AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

お前はゼンカイの柱になれ

機界戦隊ゼンカイジャー

第29カイ!

「王子のねらい、知ってるかい?」

感想レビュー

 

 

 

出でよ滝!!

って何??????

ただでさえ頭がバグりそうな回だったけどこれがダントツで意味分からなくて困るんだよこっちは() しかもよりにもよって、どうして◯◯なんですか!?が決まり文句なブルーンにこの凄まじく不条理極まることさせてるのが余計笑う

こういう普通に生きてたら絶対浮かばない気が狂ったような絵面をナチュラルに出せる辺りに、ゼンカイジャー製作陣の色んな意味で頭のキレる一面が窺えるわね...(多分褒めてる

 

テニスをもってしなければ倒せないテニスワルドとのテニス勝負を描くテニス回...と表現する他ないほどあまりにテニス成分こってりだった今回のエピソード。超ノリノリでテニスに興じる一同や超爽やかなテニスプレイヤーの出立ちで現れるステイシーくんの絵面など、前回の予告の時点で面白いことになるのは確定的であったけど、いざ蓋を開いてみると某王子様なテニス漫画のパロディが足の踏み場も無いほど本編全体に所狭しと敷き詰められ、その中でどいつもこいつもがいつものゼンカイ節で立ち回っているという、想像の5段くらい上を行くイカれ具合で参ったね...テニスに対し無駄にお熱になるゾックスとか普通にカオスな描写も沢山あったけど、視聴後には全部霞むくらいテニプリパロが多すぎてダメだった() テニプリオマージュだからか今回やたらと漫画的な演出が多くて、「まだくたばってないのかマンガワルド....」とか思った(

今回のテニプリパロ、「まだまだだね」だの「俺様の妙技に酔っちゃいな」だの「油断せず行こう」だの「五感を奪う」だの「どんどん行くよ」ツイストサーブで決めろryだの、又聞きした知識がメインであんまテニプリに詳しくはない自分でも分かるようなネタがえぐいくらい盛り込まれてて普通に遠慮なさすぎるパロディ祭りとして楽しめてたんだけど、今回のゼンカイジャーを視聴したテニプリファン有志の検証を見たところ、恐ろしいことに自分が気付いたやつの倍以上のパロディが含まれてた模様 詳しくは下記リンクのツイートを参照されたし。テニプリがぶっ飛んでんのは周知してるけど、崖上りや分身や岩盤めり込みまで原典からのパロディとか気付くわけねぇだろ!!!

ボイラー🐹10/03青海Aサ21a🐹10/10Bヒ07b on Twitter: "実際今日のゼンカイジャーがどれだけテニプリをパロりまくっていたのか、その狂気の沙汰をテニプリのオタクがまとめました みんな現在3D映画「リョーマ!」大絶賛公開中のテニスの王子様もよろしくお願いします!!!!!! #ゼンカイジャー #リョーマ!… https://t.co/21chuEdraT"

 

詰まるところ、テニプリのぶっ飛び具合とゼンカイジャーのいつものイカれ具合は一緒くたになるとどっち由来のネタなのか判別が付かないくらいどっちもヤバすぎるんだよな...w このカオスを文字に起こして形容するのあまりにインポッシブルなので皆さんどうか実際の本編を観ていただきたい(丸投げ)

 

と、イカれにイカれていた今回のストーリーでしたが、テニスワルドに苦戦し絶体絶命の介人達の前に、テニスワルドの能力にかかってしまったヤツデ婆ちゃんを救うため、亡き母と一緒に楽しんだ思い出のテニスのテクを引っ提げて駆けつけたステイシーくんが助太刀し逆転をもたらす、というめちゃくちゃ真っ当に熱い文脈を伴ってクライマックスを盛り上げてくるのがまたニクいところ。この大切な家族との良き思い出として胸にしまっていたテニスを武器に、家族同然に入れ込み大切に思っている人を救うべく立ち上がるというステイシーくんの「家族」にまつわる想いを一つに束ねここぞでカッコ良い活躍へと昇華させた演出がとてもグッときたところでしたねぇ...しかしこんな時でも、ステイシーくんがテニスをプレイしてるところで王子様みたいです!』という確信犯すぎるイカれ台詞をブッ込むのは忘れないのがゼンカイクオリティ() 多分ステイシーくんがサブタイでよく『魔界の王子』って呼ばれてるのを良いことにそこを繋げてここぞとばかりにねじ込んだんだろうな...w

またフォロワーさんが説いていた「以前咄嗟の誤魔化しから名乗ったに過ぎなかった『サトシ』という名前をここでステイシーくん自らテニスワルドと戦うための方便に使ったことの熱さ」も改めて文脈読み解いてみるとなかなかにグッとくるよなと。今回の冒頭部分でもそうだったようにカラフルにはもう戻らない的な意志を頑なに示してるステイシーくんが、あそこでのヤツデ婆ちゃんとの思い出を繋いだ嘘の名前を意識してなくともちゃんと胸に秘めている証左と言えるものねぇ

度近亭心恋 on Twitter: "成り行きで出てきた「サトシ」がここで 「(今の俺は)『サトシ』だ!」 と立場がありながらワルドと戦う方便として使われるの、何気にめちゃめちゃアツい展開だと思うんですが #nitiasa… "

ゾックスもこの思い切りの良さを見て遂にステイシーくんを面白いやつと評価してグングン株が上がっていくし、なんかもういつヒーロー入りしても変じゃないレベルの立ち回りなんだよなステイシーくん もうここまで来たなら文句なしだし、来るならこっち来ていいのよ...(勧誘

 

しかしテニスワルド、イカレギャグの勢いに紛れてあんま目立ってないけど地味に強敵だよなぁ...w テニスでしか倒せない属性効果入ってる上に、律儀にテニスでの勝負という土俵に立って戦ってもそっちの技能においてクソほど強いので苦戦必至という フォロワーさんが気付いてたとこだけど、何気にゼンカイジュウオーを初完封してるしな

やどかりん on Twitter: "※ゼンカイジュウオー初敗北です"

 

と、ステイシーくんの手助けで決着した色んな意味で壮絶なテニスワルドとの戦いでしたが、帰還したステイシーくんを、イジルデが生み出したらしき謎の存在「ハカイザー」が出迎え...というところで締め。

何やら意味深に登場したハカイザー、そのやたらめったらにカッコいいデザインが目を惹くところではありますが、前回のラストからして介人の父・功博士が素体になってるとしか思えないのが凄まじく不穏。名前の元ネタであろう「人造人間キカイダー」の「ハカイダー」がキカイダーの生みの親である博士の脳を移植されたロボ、というのも余計その予感に拍車をかけているし...

はたして真相は...

 

以上、ゼンカイ29話でした。異常すぎるまでに某王子様なテニスのパロディに心血を注いだ異常すぎるイカれ回でした(褒) 文字に起こせないくらいカオスだったけどめちゃくちゃ面白かったなぁ...w 一方で、ステイシーくんの「家族」にまつわる内面をグッと掘り下げるにより話を熱く盛り上げてたのもグッド

しかしラスト、不穏な空気を残して終わったのが気になるところですな 次回の展開が待ち遠しいですね

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた