AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

画像ではクールイケメンだと思ったので会ってみたら関西人ノリ全開の三枚目だった的なやつ

機界戦隊ゼンカイジャー

第30カイ!

「隣のキカイはカキ食うハカイ!?」

感想レビュー

 

 

前回のワイ「ハカイザーめちゃんこカッコええやんけ!ビジュアル的に寡黙で機械的に戦う強敵感溢れるキャラになるでこれは〜」

ハカイザ-「てことで〜、邪魔する奴らは〜〜〜全力でハカーイ!!」

今回のワイ「イメージと全然違うじゃないですかぁ!(ビビる大木)」

 

ハカイザー、デザインの雰囲気的には狼鬼とかウルザードとか十蔵と同じラインにありそうなただならぬ覇気を纏ってるのに、肝心のキャラは敵にも味方にも分け隔てなく底抜けに元気で明るい性格、とか予想だにしてなさすぎてめちゃくちゃ笑った。w 役割的には「ワルドを守る戦士」ということでその強さも相まって厄介極まりない存在なんだけど、ピンチに陥ったワルドに「諦めるのはまだ早いぞ!」って激励を送って駆けつけたり、喉の渇きに苦しみながらも自分と戦う介人に「頑張るなぁ、ゼンカイザー!給水行かなくて大丈夫か?」って普通に気を遣ってる感じで呼びかけたりと、ずっとあの爽やかなテンションで来るので悪い奴に思えないんだよなぁ...w

でもワルドのせいで人々が苦しんでおりゼンカイジャー達が死ぬ気で戦ってる状況下でも終始あのテンション感というズレっぷりはやはりシンプルに浮いていてどこかゾッとするものがあるし、それにあの大仰な喋り方自体どこか気の抜けた感じの感情があまり感じられない抑揚の付け方になってるのでストレートに気持ちの良い感じとはまた違ったある種の薄気味悪さもあると言えるので、そういうところから見ると実に敵らしいなぁとも。介人達を苦しめワルドを助けるためにレジェンド戦隊のダミーを使役する、という鬼畜の所業をあのテンションでやってのける辺りも、ステイシーザーとは違った冒涜感があって実に良き。助けられたホシガキワルドが「スーパー戦隊ありがとう〜!」って言うのも最高に性根の悪い皮肉が効いてて秀逸でした

ビジュアル上のカッコ良さとそれに反するコミカルさ、そしてそのコミカルさを逆手に取った不気味さなんかが上手いこと同居したなかなか面白いキャラだよなぁハカイザー

 

そんなハカイザーの鮮烈なる参戦を描いた今回のストーリー。功博士の設計していたゼンカイザーのデザイン候補の一つと同じ姿をしている上に、手にした武器・ゼンリョクゼンカイキャノンも功博士の発明のデータが基になっているという点に加え、あの大仰な喋り方にどこか介人の明朗快活な振る舞いと通ずるものが感じられる点、そしてあの声や喋り方の雰囲気など、色んな情報が出れば出るほどどう考えても正体は功博士としか思えなくなってくるなぁ...!ゼンカイザー/介人と対峙してる時の「頑張るなぁ、ゼンカイザー!給水行かなくて大丈夫か?」の言い方が心なしか優しいのが余計にそう思わせてくる

やはりイジルデが功博士から引き出した情報を基に、功博士の肉体を素体にして作り上げたのがハカイザー、って感じなのかな?個人的には眠ったままの博士の肉体にパワードスーツみたいなのを着せて、ある程度自我を引き出した上で操って動かしてる、みたいな感じと見た(それ故に博士の素の性格がああして出ている的な)

しっかしイジルデ、功・美都子博士の情報を使って色々やってるのは前々から何度も描かれてたけど、ほんと性懲りも無く利用してくるなお前...フォロワーさん方から度々「オリジナリティのねェ野郎だ」的な指摘をされてるけどほんまやで とはいえ曲がりなりにもそれを形にして実際強力なものとして送り出してはいるので、その点に関しちゃ幹部にして研究者の端くれという肩書きは伊達ではないとワシは一応評価しとるよ(何様) 他人の技術を躊躇なく利用し凶悪に昇華させてくるという点で言うと、蛮野タイプのキャラよな

 

そんなハカイザーに対し敢然と立ち向かう介人の原動力が「父ちゃん達が世界を守るために作り上げた力を、世界を終わらせることに利用させない」という想いだったのはめちゃくちゃ熱かったなぁと。第21カイの時の偽物騒動で偽物の自分達がギアトリンガーを持って暴れてた時も同じ理由で打倒に燃えていたし、この辺の両親に対する強い愛/想いや彼らの信念へのリスペクトが一貫してるのは凄く良いですよね。ゼンリョクゼンカイキャノンを一発たりとも撃たせねぇ!!くらいの気迫で自分らよりずっと強いハカイザーをサシで真っ向からぶっ飛ばすという、想いの強さで強敵を砕くという王道な展開に介人らしさが合わさった激アツなシーン超好き ゼンカイザーが真っ白なスーツを汚しながら戦う泥臭さもまた良きでしたな

 

この介人の活躍によってゼンリョクゼンカイキャノンは見事「奪還」。ゼンカイジャーの新武器となりました。ざっくりとしたカテゴリごとの括りでレジェンド戦隊を呼び出せる武器が完全に味方サイドのものになるというのは何気に凄い頼もしくて良いですなぁ グランドジオウを彷彿とさせるね

にしても「発射と同時に歴代スーパー戦隊レッドの顔面型のエネルギー弾が一斉に射出、からのそれらが集約されてでっけぇゼンカイザーの顔面型のエネルギーとなって敵を粉砕する」 という必殺技のビジュアルのシュールさエグいな。() 粉砕される敵の後ろに東映お馴染みの岩に波が打ちつける海の背景が浮かぶという小ネタまであるしw ピンクの象のライダーキックといい、今期のニチアサ変な必殺技急に増えてない?しかもこれに加え、流れてくる音声が銀河万丈さん声なの情報量がヤバいな(

 

と、ハカイザーやゼンリョクゼンカイキャノンのインパクトもなかなかだったけど、それに負けじとカオスを発生させてたカキワルド、もといホシガキワルドもかなりイカれててめちゃ面白かったな...w なんで柿関連の能力が「人体の水分カラカラにする」なんだよ?という問いに対して、実はカキワルドじゃなくてホシガキワルドで、カラカラのホシガキから転じて相手の水分を奪う能力なんだホシガキ〜!!って解を示してくるの、分かるか莫迦!!!ってなったわ() でも顔の側面のパーツが外れてまん丸の柿からしわくちゃのモールド増えた干し柿のイメージのがらっと変えてくる凝ったデザインは普通に好きである 悔しい(

しかしこの能力、付与する情報が色々馬鹿すぎて一見すると騙されそうになるけど、本質は「能力の効果に当てられた生物を渇きに晒して苦しめる」という実質的な飢餓地獄の発生なのでかなりえげつないよなぁ こういう絵面や付与する情報のアホさの中にえげつなさが隠されてるタイプのワルド好き

それに対抗する手段が給水所用意して随時給水しながら戦うというスタイルなの、理にかなってはいるけど絵面のシュールさに拍車をかけるばかりで面白いかったな...w フルマラソンかよ 後ろの方でバンバラバンバンバン♪ってゴレンジャーのあのリズムを鼻歌で取ってるフリントかわいい

 

でもって巨大化してダイカキワルドになると、「かき」って付くならオールオッケーという理屈で、牡蠣を射出してきたり、相手を巨大な花器に拘束したり、火器で火炎放射かましてきたり、と全く「柿」と関係ない技バンバカ繰り出してくるやりたい放題と化すのが輪をかけて酷くてマジで笑った。w なんでもありじゃねぇか!!!これ以上続いたら、夏季をもたらして酷暑で苦しめる...みたいなのもあったかもな(その辺にしとけ

 

こうして色々ありながらもゼンカイジャーは勝利、敵から取り返した両親の力を手に決意を新たにした、で締め。

それでは、まとめは「下記(かき)」の文章の方へどうぞ。...あれ?(

 

 

以上、ゼンカイ30話でした。イメージが大きく違ってた陽気なハカイザーやら、やりたい放題のホシガキワルドやら、ゼンリョクゼンカイキャノンのインパクトしかない必殺技の絵面やら、カオス極まりない回だったな...w しかし一方で、両親の力を「取り戻す」ため奮起する介人の熱さが濃く際立った回でもあり、ドラマもしっかり盛り上がった良い回でした

そしてハカイザー周りに漂う功博士の雰囲気...なんとも不穏である この謎が明かされるのはいつか

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた