AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

邪悪の影、蠢く

仮面ライダーバイス

第6話「エビルの正体!衝撃のショータイム!?」

感想レビュー

 

 

ヒロミさん疑ってゴメン()

 

ラムネ欲しがるバイスとそれを手品でからかって楽しそうにする一輝、もう普通にめちゃ仲良しで笑う ちょっと前まで相手を化かしたり生殺与奪を握ったりしてたじゃないアナタら

 

デッドマンズと契約し手にした悪魔の力を使い至福を肥やす悪徳弁護士の闇を暴くため奮闘する一輝達の活躍を描く今回。他の人には見えないことや物体への憑依の能力を活用して相手の動向探ったりとバイスが一輝と連携を密にして活躍したり、前述の一輝の手品から気付きを得たバイスのおかげでグルになってた裁判長を引っ張り出したりと、一輝&バイスの2人を効果的に動かして悪徳弁護士を追い詰めていく展開運びはけっこう楽しかったですね。古畑◯三郎のモノマネを始めるバイス笑った(TVでやってたからとか言い出すしw)  第2話での自転車憑依以来(時系列的には短編映画の銭湯のアヒルの玩具憑依以来かな)となるバイスの物体憑依もストーリー上での活用が鮮やかで凄く面白かったし、この能力は今後もどんどん使っていって欲しいなぁ

でもそこそこ二転三転する展開運びだっただけに1話の中でやるには少々濃かったかなとも思ったり。悪徳弁護士のキャラの掘り下げが一ゲストキャラなのを踏まえても少々弱かったりと、ちょっとサクサク進みすぎかなと感じたりするとこはあったのよね このスピード感だから動かしやすいとこもあるだろうしその分面白くなってるとこも多いけど、こういう時は無理せず2話構成でも良いかなぁとも思いました(前回の世直しyoutuber絡みの話を分量多くするなり、別視点のキャラを絡めて幅を出すなりして2話構成でいけるようにしても良かったんでない?とは)

 

また以前に第4話のラストで描写された、バイスがガンデフォン越しなら変身しなくても一輝以外の人らとも会話できるっぽい演出について、今回はその辺が明確に描写され、パパやさくら、常連の伊良部さんがバイスの存在をきちんと認知し彼が一輝の中の悪魔にして相棒であることが伝わることとなりました。一輝、仮面ライダーに変身できることといいバイスの存在といい、けっこう仮面ライダー絡みのことについてガンガンオープンにしていくから不思議な感じだよなぁw 従来のライダーシリーズだと割とその辺は多少なりと隠したりしてたしね でもこうすることで周囲の仲間達と一緒になって出来ることの幅が広がったり、シンプルにみんなのリアクションがより面白くなったりしてるのはリバイスならではな楽しいポイントね

この先あの良いキャラしたバイスがガンデフォンを通じて他の登場人物とどんどん絡んでいくならばシンプルにストーリーが楽しくなるし、バイスと話せるのが大きなセールスポイントのDXガンデフォンの良い宣伝にもなるしで、これはなかなか良い演出だなと思いました

ところで伊良部さん、今回しれっと超強力な情報収集能力を見せていて、その秘密についてもバレちゃマズげと言わんばかりな態度取ってたけど、一体何者なんだろう。w 意外と公安のデカとかだったりして()

 

今回のリバイ&バイスの戦闘は前回のギミックやアクションマシマシさと比べるとやや控えめでちと物足りなさはあったものの、マンモス→メガロドン→ライオンとフォームチェンジラッシュで攻めるところで画面に彩りは出していたのでこちらも楽しめました。何気にリバイスTV本編ではメガロドンゲノムは初登場だったのでやっとか、という感じでしたね 一瞬の出番だったのでもっと活躍させたって欲しかったが

個人的には今回登場のカンガルーデッドマンの割と凝ったデザインが好み。カンガルーのボクシングイメージに準えて腕に折り紙風船型のグローブをはめてたり、腹のとこに子供のカンガルーに見立てた意匠が入ってたりと、面白いデザインよね 一般デッドマンの折り紙モチーフの使い方としても巧い

 

と、一輝とバイスがメインになって進行した今回の話でしたが、勿論前回登場した新たなライダー・エビルについても忘れてはならないでしょう。

前回ラストに突然その姿を現し、一輝/リバイを執拗に攻撃し始めたエビルでしたが、足技で相手に組み付き投げ飛ばしたりといった技巧派な一面を部分的に窺わせつつも、全体的には倒れた相手を容赦なく足蹴にしたり相手が息つく暇もないほどの執拗な斬撃の連続で相手を苦しめたりといった戦法が目立つという殺意満点の荒々しいファイトが主となっており、デビュー戦にて良い存在感を発揮していましたね。エビルが吹っ飛ばしたリバイやバイスの軌道を追うようなカメラアングルで迫力を醸し出したりと、上堀内監督の演出が光っていました

 

そんなエビルの正体については前回の時点でヒロミ、大二、ジョージ狩崎(自分の意識をアバターに移すタイプの変身、と予想されてました)など多くの意見に分かれておりましたが、実は大二...正確には彼の中から生まれ大二の身体を乗っ取った悪魔・カゲロウが変身したものであることが判明しました。大二、前回の時点でもどこかふわふわした態度取ってたり急に一輝の喧嘩腰になったりと妙な様子が目立っていたので何かに取り憑かれてない...?と疑ってたけどまさか本当に悪魔に入られていたとは...いつ入れ替わられたのか(第4話の和解が嘘だとは思いたくないのであの直後からだと思いたいが) 味覚もしれっと変わってる様がちょっと怖いよねぇ

カゲロウ、一輝の活躍を疎ましく思って噛み付いたり、リバイに執拗に攻撃してる様(よく見るとバイスのことは数撃与えて大きく吹っ飛ばしてるだけで、リバイへの執着との対比が効いてるのが感じられる)を見るに、一輝へのコンプレックスやら不満やらが行動原理・感情の根底にあるっぽいので、おそらくはここ最近、仮面ライダーになれるようになった一輝の態度に対するフラストレーションがきっかけで誕生したのかも、と思いますね。大二の一輝へのモヤモヤ自体は「夢を諦め戦闘を選んだ」みたいなところを基に以前より抱いていたとは思うけど、それはあくまで種/誕生のきっかけに過ぎず、最近の諸々が成長を促進させた...的な 自分を犠牲に考えるより先に周囲を助けようとがむしゃらに戦う一輝への心配とか憧憬とかが回り回って嫉妬・不満へと転じてカゲロウの獰猛な性格、一輝への攻撃性を形作ってる、とかかも。生みの親の大二のことを「アホ」呼ばわりする口の悪さも、兄への憧れやコンプレックスを色々拗らせてしまう大二の自分自身への嫌悪も性格に反映されてるかもなぁ

大二の兄へのコンプレックス自体はまだ解決していない、と見解を示す視聴者さんはいましたが、この様子だとカゲロウへの対処というところに絡めて、この辺に迫っていくフェーズがこれからあるのかもですね。そうなると、そこを解決する糸口となるのは今主導権を奪われている大二の意志意外にも、一輝の想い次第というところが大きく関わってくるかも...とも思ったり。大二の自分に対する想い、自分自身の気持ちに一輝がいかに向き合っていくかがミソになりそうと予想する。

まぁ何はともあれ早く元の大二に戻ってきて欲しいですなぁ...

 

そしてこれに乗じるようにして、「リバイスのアキレス腱を狙う」という表現を用い、大二/カゲロウを自分達に側に引き込んで戦力としたり、さくらの通う道場に新入生に扮したフリオを送り込んだりと、デッドマンズが一輝の親族を利用し始めたのが実に不穏。一気に家族2人の身柄を手に取られたようなもんだからね...一輝の仮面ライダー絡みの情報についてのオープンな姿勢のメリットは最初に説いたけど、同時にオープンであるが故に身元や家族や簡単に敵に割れる等のこういうデメリットも生じてるのがパワーバランスの描き方として巧いなと

しかしフリオ、意外と道着似合うよね...w 普通に一般人風で順応してるのちょっと可愛いし(アギレラ様をなだめる態度といいフリオ割と可愛げはあるのよ) ここでのさくらとの接点、今後もしかしたら彼の変化に繋がるかもだし、気になるとこね

 

そんな波乱の戦況の中、 わざわざ大二にドライバーを渡したジョージ狩崎の狙いも注目のポイント。最初は「何余計なことしてんのォ!?」って感じだったけど、悪魔(カゲロウ)が憑いてるのはお見通しだったっぽいし、後々戦力として取り込む算段もあるのかな...?まぁ半分くらいは「なんか面白くなりそうだし」が理由だろうが() アイツはそういう奴だよ

 

 

以上、リバイス6話でした。一輝とバイスのコンビの活躍を楽しく描きつつも、イビルやカゲロウといった要素を軸に動いていく大二の状況や、五十嵐家に接近するデッドマンズの影など、序盤にして早速危険で不穏な雰囲気が漂ってくるストーリー展開が目を惹きました。ただ単にデッドマンズと戦うだけでは済まない、各人の心境や関係性が形作る一筋縄ではいかなそうな状況が序盤から着実に積まれていく作劇がハラハラしますね これが今後どう取り回されていくのか...期待

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた