AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

遂に盗みを働いた男

ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA

第13話「狙われた隊長~マルゥル探偵の事件簿~」

感想レビュー

 

 

ニュージェネシリーズお馴染みの、2クール目突入前の総集編。マルゥルを主役にしたストーリーという感じで進行する息抜きのギャグ回的な趣でした。

しかしギャグテイストの総集編の中でとはいえやっとマルゥルがピックアップされるので、多少はキャラ的な愛着も増すかなというとこで楽しみにしていた部分があっただけに、特にそういうこともなくコミカルな狂言回し的な立ち回りをするのみだったのは正直肩透かしだったなという印象。タツミ隊長への恩義云々の描写も軽めのギャグテイストで済まされてて「あ、そういう感じなのね...」みたいに思ってしまった

ケンゴ達メイン3人以外のGUTS SELECTの面々も賑やかし的なポジションの域を出ない感じで、やっとその辺細かく動かせそうなゆとりのある回だったのになぁ...という残念さが勝る感じとなりました 若干高木さんの人格の方が出てきてそうな感じだった隊長の軽い振る舞いはちょっと好き

でもよく考えると、総集編なんてやったら必然的にトリガーおよび超古代関連の要素の話に比重が寄って結局ケンゴ達の方のモノローグの方が増えるんだし、その辺期待するのは酷だったかな...とは今にして思う

そういうのがあっただけに、話の随所に散りばめられた諸々のパロネタも申し訳ないながらあんまし楽しめなかったなと メトロン星人のちゃぶ台も散々擦られたネタだから新鮮みがさして無かったし、一キャラクターとしての印象付けが弱いマルゥルに「メトロン星人」という要素に偏ったようなネタは安易にして欲しくはなかったかなぁ

 

総集編としては、今まで劇中で語られていなかったような設定面の補完といった側面が大きく、今まで出現した地球怪獣のデータやマルゥルが持ってきた宇宙怪獣のデータを基に作られていたのが怪獣のガッツハイパーキーだった、という解説はなんとなく察せられるところではあったけど明言されるとスッキリするので良かったです。

また前回描かれた要素の掘り下げとして、分身トリガーとタイプチェンジの繋がりや、ケンゴとトリガーの関係性についてその詳細が語られるパートもあったけど、わざわざこういう説明を後になって入れてる辺り製作陣も分かりにくいと感じてた部分はあったのかな、と思ったり。それでも実際のところの詳細は微妙にスッキリしない感じの説明であったので、こんだけややこい描写になるなら最初からもっとコンパクトに分かりやすくまとめた方が良かったんじゃない? と思ったり(分身トリガーについてもタイプチェンジ用のガッツハイパーキー誕生の経緯の理由付けがされたというだけで、肝心のなんで分身したのかとかが全然分からなかったし)。こういう後になって詳細をちびちび説明するようなスタイルが個人的にあまり好きでないというのが大きいのはあるけど、これに関しては前回が言葉足らずで抽象的すぎるというとこでちょっと不親切だったよなぁ、と感じてしまう

 

と、色々語られた今回でしたが、前回のラストで意味深な姿が描かれていたイグニスが何やら不穏な動きを見せていたのが気になるところ。イグニス、トリガーダークの闇が注ぎ込まれてっきり人格も変わってたかと思ったけど、なんかそういう雰囲気もなくいつも通りだったので、一体どういう心境で動いているんだろうかというのが凄く興味深いんですよねぇ あくまでイグニス自身は「トリガーダークの力を宿した」状態であり、それを実感している本人としてはなんとかその力を引き出そうと画策している、って感じなのかな。その場合、目的は勿論ヒュドラムへの復讐ってとこだろうけど、そのためにGUTS SELECTに潜り込んで平然と盗み働いてる辺り、イグニスってやっぱアウトローのふてェキャラだよなぁ、と改めて実感する(最近はなんとなく仲間っぽかったけど本人は別にそんなつもりじゃないだろうしな)

そうして暗躍するイグニスだけど、試作のガッツスパークレンス持ってくのはまだ何しようとしてるか察しはつくが、ザイゴーグとホロボロスのキーはどうする気なんだろう あの2本使ってトリガーダーク(イグニス)が進化する...とかかな ていうかザイゴーグやホロボロスのデータあったってことは今までに登場したことがあるってことなんだろうけど、本編以前に出たの?それとも本編の見えてないとこで登場してたの?ってのは地味に気になる GUTS SELECTの戦力じゃあの2体は無理でしょ(辛辣

 

 

以上、トリガー13話でした。総集編ということで息抜き的な話ではあったけど、こういうところでも今までのキャラ描写の積み上げの弱さとかトリガーという作品の作劇の短所とかが表れる形になってたのはちと残念。例年のニュージェネ総集編は何かしら面白い部分の多いものが続いてただけに肩透かしなとこも大きく、正直あまり面白い回とは言えなかったかなぁ

一応イグニスの動向というところで今後の展開の引きを作ったところは目を惹いたので、ここには期待をしておく。後半戦巻き返して欲しいなぁ でも次回ギャラファイ要素絡めてくる回なのよな...まだトリガー独自の面白さがもっと欲しいフェーズなのだが

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた