AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

獅子竜合一

仮面ライダーセイバー

第31話「信じる強さ、信じられる強さ。」

感想レビュー

 

 

大秦寺さんとソフィアを、悪意あるストラップのイラストデザインが襲う!!

絵に描いたお手本のような真顔になる大秦寺さんが面白すぎる...w

 

仲間や家族をこれ以上失いたくはないという焦りと、その中で痛感する自身の無力さに打ちひしがれる倫太郎が、悩み苦しみながらも戦う倫太郎の強さを見出し信じてくれていた飛羽真の心に触れ、またそんな飛羽真の強さたる、多くの出会いや別れを経て感じてきた様々な想いを剣と剣のぶつかり合いを通じて感じ取るという流れを経て、飛羽真と手を取り合い芽依を救い出し、宿敵ズオスに一矢報いた今回。

自分に真剣に向き合う飛羽真やいつも剣士達を支えてくれていた芽依の想いに改めて気付き、2人のことを「自分のことを信じて諦めてくれない人達」と呼んでその想いに応えようとする流れは非常に熱かったですし、剣を交えたことで知った飛羽真の「大切な人達との離別や、かけがえのない出会いと絆を胸に強くなる」という想いが、大切な家族を失う経験から、仲間のために強くなろうとする倫太郎を動かすというのも演出として非常に効果的だったので良かったのですが、全体的にいうと倫太郎の覚醒と改めての仲間入りの話としては個人的にちょっと物足りなかったかな、という印象の方が強かったり。

 

と言ってもこれはどちらかというと前回のエピソードでの溜めが凄くハマった分の期待値が高すぎたことや、今回の話の演出が自分のツボにハマらなかったのが大きいかなと感じますね

倫太郎がああして真面目さ故に思い詰めたどん詰まり状態に陥ってた中でそれを動かしたのが剣を交えることによる決闘で相手の奥底の想いを知ることであったというのはセイバーらしいロジックなので本作の描き方としては凄くアリだなとこうして内容を纏めてて思った(飛羽真は自分より強いのだから自分の気持ちなんて分からない、と意固地になって言葉が耳に入ってなかったですしね)ものの、自分としてはもう少し熱い会話劇的なものを期待してたところがあったので、ここでの決闘で通じ合う展開は初見だとちょっとあっさり目に見えてしまったかなと(大秦寺さんや尾上さんの時とはちょっと違って、倫太郎はここに至るまでの間に少なからず飛羽真や芽依との会話劇で改めて距離を詰めていく過程が描かれてただけにここで決闘するのがちょっと二度手間に思えてしまったのもあるかも)

 

あと倫太郎が飛羽真との距離を深めた象徴的な演出として、飛羽真の呼び方を「飛羽真くん」から「飛羽真」へ改めるという流れもありましたが、こういう演出は個人的に前の呼び方自体がちょっと距離感を感じるようなものであるからこそ活きるものだと思ってるので、倫太郎でやるのはなんかちょっと違うかなー...という印象だったり。中盤がああだったとはいえ倫太郎は元々飛羽真に対して友好度高めだったし、くん付け自体も倫太郎の真面目さが出てた良い呼び方だと思ってたのでそんな改めるようなものでもなかったかなと思ってたので

芽依に対し敬語なしで呼びかけるところは、第15章での芽依の「顔を上げろ!」という激励に倣った呼びかけっぽくて演出自体はちょっと好き(あそこでの芽依の強い口調もなんとなくキャラ的に合ってない感じがあって自分としては微妙なところではあるのですが)

 

戦闘シーンに関しては、次回のパワーアップを前にキングライオンが良い活躍をしたのを筆頭に、ブレイズによる烈火・流水二刀での納刀・居合の必殺技演出や、夕陽をバックにしたネコメギドへのトドメなど、目を惹く演出多しだったので満足度は高いです。ズオスがエレメンタルのエレメント化を2度目には破るという、手練れぶりを発揮してたが個人的にはとても良き

でもネコメギドがアクセサリー化してた人々の救出はもっとしっかり描いて欲しかったかなと思う。攻撃を防ぐためにバリアにしたことで手放した、と理屈はついてるもののその後は描かれずじまいだしそもそもあのバリアも今回急に使ったからちょっと唐突感はあったので でも総合的には見応えあるバトルでしたね

 

それ以外のところでは、ストリウスとズブズブの現マスロゴが語った全知全能の書の一部の話が気になるところ。ノーザンベースに収められてるそれを狙ってメギドやサウザンベースが攻めてくる、というところで次回から更に話が回っていくのでしょうか

しかし現マスロゴ、唾液が口内で糸を引く、というニチャア...(物理)とした笑みを浮かべるという漫画的な演出が強烈だったけど、強烈すぎてちょっと演出過多感もあり。現マスロゴは出るたび分かちやすすぎな悪役演出をぶっ込まれるのでちとキャラ付けがこってりしすぎ感あるんだよなぁ 抑えて、もうちょっと抑えて!

あと玲花、現マスロゴだけでなく兄への依存じみた信頼みたいなのも強調されてきてて、前半戦においての「私なんでも知ってますゥ〜」みたいな真顔でノーザンベースを引っ掻き回す姿が目立ってただけに余計に現マスロゴや凌牙の道化感が増していくのが哀れというかなんというか...はちゃめちゃに痛い目にあってほしいキャラではあるけど、なんか凄く哀れな最期を迎えそうな予感もあり心配だよ!

 

 

と、ちょっと不満多めな感想にはなりましたが、倫太郎がようやく心に憂いなく仲間に加わり、ノーザンベースがまた一枚岩になり始めたのは素直に嬉しいところ。ストラップの並びのように、皆が揃うのはいつの日か 気になる

賢人!そろそろ月闇の未来視がインチキかもしんないって疑うくらいはした方が良いよ!

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた