AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

勝てる 行ける ローラ・ラメール

トロピカル~ジュ!プリキュア

第30話「大選挙!ローラが生徒会長!?」

感想レビュー

 

 

横山さんのインタビューでも少し仄めかされてはいたけど、あすか先輩の口から「卒業」のワードが出てくるとなんかしんみりくるものがあるなぁ...スタプリでもえれな先輩やまどか先輩が中3のキャラだったからそういう感じの卒業を示唆する言及/イベントみたいなのはあったけど、今作は学校での日常風景が描かれる割合が多い分卒業のワードがよりじわりと沁みてくるのよね 今からもう寂しい気持ちが湧く(早い)

『トロピカル〜ジュ!プリキュア』特集 シリーズ構成・横谷昌宏インタビュー | Febri

 

生徒会長の卒業を控えた今行われる生徒会長選に唐突に名乗りを上げたローラと、それを支えるトロピカる部の選挙活動を描いた今回のエピソード。しかしローラ、なんとなく分かっちゃいたけどこの手の選挙活動においては我が強く出過ぎるからやる気に反して指示が集まらないタチだなぁ...w 相手の上を行くことばかり重視した胡乱なマニフェストをゴリ押すんじゃないよ()

でも立候補にあたっての意気込みが「ここでトップに立てないようならグランオーシャンの女王になれっこないわよ!」という凄く前向きなものだったのはなんか良いよね。ここは女王になるために通らねばならない通過点なのよ!的な野心ゴリゴリさを堂々と出すとこも含めてローラらしくて好きなところ

 

最終演説当日は折悪く現れた超ゼッタイヤラネーダの相手を請け負ったまなつ達に送り出されてローラは壇上に立つも、良きマニフェストを考え合ったりと一緒に頑張った仲間達を助けるべく壇上を下りてまなつ達の下へと駆け付ける、と自分の本当にやりたいことをやる!を地で行くカッコ良いムーヴを見せてくれてここはベタながら実に熱かったですね。みんなを放っておいて楽しい学校にしますとは言えない、と言ってのける高貴さはまさしく女王の器の片鱗を見せたという感じで素敵でした 他の方が言ってたけど、「演説は待ってて欲しい」という断りを入れてる辺りに、演説も大切なことだからこそ諦めてないという意志が見えるのもまた良き

壇上に立って演説を始めようという時にみんなで考えたマニフェストをまとめた手帳をぎゅっと握り締めながら見つめたり、「一緒にこれを考えてくれた仲間達が困ってるから行かないと」と迷いなくみんなに伝えて壇上を下りたりと、ローラがまなつ達を友人として大切に思う一面を印象的に描き出すささやかな演出の数々も効果的で、総じてローラが積み重ねてきたまなつ達との関係値の高さを改めてグッと強調する良い作劇でしたね

 

...まぁ演説の途中抜けなぞ普通に許されるはずもないので、勝負する前に落選する羽目になるという、最後の最後に締まらない感じで終わっちゃったけど() そういう決めきらないところもローラらしいと言えばらしいが。w そこから「女王になるための良い経験になった」といって前を向くポジティブっぷりもまたローラらしくて好き

 

そういえば書いてて気になったけど、一緒に生徒会長選に立候補しててローラとも何度も顔を合わせてた風紀委員長の角田さん、第12話編入してくる前のローラに一回会ってて顔もしっかり見てたはずなんだけど、今の今までローラのことあの時の子だ!!とか気付かなかったのかしら() まぁそれ言ったらローラ編入から生徒会長選までの間にも何度かは校内で会ってるはずだから、それで気付いてないなら普通にピンときてないだけだろうとは思うけど...気付かないもんかな?あんなド派手なピンク髪ry

 

と今回はローラが実質的な主役となっていたけど、その一方であすか先輩と生徒会長の関係性について一部ではあるけど細かく語られるという、今まで明言されてこなかった2人の関係性に遂にグッと迫ったけっこう重要な一幕も。寧ろ今の今までこの2人については引っ張り続けてて若干じれったかったまであるので、ようやくか、という感じである

明かされたのは、かつてはあすか先輩は生徒会長と同じテニス部の所属で、描写から見るにその頃は2人とも仲良さげだった...という事実で、あすか先輩や生徒会長が出始めた頃に少しだけ仄めかされていた情報からも概ね察せられる事実ではあったけど、この辺が明確に明かされる形となったことで、この2人の関係性に更に切り込むストーリーが展開されていく予感があり実に楽しみなところ。実際次回がそういう話になりそうだしね

かつて仲良さげだった2人が顔を合わせるたび険悪なムードを放つようになった経緯とはこれいかに。目が離せないところです

 

 

以上、トロプリ30話でした。前向きなところ、野心家なところ、友達思いで真っ直ぐなところ、などなどローラの魅力をグッと強調し掘り下げた深みあるドラマとコメディが良い具合に同居したストーリーが面白い、手堅い単発エピソードであると同時に、あすか先輩と生徒会長の関係性にも少し切り込んできた見所多しな回でした。たびたび関係性のついての示唆があるのみで、不明な部分を多く残し引っ張り続けてきたこの2人の話がどう広がり着地するのか、非常に楽しみです

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた