AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

少年は強くなり、憧れの背を守る

からくりサーカス

第33、34幕「仲町三人vsレディ・スパイダー/背中を守る者」

振り返り感想

 

 

オレの後ろを守っているヤツがいる。

 

チクショウ、前の敵で手一杯だ。ふり向けねぇ。だがたしかにいるんだ!誰だ!?

 

誰がオレを 守っている!?

 

「わかんねぇ...でも、後ろのヤツー

 

頼もしいぜ!

 

からくりサーカス 第43巻 機械仕掛の神〜 第84幕「背中を守る者」

 

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 第33幕「仲町三人vsレディ・スパイダー」、攻撃かける時のヒロの躊躇いとか、芸を披露する時の団長の口上とか、細やかな追加の描写もあって仲町3人のこの大一番が印象深い活躍になってて嬉しい アニメだと不遇な面々だったけどここ数話しっかり魅せる描写されてて満足ね"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 団長の口上の追加描写は、アニメではなまじ仲町サーカスの「サーカス」の面が描かれてなかったのもあって残念だった分、ここでさり気なくサーカス芸人である点を強調してきた感じで地味な追加ではあるけど嬉しい 仲町サーカスの「サーカス」面描写とても良いよ みんな原作読んでね"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime そしてアルレッキーノとパンタローネの最後の戦い、作画にかなりリソース割かれてて動きが凄くキレあって良かったね...譲治さんの大笑いめっさ素晴らしかった 敗北を喫した2人だけども、双方相手からハーレクインがダサいと笑った「本気」を見事引き出したことが重要なわけで"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime あと今回のハーレクインの三宅さんの演技がより一層キレキレで超キモかった(褒)の最高でしたね...最初の一目惚れを引きずって瓜二つの他人にそれを押し付け、周りを顧みず自分達だけの愛し合いを強制、ってほんとこうして見るとフェイスレスのキモい部分の凝縮って感じよね"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime これに連なるマジギレの部分も演技が力入りまくりで良かった 吹っ飛んだパンタローネの首に追撃かましてぶっ飛ばすとこの「本気」になってるっぷりがアニメでもめっちゃ良く表現されてて満足 ちょいちょい顔がピクついてたりしてたのがすげぇ良いアクセントだったね"

 

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 第34幕「背中を守る者」、何度も涙しながらも鳴海兄ちゃんや大切な人達の教えを胸に時に涙を堪え前を向き戦い続け強くなった勝が遂に鳴海兄ちゃんの背中を守るの、最初で鳴海兄ちゃんにオレよか強くなるって言われたことがここで形になるわけだから熱いよなぁ やっぱここ良いね..."

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 鳴海兄ちゃんは後ろを守ってるのが勝だとは分からないわけで、にも関わらず無言で背中を預けているというのが勝が強くなったことの何よりの証左よな 会ったばかりの顔も何も分からない相手だけど、背中を預けられるだけの強さと精神的頼もしさを肌で感じてた...最高の収束のさせ方だわ"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime しかし2人のこのシーンまで行ったから最後の四人との対決それぞれ一気に駆け抜けたな...!各シーンもっとじっくり観たくもあったけど、やっぱりどの対決も良いな...紡がれてきた要素が繋がる快感や台詞の熱さがたまらん"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 呆気なく屠られてしまったと思われたであろうアルレッキーノだけど、ブリゲッラにあの一手を打たせたことがここで最大の逆転に繋がるの凄く好きなんだよな ずっと嫌っていた手段をやむなく1回使った結果、その1回の快感に無意識のうち溺れ結果ドミノ倒しで自分を滅ぼす皮肉よ"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime 勝が意志と一緒に受け継ぎ放った一閃にうそんこの伝統ごと切り捨てられ敗れ去るカピタンの最期もたまらんのよね アニメだと流石に再現されてなかったけど原作における長ったらしい伝統自慢の台詞が詰まった吹き出しごとぶった切られる演出が大好きでのう 皆も原作をチェックだぜ"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "#karakuri_anime そして鳴海兄ちゃんと別れるしろがねのシーンもな...アニメで観て改めて気付いたけれど、しろがねが列車から飛び降りる前鳴海兄ちゃんに言ってる言葉はフランシーヌが銀に言った言葉と重なる形になってるのよな この2人の関係の結末はまた次回だけど、あのシーン今からもう楽しみだ..."

 

 

からくりサーカス最終盤、ひいては作品全体においての屈指の名場面といっても過言ではない鳴海兄ちゃんの背中を守り戦う勝、そしてそれを「強く、頼もしい」と感じ取り背中を預ける鳴海兄ちゃん、という胸熱のシーンが遂に映像に乗せられて繰り出された今回。

最序盤の出会って間もない第2幕の頃、勝が鳴海兄ちゃんの強さに憧れ、鳴海兄ちゃんはそれに対し「俺よか強くなれる」と返す、というやり取りをして以来、勝は鳴海兄ちゃんをはじめとした多くの人々との離別を経験しながらも強く強く成長し続け、遂にこの最終盤にて自分に強くなれると言ってくれた鳴海兄ちゃんと再会し、直々に強いと認められるまでになったわけですよ、いやぁたまらん...

原作を初めて読んだ時から思っていることだけど、鳴海兄ちゃんが自分の背中を守るのが勝だとは知らない上で「強くて頼もしい」と評してるのがまたミソなんですわここ。忖度抜きの、鳴海兄ちゃんの純粋な信頼であることが見てる側にも伝わるからこそ、勝の成長が強く感じられいっそう感慨深いという...良い

 

と、そんな勝と鳴海兄ちゃんのシーンが大きく目立った本エピソードだけど、それ以外のシーンも胸が熱くなること必至なものばかりでした。一つ一つ語っていては足らないほどに見所が多いのだ...
また最終盤ということもあってかアニメでのこれらの名シーンの演出への力の入れようもなかなかのもので、変更点や省略もほぼ無く原作で醸し出されていたものとほとんど相違ない感動・興奮を味わえたのは非常に良かったなと。当時の感想ツイートでも魅力たるポイントやその面白さについてほぼ余さず語っているので、我ながら当時はかなりテンション上がってたなぁと感じるね...

というのもあって、振り返るとなると当時のツイートとほぼ同じようなことを語る形になるだろうし、今回は良い意味で、改めて長々と振り返り語り尽くすようなポイントは殆ど無い、という感じですね。詳細なとこは記事冒頭に貼ってある当時の感想ツイートをチェックしていただければ良いかなと 手抜いて書いたっぽく聞こえてしまってないだろうか()

 

でも強いて言えば当時のツイートでもちょっと触れてるけど、勝vsカピタン戦の決着時の勝がカピタンをその空虚な演説の吹き出しごとぶった斬る演出を視覚的にもガッツリ再現したりとかして欲しかったなぁとは思うところ。アニメだと吹き出しを書き込んだりは流石に難しいと思うけど、長ったらしい台詞を文字として背景に映し出すみたいな演出は近年だとたまに見るしカピタンの伝統を語る台詞もそういう風に映像上に見える形で落とし込んで、勝に物理的にも精神的にもバッサリ切り捨てて欲しかったなぁ...!あの一閃の演出とカット本当に気持ち良いんだわ

 

あとちょっとした発見というかふと感じたことなんだが、ブリゲッラの怒りに任せ、アルレッキーノを破るために『拳法』という自らの誇り(=存在価値)を投げ捨て武器による勝利を取った結果、その快感に無意識のうちに溺れてしまい鳴海兄ちゃんの拳に敗れる」という皮肉に塗れた最期及びその要因となったアルレッキーノの奮戦が際立つ形となった一連の流れの中において、ブリゲッラがミサイルを使ったのを知ってアルレッキーノがちょっと何か思うところがあるような反応をしてる場面があるんだけど、そういえばアルレッキーノって、ドットーレがルシールへの怒りからフランシーヌ人形に仕えるという存在理由を自ら否定し、結果ルシールを討つことはできたものの自身も存在理由の喪失から自滅してしまうところを見てるんだよな...と。つまり、完全な自分の推測だけどアルレッキーノはこの時、ブリゲッラにかつてのドットーレの最期を重ね、いずれ彼がドットーレと同じく自らの否定により滅びてしまうことを予感したんじゃないかなぁ、なんて思ったりしたんですよね。だとしたらなんと因果なことか...
まぁさっきも言ったようにこれは自分の推測に過ぎないので藤田先生が意識したかどうかとかは分かりませんが、何にせよこういう因果が回り回ってくるような展開が出来てる(連想される)ということは、作品のテーマ性が常に意識されながら展開やキャラが描かれてるんだろうな、と思うわけで。やっぱり藤田和日郎という漫画家は作品の軸を強く意識したストーリーやキャラの組み立てという面において天才だな...と感じますね

それはそれとしてやっぱ単体で見ても凄く良いよなぁアルレッキーノvsブリゲッラ。鳴海兄ちゃんとの戦いでも使わまいとしてた技をしろがねの望み通り「勝って戻る」ために解き放つアルレッキーノの覚悟、勝負の展開次第では勝っていたかもしれないその実力のほど、そして敗北こそしたものの前述した通り鳴海兄ちゃんのブリゲッラへの勝利を繋ぐ要因にもなった意地、などアルレッキーノが最高すぎるんすわ...良かった

 

 

などなど語りたい部分盛り沢山な熱い回でしたがこの辺で。

アニメも残すところ2話。この振り返り感想の方も最後までよろしくお願いします。

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた