作の演出や構図が明らかに第1話冒頭そのまんまで観ててあっ...(察し)ってなってたw)が為され、そのままさくらがなんと生前の記憶を取り戻す...というかゾンビ化後の記憶が生前の記憶に丸々塗りつぶされるというまさかの展開へ。最終盤はさくらの記憶に纏わる話が出てくると前々から感じていたし、前述の焦るさくらの描写などからもそれは確実と思っていたけれど、こういうアプローチでくるとは...
生前の記憶が戻ったということで、さくらはずっと知りたがっていた舞台上に立った時に胸に湧き起こる熱さの答えに至ることができたと言えるけど、その記憶そのものが大きく前に出た結果、今度はその答えを求めて必死に足掻いてアイドルを頑張り、仲間達と強く繋がってきたこれまでのさくらが消失するという流れに繋がってしまっているのが凄く強烈。なんて悪辣な本末転倒の構図...!

今のさくらが仲間達とどう絡むことになるのか、彼女の中に湧き起こる熱狂やアイドルというものに如何に向き合っていくことになるのか、これまでのさくらはどうなってしまうのか、などなど気になって仕方がないところ...

また、荒唐無稽に見えた無人雪山0円生活が、焦るさくらをクールダウンさせるものだったとゆうぎり姐さんに見抜かれるという流れを経て、幸太郎がさくらに一際入れ込んでいるらしいという部分が強調されたのも気になるところですね。

彼がさくらと関わりの浅からぬ間柄、ということ自体は実はちろちろ小耳には挟んでいたのですが、一体それが如何なものなのかということは詳しくは知らないままだったので、ここにようやく焦点が当たったのはおっとなりましたね。この2人の絡みが楽しみになるな...

 

と、最後の最後に大きな爆弾をぶっ込んできたゾンサガ10話。ここから物語がどういう風に締められるのか、その過程でどのようなドラマが展開されるのか実にワクワクしてきました。

2期が始まるまでになんとしても駆け抜けたいですね...

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた