AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

河童、パッパラパーの若者をしばく

ウルトラマンコスモス

第56話「かっぱの里」

感想レビュー

 

 

出、出〜〜〜ウルトラシリーズの伝承・妖怪系のエピソードによく登場するタイプの都会から来て色々荒らしに回るチャラい連中奴〜 塩を撒け!!!!!!

普通に私有地に無断で入ったりご老人に暴力振るったりと割とマジでクズな奴だったんで、軽くしばいて恐怖心植え付けるだけじゃ生ぬるいですよ、池に引き摺り込んで溺れて昇天する寸前までいかすくらいしないと...(過激) 一緒にいたクソ女も「何もやってないのに襲われて〜」とかほざいてたりと冗談抜きに邪悪なタイプの連中だったんで、ボコせとかでは言わんけどもうちょい見た目分かりやすく痛い目合わせても良かったくない?ってのはちょっと思う

 

河童の伝承が伝えられる取川村で、村人達と河童・かわのじが紡ぐ絆を描いた今回のエピソード。この手の妖怪関連の怪獣が登場する話というのはウルトラシリーズではよくあるけど、出てくる妖怪の類が設定もビジュアルもまごうことなき河童のビジュアルってのは何気に珍しいんじゃなかろうか 爬虫類的な鱗の意匠や両生類を思わせる皮膚の質感、猿っぽさを含んだ横顔など、既存の生物のイメージをバランス良く織り交ぜたかなり理想形な河童の立体化って感じで何気秀逸なデザインなのよねかわのじ

 

村人がきゅうりを差し入れてくれればかわのじも魚をあげる、宴会が催されれば村人もかわのじも一緒になって楽しむ、かわのじの身が危険に晒されようとしている時には村に関わる人々がかわのじの人柄(河童柄?)に理解を示して庇ってあげる、という家族同然に親しい村人とかわのじの温かな関係性が今回の話のメインになっていましたが、キュリア星人を大切な恩人として受け入れ皆で仲良く共に暮らしていた第46話の村人達といい、山奥の村と異種族というのは何かと相性が良いな?自然に囲まれた穏やかな風土故に人々の気質も優しく大らかになったりするのかしら 取川村の場合は過疎化で人が去っていくことも多い故に人と人との繋がりがより濃いという側面も語られてたしね はるか昔からの村ぐるみでの付き合いもあってずーっとその関わりを大切にしてきたんだろうなぁ 怪獣とも共に生きることのできる世界を目指しているコスモスの世界において、これまでも局所的・限定的にそのモデルケースと言えるパターンが何度か登場していたけど、誰かと通じ合い寄り添い合うことへの意識を強く持つ、というところでこの取川村もその一つと言えよう

 

後半では紆余曲折あって腹を立て巨大化したかわのじを止めるためにコスモスが立ち向かう流れに。かわのじの突然の相撲スタイルに驚きつつもそれに合わせてコスモスも四股を踏んで尋常に勝負、というコミカルな画が展開され面白かったです。w

それでいてただ面白おかしい絵面というだけでなく、「辛いこと悲しいことがあった時にかわのじと一緒に相撲をしてその気持ちをスカッと忘れていた」という昔の懐かしい思い出を想起する村人達がコスモスとかわのじの取組を近くで応援する(EYESの面々もつられて一緒に応援)、という画を一緒に描写しほっこりさせてくるのがニクい演出。「僕達のエネルギー」をBGMにしてるのも効いてなんか妙にほろっと涙腺にくるタイミングもあったりして凄く良いんですよねここ...心温まる戦闘という新鮮さが沁みるね

 

こうしてかわのじはコスモスとの取組を通じて大人しくなり、村人とかわのじの関係もEYESが秘密にする、という形で丸く収まり締めとなりました。最初から最後まで緩く優しいテイストを守った良いオチとなりました。

 

 

以上、コスモス第56話でした。人と異種族の絆を温かな空気感と共に微笑ましく描いた、良い感じに肩に力を抜いて楽しめる回でした。テーマ的にも演出の質感的にも色んな意味でコスモスらしい良エピだったなと

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた