AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

海神、リア充を追う

ウルトラマンコスモス

第34話「海神の怒り」

感想レビュー

 

 

レイキュラ、4年くらい前の視聴以来久々にビジュアルを見たけど何故かはに丸を連想してしまった() 比べると別にそんな似てないんだけどな?

↓はに丸

懐かしの「おーい!はに丸」放送30周年記念でDVD化 はに丸、ひんべえが撮影秘話語る : 映画ニュース - 映画.com

 

海を汚す人類を殲滅すべく覚醒した古代海神レイキュラの進行を食い止めるべく奮闘するEYESの面々やドイガキ隊員と久々の再登場の吉井ちゃんのコンビの活躍を描く今回。

ここ最近カオスヘッダー絡みの展開が多かったので、ここでカオスヘッダーではなく「未知の古代文明」「環境を侵す現代文明への警鐘」という歴代ウルトラシリーズでも時折登場する要素を入れ込んだ回を一つ入れてバラエティを豊かにしてきたのは良いアクセントでしたね。出土品や碑文からレイキュラの全容が解明されていくSFファンタジー的な展開運びの面白さに加え、海底にスフィンクス像よろしく鎮座するレイキュラが動き出し地上へと姿を現すまでのシーンのレイキュラの重量感ある演出等の特撮面の見応えも十分で、構成としては割とシンプルながらもSF特撮ドラマとしてストーリー面・特撮面双方でしっかり見所多しな良エピだったなと。しかし今でこそ廃棄物の回収処理や不法投棄の防止など海洋汚染への対策は色々進んでいるけど、当時としてはどのくらいの水準だったのかなぁ 最近は逆にこの手の話あまり描かれなくなったのでこういうエピは昔だったからこそ、だったのかなと思ったりする

 

あと今回何気にEYESの面々の関係値の高さみたいなものを日常風景やオペレーションを通じて細かく深める感じで描いてたのは地味に好きだったところ。特にレイキュラにやられそうなドイガキ隊員と吉井ちゃんをムサシとヒウラキャップがテックサンダーで救った時の、ドイガキ隊員がビッと敬礼を送りキャップとムサシもテックサンダーのコックピットから敬礼で応じる、という一連のシーンが防衛チームらしい敬意と信頼の示し方って感じでめちゃカッコよくて痺れたんですよねぇ。

他にも吉井ちゃんのことで惚気るドイガキ隊員をみんなで弄り倒すシーンも凄くアットホームで面白かったなとw アヤノの「(ドイガキ隊員)いつもはダッサダサのジャージですしねぇ〜」みたいなけっこう鋭めのジョーク言い合える辺り普段は凄く緩くて楽しそうだよねぇEYES アヤノの毒突きの後ろでフブキ隊員やシノブリーダーが顔を見合わせながらくすくす笑ってるとこも微笑ましくて好き

EYESはこれまでもこういう普段の緩いやり取りとかけっこう描かれてたから雰囲気がしっかり掴めてたし、やっぱこういうなんの気ない日常部分でもキャラ同士のちょっとしたやり取りとかを積んで関係値とかを印象付けておくのは大事やなと

 

そして今回の主役のドイガキ隊員&吉井ちゃんコンビ。吉井ちゃんは前の登場時にも増してマイペースで周りを振り回しがちだし、ドイガキ隊員は吉井ちゃんのことで異様にでろんでろんに浮かれるしで、前以上に見ていて楽しいコンビっぷりでしたw ドイガキ隊員が吉井ちゃんの電話受けた時の「ヨッ、ヨシイチャン!!??」っていう狼狽リアクションめっちゃ好きなんだけど今回も健在で何より 吉井ちゃんと2人っきりになれそうでドイガキ隊員がご機嫌なのに同行を申し出たり、二人が良い感じになってたらヒュ-ヒュ-みたいな態度取ったりするムサシの下世話ムーヴも良いアクセントで良かったw

この2人がレイキュラを止めるための命懸けのミッションの中で想いを通わせ(というか吉井ちゃんの方がドイガキ隊員に惚れこんで)、目に見えてかなり良い感じの雰囲気になるのが実に良きでしたわね レイキュラを止めるために貝を嵌め込むここぞのスリリングな状況の中で「...この貝逆さだね?」って気付いて一気にゆるい雰囲気になるの笑ったけど。w こういうとこまで含めてお似合いの2人である

まぁ吉井ちゃん守るために単身果敢に戦うドイガキ隊員の「僕が“ユカリ”を守る!絶対に守ってみせるーッ!!」は実際めちゃんこカッコよかったからなぁ...!レイキュラを前に自分も声が震えそうになってるのに、ラウンダーショットと身一つで全く臆さず戦うの漢の風格ですよ...想い人を守ろうと本気になって、無意識の内に吉井ちゃんを呼び捨てで呼んでるのも凄く熱い ティガのホリイ隊員なんかもそうだが、特撮の太っちょキャラは普段コメディリリーフ的な振る舞いを割り振られてる分ここぞでの本気がマジにカッコいいので好きなキャラになるよねぇ

 

そして吉井ちゃんが「もうユカリって呼んでくれないんですか?」「嬉しかったのになぁ〜?」とドイガキ隊員のこと強く意識した感じの言葉を放ち、嬉しそうなドイガキ隊員と一緒に夕暮れの海という如何にもな構図の中で寄り添い合って締め、というラストが凄くムーディでこっちも見ててめちゃニヤニヤしてしまいましたなぁ...上述の台詞に加え、自分からドイガキ隊員に手を回す仕草を見せたりと、普段マイペースなのにこういう時に積極的なのを見ると吉井ちゃんも恋する女性なんやなぁと 絵作りやキャラの魅せ方が凄くグッときた締めでした

 

 

以上、コスモス34話でした。ドイガキ隊員と吉井ちゃんの関係を主軸にしたドラマを、ウルトラシリーズお馴染みのSF特撮要素満載のストーリーと見応えある特撮で彩り描いた味わい深いエピとなっておりました。過去に単発エピのネタとして出てきた吉井ちゃんとの関係がここでしっかり掘り下げられるのは意外や意外という感じではありますが、こういうところも細かく拾って深められる辺りは全65話という長期的なスパンでの展開が意識されていたコスモスだからこその強みだなと思いますね それを感じさせるポイントは今後も色々出てくるのでどうぞお楽しみに

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた