AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

サガソウル・ホワイトドラゴン

ゾンビランドサガR(リベンジ)

第2話「ぶっ壊れかけのレディオ SAGA」

感想レビュー

 

 

この2期に入って、純子の幸太郎への恋慕の感情がかなり大胆に描かれるようになっててオラワクワクすっぞベジータぁ!!

 

今回より新OPが遂にお披露目。1期の従花ネクロマンシーから更にパワーアップした、スタイリッシュなメロディラインがカッコいい非常に良い一曲でした。映像の方は1期の時のキメたようなカオスさこそなかったものの、画面上をイラストの色彩が目まぐるしく移り変わる様やキャラクターがぬるぬるとした作画で動き回る様が実に見応えがあって飽きなかったです。2期も安定して楽しいOPでした!

 

今回はサキのメイン回でありつつ、ゲストキャラ・ホワイト竜さんの声優にまさかの白竜さんを持ってくるという第2話目とは思えねぇような飛ばし具合が大きなインパクトをもたらした話でした 最初「ホワイト竜さんの声なんだか聞き覚えあるなぁ...」と思いながら聞いててふっと「あっ、利根川ァ!」って気付きました

佐賀出身の方という繋がりがあるとはいえ、尖りすぎなんだよなぁ采配が!!()

しかし白竜さんのアフレコ、相変わらず独特の魅力があって実に良い。流石に本職の声優さんには及ばないのだけれど、一言一言に説得力を強い含んだ喋り方や貫禄漂う声色が良い感じにキャラにハマってて耳に残るんですよ 某利根川といい、独特の深みのある壮年男性キャラが上手いなと

 

今回の話、サキが1人だけピンときてテンション爆上がりになるという前作のドライブイン鳥&ガタリンピック回を思わせる始まり方だったのでてっきりギャグ寄りな回になると思っていましたが、仲間想いで情に厚く周囲を引っ張ってゆくサキの人柄のルーツに迫るという、思わぬ掘り下げに繋がる回だったので良い意味でちょっと驚きでした

「自分の居場所が見つからねぇってのは、誰だって辛い。

がそんな時こそ目を伏せるな、耳を閉じるな。必ず近くにお前と同じ想いを抱いた仲間がいる。

今こうして俺が話しかけた瞬間から、お前はもう1人じゃない。

時が経てばお前は俺を忘れるだろう。だが俺は、お前に会えたこと、今日こうして分かり合えたことを決して忘れない。

もしお前が、不安や孤独を感じた時は、いつでもこの場所に、帰ってこい」

とはサキの心を動かしたホワイト竜さんのラジオでの言葉ですが、これがシチュエーション的にも凄くグッときました。特定の誰かにではなくラジオを通じて多くの人に届けた言葉でありながらも、白竜さんの渋い語りも相まって、1人で燻る多くの者達の心の隙間を埋め孤独に寄り添うような静かな熱さを秘めた深みを感じ、自分も聞いていてちょっと心動かされるものがあった、とても良い台詞でしたね。1人で苦しんでる人にとってその気持ちに寄り添ってくれる言葉は凄く沁みますよねぇ...こういう魂に訴えかける熱さ、みたいなテイストはサキメインの話らしいなと

前半の竜さんがちょっと何言ってるかよく分かんない独特な存在感のあるキャラという演出をされてた分、後半でのこの台詞はギャップもあって凄く惹かれたしサキが惚れ込むのも納得という感じでしたな

 

こうして竜さんから「同じ想いの下で共に歩んでゆく仲間の尊さ」「悩み燻る多くの者達の心の拠り所の大切さ」を知り、その熱い魂を確かに継承したサキが、多くの者達の拠り所である竜さんのラジオを守り皆を支える存在として、パーソナリティを直々に受け継ぐというシチュエーションも熱かったですな。サキのフランシュシュのリーダーという要素をもここで「佐賀の全ての者達を支え導くリーダーになる」という形で昇華してより大きく広げてきたのも良きかな。

 

そして最後に、竜さんを初恋の人とするサキの竜さんへの告白が描かれ、それを受けた竜さんの「もう少し大人になって、良い女になったら、また会おう」という返しがゾンビとなってもう成長することもない身になったサキに刺さる、というちょっと切なくほろ苦いテイストの演出へと繋がるのがなんともしんみりしました...今までのゾンサガにない新鮮な締めだったなぁ。

今まで困難に直面して悩みつつも、何かの形で前を向き続けていたサキが、自身にゾンビの身体故の失恋に涙を流すという画は、「ゾンビ」という要素を隙なく活かした上でサキのキャラクター性に更なる深みを与えていて凄く印象的でしたね こう言ってはなんだけど、この瞬間には自分の身を呪ったかもなぁ、サキ...

冒頭で述べた純子の恋心へのフォーカスはサキのここら辺の演出に絡めたものだったのかもだけど、1話において幸太郎が言っていた意味深な発言も合わせると、もしかしたら純子もいずれこういう切ない失恋に相対することになるかも...?とも思ったり

そんなちょっと悲しさを感じるサキの姿を描きつつも、さくらがサキの心に同調してサキ以上に号泣してくれたことで雰囲気が湿っぽすぎなくなったのは良かったわね さくらの人の良さも出たし、サキに寄り添う「想いを同じくする仲間」の存在もグッと強調された感があるので良いシーンでした。脱水でミイラ化するのめっちゃ笑ったけどw 今回はやたらヒロインらしからぬ顔芸がイキイキしてたなぁさくら...w

 

そしてEDを、ホワイト竜さんが歌唱しラジオで流していた曲「風の強い日は嫌いか? 」をフランシュシュがカバーするという形で飾って締め。1期の「特攻DANCE」よろしくサキらしいロックなテイストのある良い曲だなと感じました。また昔の名曲が現代のアイドルにカバーされ多くの人に届けられる、という形式を用いて竜さんからサキへの継承を最後に再度強調したのも粋。良い演出でした

 

 

以上ゾンサガR2話、サキのキャラクター性をよりいっそうグッと掘り下げるエピソードになり、非常に面白かった!サキならではな魂に響く熱さを強調しつつ、切なさを含んだ演出でも魅せてくる意外さに拍手ですね。その中に「ゾンビ」の要素を象徴的な形でしっかり絡めてくるというテーマ性の昇華も見事で、ゾンサガの脚本力のパワーも衰えなさにも感嘆しました

1期の時点でしっかりとフォーカスされたキャラの魅力が更に深められそうな予感も感じられ、ますます楽しみになるぞゾンサガR

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた

 

 

 

...てかなんで誰も竜さんの乗車の仕方に突っ込まないの?(