第27話「地球生まれの宇宙怪獣」
感想レビュー
ルナモード、キレた！！緩めのハプニングで気が立って、拳を握り締めながらムキになる画が面白すぎるんだよな...おい慈愛の戦士()
子供を産むために地球を訪れたもののハプニングに見舞われた身重の宇宙怪獣ザランガの出産を助けるべく、EYESとコスモスが奮闘する様を描く今回のエピソード。
隊員達のテンション感、引いては話全体のノリが軽めで牧歌的な、コミカル分高めのギャグテイストで進むのが特徴的な所謂ギャグ回で、終始シュールな演出等に笑わせられる楽しい話でしたね 花火弾とか演歌の潮騒聞かせて誘導したりとか、全体的に作戦のノリがタロウのコミカルな怪獣相手にする回のそれだったの笑う。w寝るザランガにつられて一緒に眠りこけるドイガキ隊員と、真顔でテックサンダーを暴れさせてそのドイガキ隊員を叩き起こすシノブリーダーが個人的にツボ。w
ここで怪獣保護センターのイケヤマ管理官が序盤以来久々の登場になったのはちょっと嬉しかったところ。怪獣について喋ってる時の、穏やかだけどどっしりした雰囲気が聞いててなんか落ち着く良いキャラなのよね 怪獣との共存・共栄の実現に励むムサシの想いや保護する怪獣の特性・生態への理解といった部分をより円滑に深く描く上で、怪獣保護に真摯に取り組む人物でありムサシとの交流も深いイケヤマ管理官の存在はだいぶ持ってこいだと思うので、むしろしょっちゅう出てきて欲しかったなとも思う
この話のテンション感に乗せられてコスモスもコミカルな動きを多く見せており、ギャグ回になるとウルトラマンの動作がより人間臭くなるウルトラシリーズの通例に倣い、やたらあたふたしたり喜怒哀楽を分かりやすく動きに表したりしてたルナモードめっちゃ面白かったですw ニュージェネシリーズはデフォでご機嫌な濃いキャラしたウルトラマンが増えてああいう人間臭い動きすることがさほど珍しくはなくなったから、演出面も小慣れてきてたであろう平成シリーズ期がこの辺のギャップの活かし方が一番上手かったなと思ったり
衝撃の事実を聞いて心臓バクバクになると共にコスモスのカラータイマーが点滅しまくる演出、表情の変化無しでも動きで感情を存分に表すウルトラシリーズ特有のスーツアクターさんの名演とも合わさってコスモスの感情の動きをコミカルにいっそう分かりやすく描き出した良い演出でしたね 何度見てもめちゃシュールでお気に入りですw たまに点滅の速度が速くなるの好き
カラータイマーバクバク演出は、ウルトラマンの心臓部と直結してる的なカラータイマーの大元の設定に基づけば割と自然な描写とも言えるけど、戦闘のタイムリミットを示すという部分が大きく知られている中だと逆に盲点だったし、こうして昇華させたのは何気に秀逸よな
その後は見物に集まった一般人衆との悶着がありつつも、コスモスの尽力もあってザランガは無事出産。最初ザランガ周辺の避難誘導しようとしてたのに肝心の作戦の時に一般人の避難誘導とか交通管制怠るんじゃないよ() 終始コミカルさ全開な回だったけど、ザランガが産み落としたベビーザランガと共に宇宙へ飛び立つところはちょっとほろっとなる良いシーンでしたわね 「子を産む」という人間にも通ずるイメージしやすい理由を軸にしたことでザランガにも感情移入しやすくなっており、怪獣保護というテーマが今までにも増してハートフルに沁みる、コスモスという作品の良さが濃く出た良い話だったなと
ザランガはお腹の大きな身体でぴょこぴょこ走る姿を始め、漫画みたいな鼻ちょうちん膨らませて爆睡こく様など凄く人間臭い動きが楽しい良いキャラでした つぶらな瞳とかつるつるの皮膚が温厚な感じを良い具合に醸してて愛嬌あるし可愛いよね ベビーザランガも稚ガメ、若しくはカメガエルっぽいむにむにしてそうな感じや優しい表情した顔が愛くるしくて好き(カメガエル知らない人は是非調べてみてね めちゃそっくりなんで)
以上、コスモス27話でした。コミカルさやシュールさをベースに終始楽しいノリでザランガの出産応援作戦の模様を描くギャグ回ながら、最後はザランガの出産成功の心温まる様を描いて綺麗に締め括った、とても纏まりの良い面白い回でした(最後の最後はちょっとギャグ気味だったけどw)。「怪獣保護」というテーマやコスモスという作品の持つ優しい空気感を強く押し出した味わい深いテイストだったなと思います とても良かった
というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます
次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます！
ではまた
