AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

夢の眠り

ウルトラマンコスモス

第32話「悪夢の実験」

感想レビュー

 

 

冒頭に鏑矢諸島の怪獣達が過去の映像も交えながらおさらい的な感じで色々紹介されていて、そういえばこういう怪獣がいてああいうこともあったなぁなどとこれまでのEYESやコスモスの戦いを振り返ることのできる構成になってるのがちょっと面白いところでしたね スピットルやミーニンとかは序盤も序盤の登場で少し記憶が薄れてた人もいたかもだったし、ここで存在を振り返らせたのは良き

鏑矢諸島の数ある怪獣の中でも、準レギュラー格であるリドリアスを除くと今回モグルドンやボルギルスはけっこうピックアップされてそのキャラ性が描かれたりしており、後々の登場頻度から見ても制作陣的にもこの辺の面々をマスコットポジで推そうとしてたのかなぁと思ったりする めちゃくちゃ人懐っこいモグルドン可愛いよね

 

怪獣用の強力な麻酔弾・ドリームスリープの使用が推進される中、副作用への懸念から鏑矢諸島の怪獣達を使った効果の実証実験に反対し苦悩するムサシの姿や、その最中に出現したゴルメデβとの対峙を描く今回。

怪獣の命を脅かしかねないドリームスリープの運用を巡って揺れるEYESを主軸に物語が展開されていく、という感じで鏑矢諸島の怪獣達を実験対象にすることに最後まで抵抗するムサシや怪獣達に優しく向き合うイケヤマ管理官の優しさ際立つ話となっていましたが、話の主軸が途中から「ゴルメデβは防衛軍の化学工場から垂れ流れた化学物質で変異・凶暴化していた」というところに寄ったことで肝心のドリームスリープの要素が若干有耶無耶になった感があったのは惜しかったところでした。事故で漏れ出たドリームスリープの成分でゴルメデβが更に凶暴になってしまい「やっぱ危険じゃん!」ってなるという流れはあるので論点がすり替わったとかではないんだけど、この流れも少々結果論的な方向に持ってく展開運びではあったのでちょっと引っ掛かったなと(ゴルメデβの変異・凶暴化の原因が化学工場から垂れ流れるドリームスリープの物質の影響だった、っていうもっと直接的な接続なら話のまとまりもスッキリして、怪獣の命を下手に脅かしかねない兵器の必要性の有無という部分がより分かりやすく強調できたかなと思う)

 

と、ストーリー面は少々引っ掛かるところもあったけれど、第2話において迫力ある演出で存在感を発揮したゴルメデを改めてピックアップし、それを相手取るコロナモードのファイトをパワフルに描いたバトル面はなかなかに見応えアリでグッドでした。コロナモード得意の投げのアクションを上空からの俯瞰アングルも交えながら巨大感・重量感たっぷりに魅せる演出のカッコ良さも去ることながら、ウルトラシリーズにおけるパワー演出の代表格の一つである尻尾を掴んでのジャイアントスイングをカッコ良く描いてくれたのが非常に良かったですねぇ やはりパワー形態のジャイアントスイングは至高だわね...
強いて言えば、(ゴルメデβをバテさせて落ち着かせ助けるという意図がちゃんと劇中で語られてはいたけど)コロナモードがゴルメデβをめっためたにしばくという画をエクリプス3編におけるエリガルの一件の後で描くというのは見る人によっては少し引っ掛かるかな?という感じではあったけど、冷静さを欠いて救うことのできなかったエリガルの時と違ってゴルメデβは救うことができているので、ここはストーリーの流れとして、エクリプス3編を経たことにより救うための強さの行使を自らの意志でできるようになったムサシ/コスモスの成長に素直に感心するところという感じですな あとこのコロナモードの活躍がここで演出されたおかげで、エクリプス3編の後のストーリーでも
エクリプスモード一強ではなくコロナモードが活躍する機会があると分かるのが何気に嬉しいところ やっぱ色んな形態に満遍なく見せ場がある方が良いよね

 

 

以上、コスモス32話でした。ストーリーの流れに少々引っ掛かる部分はあったけれど、鏑矢諸島の怪獣達の様子を振り返り的に描いたり、ムサシの怪獣の命を大切に想う一面が印象深く描かれたりと、物語の折り返し地点であるここでコスモスのテーマである「怪獣保護」を今一度強調し引き締めた大切なエピソードだったなと。エクリプス3編を経た後における初めての怪獣保護テーマの話として良かったですね

てか自分で書いてて思ったけど、2021年5月から始まったコスモス配信もこの2021年9月現在で折り返し地点に入ったんだなぁ...全65話だからまだまだ先かと思ってたがYouTubeでの週2配信というペースの早さは大きいか 最後まで楽しんでいきましょう

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた