AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

さくらは覚醒、ヒロミさんは死相を隠せい

仮面ライダーバイス

第12話「弱さは強さ!?無敵のジャンヌ!」

感想レビュー

 

 

幼い頃いじめられっ子だった自分を助けてくれるヒーローがいなかったから、自分がヒーローとして戦いみんなを守ろうと決意したヒロミさんめちゃくちゃヒーローすぎて好感しかないが、それを唐突に大二の前で熱く自語りして困惑させちゃうのシュール。w 話の流れ的に多分力を手にして戦おうと焦るさくらの心情を慮り、戦おうとするのにはちゃんと誰しも強い理由と想いがあるんだぞ的なことを大二にも言いたかったんだろうけど、それで余計こんがらがらせてるの天然すぎるんだよな() しかも結果一人で熱くなって同時変身してた大二より先に変身完了させて敵に向かって行っちゃうから大二が変身シークエンス途中で慌てて追ってく羽目になってたの笑った 初めての2人の同時変身がこれか...w 

しかしヒロミさん、強さ的にもメンタル的にも頼もしく、それでいてコメディリリーフも手堅くこなすようになってきたので、五十嵐家絡みのドラマで不安定な一面を見せることも多いストーリー展開を良い具合に安定的に支える良いポジションのキャラとして機能してるのが良いよね。前にも多分言ってることだけど、メインキャラの一輝達のドラマが試練・シリアス多めだと視聴者的にはどうしても観ていて悶々とすることも多いと思うので、そこでヒロミさんというキャラが戦闘面や全体の空気感というところで安定感を持たせてるのは実に大きなことだと思う

と、 前回出番控えめだった分を取り戻すかのように更に株と愛嬌を高めてきた安定のヒロミさんだったが、デモンズになって戦ってる時、突然反動なのか副作用なのか分からんが武装を行おうとして怯んでしまいそのままやられてしまうという流れがあってちょっと不穏。死相がちょっとだけ見えてきてない...?(狩崎がそういう寿命すり減らす様なアイテム面白半分で渡してるとは思えんけども) 冬映画には出るの確定してるけど年越せるか怪しくなってきたぞ...死なないで(切実)

 

力を求めドライバーで変身しようとするも失敗してしまい自身の無力さに打ちひしがれ始めるさくらを主役に描く今回の話。変身が出来なかったことにショックを受けるさくらを「もうちょっとだったのにな!ハハハ!!」って煽るバイスが最高にバイスで好き 久々に空気読まない性悪さが出たね

変身に使われるリベラドライバーは狩崎が処分したもの(公式サイトの説明曰く「量産化予定で開発が計画されていたが問題が見つかり計画がポシャった」とか)だったみたいで、前回その存在に驚いていた狩崎としては、自分が処分したものが預かり知らぬところで運用されているのが気に入らなかった模様 やっぱクレイジーなりに狩崎にも真っ当な運用プランとか拘りはあるからそこに予定外のものが入るのは気に食わんのかね  で、狩崎がやってなくてデッドマン側も特別関与してそうげではないとすると、やっぱり怪しいのは牛島家周りだけど、流石に狩崎のとこまで忍び込んで盗んじゃいないだろうし、もしかしてフェニックス内部に間者送り込んでる?とか思ったり。この辺の詳細は目が離せんわね

リベラドライバー|仮面ライダーリバイス|テレビ朝日

 

今回の話は、力を手にし戦おうとしても何もできず、無敵を目指していた自身の強さへの自信が揺らぎ苦悩し始めていたさくらが自身の弱さを自覚し受け入れたことで迷いを吹っ切る、という流れが大筋となっており、自分は強いと純粋に信じていた子供が自分の弱い部分に直面し打ちひしがられながらも、それを受け入れ精神的に成長する、という等身大の未熟な少年少女ならではな描写がしっかりとハマり、精神面の不安定さが強調されてきた一番の若輩キャラであるさくらの覚醒を描き上げる展開としてなかなかに良かったなと思います。強さを磨き続けてきた道場で兄やアギレラ様の言葉を思い返しながら必死に何度も変身するも、迷いを抱えた半端な精神のままでは変身が叶わず、そこでようやく自分は弱いと自覚する、という象徴的な絵作りも上手かった。

「私無敵じゃないよ〜!!」って言いながら泣きじゃくりまくるさくらも絵面的なインパクトの大きさが目を惹きこそするけど、辛いことがあって感情的になった子供みたいな雰囲気が濃く醸し出されていたというところであの流れでの演出としては正解だったなと感じる。あそこから憑き物が落ちたように(実際は悪魔が憑いてんだけどもな!)吹っ切って変身に至る流れなのが良い まぁ今までのさくらとのギャップがデカい分「急にどうした!!??」ってなったのはそれはそう() あのギャップがあってこそ引き立ったとも言えるが

 

こうして覚醒へと至ったさくらは仮面ライダージャンヌに変身!怒涛の強さで初陣を飾りました。ドライバーから柵みたいなのが出てきて一度さくらを囲む、という変身エフェクトの演出は最初ちょっと驚いたけど、その柵を破って変身が完了されるというその後のシークエンスも込みで「檻(殻と言っても良いかも)を破り覚醒する」ことの表現ではないかと言ってる方がいてこれはおーなるほどとなりましたね

ジャンヌのファイトスタイルは軽やかに動き回りながら拳や蹴りを叩き込み敵を着実に制圧していくという徒手空拳メインのスタイル(次回予告だと鉄扇ぽい武器使ってたけど)で、スピーディなアクションや合成を多用し描くバトルが爽快でカッコ良かったですね 冒頭のリバイとライブのダブルライダーキックといい、ギフジュニアをドリルで突貫し蹴散らすデモンズといい、今回は迫り来るアングルでライダーの技の迫力を外連味高めに演出するカットが多かったのが特徴でしたね ゼロワンでこの手の演出を印象深く描いてた杉原監督ならではの味やね

しかし全体のデザインといいこのスピーディな戦闘スタイルといい、ジャンヌは名前の割にはどっちかというと忍者/くノ一っぽい趣があるのが面白いね ボディの一部にもなんとなく網目っぽい造形(というかそういう質感のスーツ?)入ってるし

 

そんなさくらから生み出された悪魔・ラブコフも今回姿を現したけど、さくらが自覚した弱さが具現化した的な存在なのもあってか、まさかのふかふかの着ぐるみみたいな造形 これは完全に不意打ちだったなぁ...w CVは特撮大好きで知られる伊藤美来さん。今回も出演を凄く喜んでらしてて「おめでとう!」ってなったね

伊藤美来 公式info on Twitter: "まさか…こんな日がくるなんて…😭😭 大好きな「仮面ライダーリバイス」にてラブコフを演じさせて頂くことになりました!!本当に光栄です…!! ヒーローオタクである私の熱い想いはコメントで出させて頂きました!!これからのジャンヌとラブコフの活躍をお楽しみに😈(みく) #仮面ライダーリバイス… https://t.co/vYHg8I3eYD"

ラブコフは戦闘能力に関しては皆無って感じで戦闘中も逃げ回りまくってたけど、バイスみたいに変身すると実体化する感じだから、今後はジャンヌ参戦時はラブコフもちょいちょい守ったりしていかないといけない感じなのかしらね?てかさくらがラブコフを「弱かった昔の自分」と表現していたけど、これが実際どのくらいのニュアンスで言ってたのかはちょっと気になるところ。道場で泣き腫らしてた時と変身時とでさくらの雰囲気がかなり大きく変わってたので「変身中はさくら自身の弱さをラブコフとして具現化し切り離すことでさくらの強さを十二分に発揮する」みたいなこともあるのかな?なんて思ってるのだけど

と、手のかかる子供みたいなラブコフを今回セコムした(世話を押し付けられたとも言う)のはバイス。今まで戦闘中はやりたい放題だったバイスだけど、今後は世話役をちょいちょい任されて気苦労が増えていきそうだな...w やんちゃな妹とそれに常に気を配るお兄ちゃんみたいな雰囲気もあって微笑ましくもあるのでここの関係性は注目していきたいね

 

と、さくらの覚醒で勢力図は更に大きく動きましたが、 デッドマンズの方も灰谷が主要幹部陣の1人に明確に食い込んだ感じになり油断ならない雰囲気。自分がギフに成り代わってやろうかなどとアギレラ様の前で堂々と謳ったりとなかなかに傲岸不遜な感じもあり、今後一輝達の脅威として君臨するだけでなく、デッドマンズにおいても単純な味方とはまた違った存在感を発揮し緊張感を与えたりしそうな予感があり、(僕自身がこういう途中加入の幹部的なキャラが割と好きなのもあるけど)今後も良い立ち回りをしていって欲しいものです。2クール目の節目くらいに下克上したり超強力な中ボス幹部になったりして欲しいな...


またアギレラ様もさくらへの注目をかなり強めており、ジャンヌへの変身を危機としてではなく、面白い事象として捉えほくそ笑むなど、この2人の因縁のこれからの深化を更に期待させてきました。

加えて「物心ついた頃からデッドマンズに身を置いていて恩義を感じている」という身の上についても語り、キャラ設定に書かれていた「幼いころから天涯孤独の身」という部分にこれから更に踏み込んでいきそうな予感も感じさせてきました。デッドマンズを家族として大切にしているが故にその幸せを軽んじるものを許さない過激な一面もいっそう強調され、これからの掘り下げでどう転んでいくか楽しみ。フォロワーさんが触れてたけど「この世には色んな幸せの形がある(だから自分の幸せが絶対普遍のものと思うなよ)」というさくらへの言葉が今後如何に返ってくるかは物凄く興味深いわね

 

ラストにはさくらと喧嘩していた大二もさくらの想いをある程度尊重し共に戦うことを受け入れ、 五十嵐兄妹の結束がより強まる形で締め。1クールの節目を超え3人とも早々にライダーとなり絆も深まったけど、逆に今はまだ1クール目、今後彼らをどのような波乱が待っているのか、目を離さず注目していましょうぞ

 

 

以上、リバイス第12話でした。さくらの等身大の少女としての未熟さを描きつつ、そこからの覚醒と変身を熱く描いたエピソードとなり、さくら主軸のストーリーの一つの締め括りとしてなかなか面白かったなと。五十嵐兄妹まとめて仮面ライダー化など、1クールの節目に相応しいインパクトの多い展開となりましたが、ここからこの先どのような波乱が巻き起こっていくのか、楽しみなところであります

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた