AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

紅鶴の飛翔

トロピカル〜ジュ!プリキュア

第31話「トラブル列車!あすかの修学旅行!」

感想レビュー

 

 

戦うフリして敵を置き去りにしていくプリキュア、あまりに前代未聞!!途中までお互いのアイテム握って動かす手のよりのカット入ったりとかめちゃくちゃ決闘っぽい雰囲気でカッコ良かったのにさぁ...w ヌメリー姐さん駅員コスしてわざわざ潜り込んだりしててウキウキだったんやぞ()

てか実際のところ「敵と戦うフリして置き去りにしていったプリキュア」って自分の知ってる限り/覚えてる限りではいないけど、前例は今までにあったんだろうか これってトリビアになりませんか?よろしくお願ry

なんか最近後回しの魔女一派幹部陣の雰囲気の軟化がより濃くなっているけど、とうとうプリキュアの面々とも即開戦って感じじゃなけりゃ割ときさくなテンションで話したりするようになってていよいよ悪い奴って感じではなくなってきたんだよな...ほんま望むらくは揃ってプリキュアのみんなとも和解して幸せに過ごすエンドですわよ

 

3年生の修学旅行に向かうあすか先輩に勝手についてきたローラ(とくるるん)が耳にする、あすか先輩と生徒会長の関係と確執の真相...というストーリーの今回。潜んでいたバッグの中から手だけ出してファスナーを開けて出てくるローラの画、ガチめに恐怖映像すぎるぞ() 絵面的に「ほんとにあった!呪いのビデオ」の投稿映像と同じ趣なんよ

てかローラ、これしれっと無賃乗車では() ほぼペットみたいな感じのくるるんはともかく...(言い方)

とはいえ、良い意味でけっこうグイグイと他人のことについて聞きに行けるローラが2人っきりのシチュエーションであすか先輩の内面に迫ったからこそ、旅の最中というノスタルジックな情緒のある独特の雰囲気も相まって彼女の生徒会長との色々が引き出せた面はあったし、ローラが勝手にあすか先輩の荷物の中の潜り込んだことが回り回って留守中の他のみんなを戦闘に呼ぶことにも繋がったしと、結果オーライ感は高いので、ヨシ!!(テキトー) でも実際ローラの人となりや押しの強さがあったからこそあすか先輩も話せたろうし、あの場面の空気感はとても好み。ガラス張りの天井越しでの夕焼け空の下というシチュの美しさも良きよね

 

あすか先輩と生徒会長、今までの雰囲気や同じ部に入ってた友人という関係の示唆からして以前は仲の良い友人だったことは薄々感じていたけれど、幼馴染みの関係だったというのはけっこう驚きでしたなぁ 我々が思っている以上にかなり懇意な間柄だったとは...

そんな2人があのような険悪な仲に至った経緯があすか先輩から語られたけれど、「自分の仲間を傷付けんとしていた悪意に立ち向かおうとしたけれど、そこから生じる波風を恐れた仲間達から突き放されてしまい、あすか先輩はみんなの下を去り、生徒会長ともお互い袂を分ってしまった」と、当初イメージしていたよりずっとシリアスな事情が絡んでいて観ているこっちもかなり堪えましたなぁ。不正を働こうとした上に、それを問いただそうとしたあすか先輩を状況証拠があるのを良いことに嵌めて自分達は罪を逃れようとした他校の連中、度し難い...

生徒会長はあすか先輩が悪くないことは分かっており部の仲間達も不条理に屈することを良しとしていない表情をしていたので決してあすか先輩が一方的に晒し者にされたとかではないし(むしろあすか先輩含めみんなを守るための苦渋の決断だったと言えるし)、あすか先輩自身もみんなの本当の想いとかは頭では理解できてたんだろうけど、自分の許せないことを許せないと言う」みたいな筋を通そうとすることが皆にとって必ずしも大事なことではない、というところで仲間達が重荷/枷になってしまうことやその過程で大切な仲間達が自分を突き放してしまうことの辛さがあすか先輩には耐えられなくて、自分から仲間というものを必要のないものとして切り離してしまった、といったところかなと感じますね。真っ直ぐで仲間を大切に想う性格故に起きてしまった悲劇、直面してしまったジレンマって感じだなぁ...でも生徒会長も少し言ってたように、あすか先輩の方も(仲間のためとはいえ)感情任せで飛びかかるより先にもっと器用に立ち回って相手を治めるみたいなこともできたはずであり、それを思うとあすか先輩自身にもわずかばかりではあるけど、勝手を通して仲間達を乱してしまった責任はあったよな、と少し思う部分もあり。とはいえあの状況で中学生の子が突発的に正しいことができるわけではないし、何よりこの不器用な愚直さこそがあすか先輩の良いところとも言えてそれを簡単に変えることもできなかったろうから一概には言えないし、ほんと真っ直ぐすぎる故の悲劇だよ これを思うと初登場時のあすか先輩が誰かのために曲がったことを許さない態度を取りつつ「仲間なんていらない」という態度をとっていたことも納得のいくところである(今第5話観たらまた印象違うかもなぁ)

あと他の視聴者の方が言っていた「生徒会長が今のような何かと厳格な態度を取るようになったのは、あすか先輩の一件を受けて『不正をもう決して見逃さないため』なんじゃないか」という考察も何気に凄く刺さりましたね 生徒会長もあすか先輩のこと今までずっと嫌いになってたわけではないと信じたいなぁ

シン流体肉@新刊出ました! on Twitter: "これ百合子が厳格な性格になったのも逆にパイセンの件があって『2度と不正行為を逃さねえ』みたいな態度になってる…ってコト!?"

 

トロプリという作品のテーマ性とこのことを照らし合わせて考えてみると、あすか先輩は「自分が一番大事だと思うことに一直線すぎた故に一度折れてしまった人」であり、彼女にとっての本編の物語は「まなつ達との出会いや活動を通じて仲間をもう一度信じ、他人や仲間達と“一緒に”本当に大事なものを見出し輝いていく物語」なのかななどと思ったり。そこで言うと今のあすか先輩はかなり立ち直って、且つより成長していっているなと感じられ、グッとくる。本編がクライマックスに近づきつつある今、そこが更にグッと掘り下げられていくのが楽しみである

 

と、深い遺恨を残して距離を置くようになってしまった2人だったけれど、今回の修学旅行中の騒動で生徒会長があすか先輩の変わらない真っ直ぐさを目にしたこと、そして勇敢にみんなのために戦うキュアフラミンゴの姿にあすか先輩の面影を重ねたことで、少しだけ生徒会長の方からの態度が軟化したかな?という感じに。フラミンゴの必殺技のテニスのフォームがモチーフであるところから転じて、その姿にかつてテニス部で一緒に頑張ったあすか先輩の姿を重ねる演出へと繋げ、フラミンゴの正体への気付きとなりそうな描写や生徒会長のあすか先輩への心情の変化に繋げるの鮮やかで凄く良かったなぁ

とはいえ、この2人の問題自体が話し合いとかで完全に解消されたわけではないので、今後また一つか二つ大きなイベントはありそうだなぁ。そこは期待したい

 

そんなあすか先輩と生徒会長の姿にある種の情緒を醸されたラストを飾ったのは...くるるんでした() お前普段出張らない割にこういう時に色々持っていきおるなほんま...w 枕の下に隠れるくるるんの伸縮性の方が気になるラストになるとは

 

 

以上、トロプリ31話でした。あすか先輩と生徒会長の関係性にけっこうシリアスめなエピソードを通じてグッとフォーカスした回。あすか先輩のキャラ性の掘り下げが味わい深いエピになりました。大きな進展こそなかったけど、2人のドラマも大詰めという感じがしてきて今後が楽しみなところです

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた