AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

オラ、もう一回挨拶しろ‼︎

ゾンビランドサガR(リベンジ)

第1話「グッドモーニングリターンズ SAGA」

感想レビュー

 

 

フランシュシュ、リターンズ!!

...と思いきや、いきなり普通に食品工場に通う愛の画から本編が始まり、社員一同により歌唱される社歌をバックに各々仕事に勤しむフランシュシュの面々が映し出された冒頭。

そうだ、このシュールで変な始まり方こそゾンビランドサガ...!となんだか安心した初回冒頭でしたw 流石に交通事故シーンからスタートした1期には敵わないが(

 

1期最終回のライブの成功を受け順調に人気を得て軌道に乗り始めていたフランシュシュだったが、幸太郎が持ってきた明らかに時期尚早なクソデカ規模のライブが空前絶後の大爆死。

結果メンバーは抱えた多額の借金を返すため勤労に励み、やさぐれ落ちぶれた幸太郎は酔っ払ってぶっ壊れていたのだった...

...1期最終回の感動返せ幸太郎!!!!!!!(

自分は1期最終回をリベンジ1話放送の当日にちょうど観終わってて、あの感動が冷めやらぬ中で観ただけに物凄い爆速テンポでフランシュシュが爆死してく流れが面白すぎてダメだった...w 500人動員のライブから1人も欠けることはなかったけど、増えることもなかったのか...(

 

多くの苦難を乗り越えてメンバーの絆が強固なものとなり、最終回のライブを通じてより一皮剥けて多くの人に知られるきっかけも掴み...とフランシュシュが順調に成功していく流れで締めた1期からの地続きの物語のタイトルに冠された「リベンジ」とは一体なんぞや?と気になってはいましたが、空前絶後大爆死により一気にド底辺へ舞い戻ってしまった彼女達が、自分達の躍進を阻んだ困難に『復讐』し、再びアイドルとして再起すること、すなわち挫折からの復活が今作における「リベンジ」の意であり、今作の軸であることがこの第1話で示されました。作品を支えるテーマ性をここで話の流れに乗せ明確にズバッと見せてきたのは良かったですね。1期の時点での「ゾンビ」「アイドル」などの諸要素の提示においても感じたことですが、やはりゾンサガは作品が内包するテーマの魅せ方が上手いなと

そんな話の流れの中で、さくらがこの特大の挫折に全くめげずに邁進していたのは非常にグッときたところ。1期最終盤がさくらのここ一番での失敗に対するコンプレックス、およびそれを支える仲間達の想いを受けての再起と覚醒を劇的に描いたものだっただけに、その地続きたる今作の初回において彼女の「ここ一番での大失敗」を経験し叩き落とされながらもひたすら前を向き頑張っている姿を描いたのは、彼女の成長を端的に且つ鮮烈に描いていて凄く良かったですね。

 

そんな彼女達の努力を他所に飲んだくれる幸太郎、最初こそ絶好調の宮野真守テンションでのはっちゃけ具合に(ぶん殴りてぇ...!)となるものの、話が進むと次第に機を焦って大きな失敗をもたらしてしまったことへの後悔とフランシュシュの面々への懺悔の想いが垣間見えてきて、自信を喪失し萎縮してしまっているという彼の凄く人間くさい部分が溢れていたのが面白かったですな(ここにおいて、失敗に怯え自信をなくした幸太郎とそれに対し真正面からぶつかってくるさくら、と1期最終盤とは真逆の構図が生まれているのがまた印象的)。

またそもそも幸太郎が何故機を焦ってしまったのか、何故自身の失敗にここまで萎縮してしまったのかというところを掘り下げるようにして、彼の口から「もう時間が無い」という不穏極まりないワードが凄く切迫した口調と共に飛び出たのが物凄く気になるところ。ゾンビィ⤵︎疑惑のあるバーのマスター(CV大塚芳忠)の口ぶりも合わせて察するに、フランシュシュの面々、というかゾンビィ⤵︎自体がそう長くは保たない存在だということなんだろうか。そしてその間になんとしても為さねばならぬことがある...と

そこに関係してくるのはやはり、1期終盤で幸太郎の口から出てきたもののその全容は依然不明のままのゾンビランドサガプロジェクト」だと思うのだけど、ここで改めてそれを強調してきたということはやっぱり今作は「ゾンビランドサガ」全体を総括する話になってきそうだなぁ...

かくして再起を賭けライブへと挑むフランシュシュ。ここで舞台となるのが1期第1話の一番最初のパフォーマンスをしたライブハウスなのが、演出的にも一からの再起という感じでニクい。

全力のパフォーマンスに励むも、関心を示されないアウェーの中で皆が少しずつ怯んでいってしまっていたその時、ライブハウスへ駆けつけるは、フランシュシュのプロデューサーとしての熱意を取り戻した幸太郎!クソ民度の観客達の猛攻を跳ね除け、アイドルとしてパフォーマンスするよう必死に呼びかける幸太郎の叫びを受け、7人が再びアイドルとして立つ流れはベタながらも熱かった...!
そしてここからの、フランシュシュのパフォーマンスに乗せてのED、実に良い展開運びでした。なんかパフォーマンス中のキャラのCGの動きの滑らかさや表情の自然さが更に増してる気がしましたね スゴい

かつての大爆死ライブで披露できず、この再起第一発目のたライブで満を辞してのお披露目となった曲が「REVENGE」なの、なんつう出来すぎた流れ...!とちょっと思うものの良いんですよ、熱いんだから良いんですよ!!曲の歌詞などを話のシチュエーションにガッツリ重ねてくるゾンサガお馴染みの演出大好き

やけにぬるぬるのスローモーションで描かれる観客席の乱闘の下でのパフォーマンスというのがなんともカオスだったがこれもまたゾンサガね しかしデスおじコンビ、意外と強いな...() フランシュシュが再びド底辺に落ちようとも、最初にファンになった者達として応援に駆け付けてくれるこの2人、何気にジーンときますな...ありがとう

 

そして物語は、再びいつもの出立ちで皆の前に戻ってきた幸太郎の「おーはよぅございまぁぁぁす!!」で締め。グッドモーニングと付くサブタイで、おはようございますからまた全てが始まる、ここをまたやってくれたのも嬉しい...!

おはように始まりおはように終わった1期だったけど、今作そうなると良いななどと思ったり

 

 

以上ゾンサガR1話、ゾンサガならではな熱さ・シュールさをバッチリ押さえつつも、タイトルに付いた「リベンジ」を今作のテーマ性としてしっかり示すフランシュシュの1からの復活となる第一歩目のストーリーが熱く描かれた実に面白い初回でした!さくらと幸太郎という、本作を象徴する2人の成長と再起にもスポットが当てられたのも良かった

そして前作で残された謎や伏線に迫る描写もあり、本作が如何なる展開を見せてくるのかというところを仄かな不穏さも孕みつつ示してきたのも興味深いところ 今回も前作同様存分に楽しめそうです

またまたよろしく、ゾンビランドサガ!

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた