AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

初手自己紹介は基本の礼儀

ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA

第14話「黄金の脅威」

感想レビュー

 

 

「俺は究極生命体、アブソリューティアンの戦士、アブソリュートディアボロ

「あ、君もそれやるんだね...」って思ったよねここw 直後にタル太郎が「私は究極生命体ry」っていつものやり始めた辺りで「お前はもう知ってるから良いよ(冷淡)」って思っちゃったのは内緒()

アブソリュート☆自己紹介はこの先増えるかもしれないアブソリューティアンも全員やるのかな...面白い画になる予感しかしないな(

 

エタニティコアの力を手に入れたケンゴの決意と、焦る気持ちを描く今回のストーリー。ウルトラマンとして闇と戦う使命を強く自覚しすぎているがために苦悩し、身に余るエタニティの力さえも破滅覚悟で使い戦うなど、危うさも窺わせながら今まで以上に必死で戦おうとするケンゴの姿を通じ、彼の「自身の運命への対峙」という部分がドラマの中心に据えられた作劇になっており、やっとこさケンゴを主人公らしくピックアップするフェーズに入ったのは安心したところでしたね。ティガの力を手にした意味や為すべき使命がなんなのかを苦悩しながらも探し続けたダイゴとはまた違う形で「光の力を得た人間の苦闘」を描こうとしてる辺りには、「ウルトラマントリガー」という一作品としてティガを下敷きにしながらも独自色を出そうとする姿勢が見えて少し期待が高まったなと(あくまでも一人間であるダイゴとは異なり、ケンゴはその特殊な出生もあって「自分自身がウルトラマンその人である」ところが特徴的なキャラなので、これを彼の思考・姿勢というところに落とし込み差別化するというところで上手いこと活かした感あるね)あまりにもケンゴの描写を後回しにし過ぎてた前半はどのみちいただけないけれど、その辺はこの後半に取り戻していって欲しいすね

 

またケンゴの使命に準じようとする姿勢を通じて自身の運命と向き合うことについて改めて思考したり、使命にひたむきであるが故に傷付き苦しむ彼を気遣う姿を見せたりと、ユナもちゃんと主人公とワンセットのヒロインらしい立ち回りが増えてきましたね。ただ自分の運命と向き合う、という部分に関しては第9話で一区切り付けたイメージがあったのでここに来てまだ弱気な姿勢を見せてたのはちょっと意外だったなぁと。すぐに割り切れるもんじゃないというのはあるんだろうけど、9話で啖呵を切ってユザレを自分から呼び出してみせた姿が決意の表現的な演出に見えてカッコ良かっただけに、ストーリー上でのキャラの内面の推移としては映像との齟齬が少しあったかなと感じる。ここから劇的にキャラを深めていってくれれば問題ないけれど 注目したいですね

あと隊長がケンゴが怪我で苦しむ姿を見て、同じ箇所を負傷したトリガーの姿を思い出すという一幕も。これは遂に隊長も勘付いたかな...?という感じだけど、やっぱり活きてくるのは最終盤辺りかな こちらも目が離せない

 

戦闘パートでは前半がvsデアボリック、後半がvsディアボロという感じで展開。よく見たらどっちもdiablo(スペイン語で「悪魔」)から転じた名前のキャラなのね

ディアボロが登場するということであまりしっかり描かれること自体は期待してなかったとはいえ、デアボリックが前半でサクッと倒されるだけの扱いだったのは第2話のギマイラを思い出す感じでちょっとガクッとなったなぁ 今回は一応トリガーのエタニティに力を見定める狙いでの尖兵的な登場だったので何の意味もなかったことはないし、ロボネズみたいに同じようなパターンの怪獣も過去にはいたはいたから変ではないんだけど、ギマイラの例があまりに尾を引きすぎてたので本作で2度もこういうパターンは見たくなかったなぁ...というのが正直なとこ。全身からの全方位掃射の演出をオーブ・タイガときて更にグレードアップさせ、トリガー特有のガッツファルコン寄りでの縦横無尽のアングルなどを交えてより迫力満点に描いていたので魅せ方としては良いと思うんだけどね やっぱなんかこう、違うというか

と初手不満意見にはなったけど、これらの戦闘シーンに付随する描写として、一番最初のケンゴのトリガーへの変身がバンク&口上無しのスムーズなものになってたり、戦闘中のスカイやパワーへのタイプチェンジが極力バンクやインナースペースの描写を挟まないシームレスなものになってたりと、平成シリーズを彷彿とさせる変身やフォームチェンジのスムーズでスタイリッシュな演出が意識されていたところは非常に嬉しかったですね。スカイのチェンジが完全なシームレスだったのは凄く評価してる 第8話以来の演出だったけどやっぱこの方が単純に戦闘のテンポを妨げなくてカッコいいと思うし(どんなにスマートにまとめてもカット切り替えてバンク挟むとどうしてももっさりはしちゃうしね)、こういう部分を踏襲してくれるのは良き 後半になってこの辺の融通きかせやすくなったのかなという感じだし、今後もどんどんやって欲しい

後半のリブットvsディアボロも、パワフルに攻めてくるディアボロの猛攻をしなやかに受け流し絡め取りながら攻撃を叩き込んでいくリブットの武闘家的なアクションスタイルが良く映えていたのを筆頭に、リブットの頼もしいバトルが堪能できて満足度は高かったです。

しかし(マックスゼノンの助力有りではあるけど)GRF加入前にマガオロチ撃破の戦果を上げ、ニュージェネ陣を手駒に取る実力者のトレギアおじさんをタイマンで撤退させ、その直後で消耗してるだろうにレッドキング2体を軽く捻り、今回はアブソリューティアンの1人とかなり良い勝負をする、とリブットやっぱりクソ強いよなぁ...マックスもそうだけど文明監視員とかいう役者に就いてる人らのポテンシャル高すぎない?(

 

ラストにはエタニティの力の制御がままならず苦悩するケンゴの前に人間の姿をとったリブット(青年リブット)が接触するという展開で締め。青年リブットを演じるのはウルトラシリーズにも出演されたことのあるウルトラシリーズの大ファンでお馴染み土屋太鳳さんの弟さんの土屋神葉さん。姉弟揃ってウルトラシリーズ出演を果たすとは感慨深い 青年リブット、最初はどういう感じになるかと思ってたけどしっかり元のリブットの雰囲気を掴んだ声色や喋りでグッドでしたね(土屋神葉さん自身声優をされていることもあって声がよく通るし凄く聞き心地が良い) にしても土屋神葉さん、正面からのお顔がお姉さんの面影をかなり濃く感じる端正な顔立ちで思わず見惚れましたね 美男美女姉弟...
どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "思ってたより喋りの雰囲気とか寄せてる感じで人間態としてかなり自然に見られて良い感じだったわね青年リブット この辺の画角で見せてる顔立ちが凄くお姉さんの面影感じさせてて好き… "

ウルトラマンとしての使命の重圧に負けそうなケンゴの心中に寄り添うリブットとの邂逅が織り成すものは...

 

以上、トリガー14話でした。ギャラファイとのクロスオーバー回という趣が当初濃く押し出されていた回でしたが、蓋を開けて見ると自身のウルトラマンとしての使命に対峙するケンゴやそれを支えるアキトやユナの反応など、ケンゴを主軸にした「ウルトラマントリガー」としての物語にグッとフォーカスした作劇になっていたのが今後の盛り上がりへの期待値も込みでけっこう面白い回でした。

ウルトラマンとしての使命、という点でそれを強く胸に刻み戦うリブットの存在がケンゴに大きく影響していきそうな展開運びなど、ギャラファイ要素も現状思ったよりかは良い具合に作用していて良きでした(トリガーという一作品の魅力をもっと掘り下げられている段階での客演として見たかったというのはあるけど、上述の通りケンゴを軸にしたストーリーが展開していきそうな雰囲気も相まって単なる客演にしない構成にしていたのが好感だったので一応はプラスかなと) 次回どう話が動くかも興味深いです

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた