AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

DAIKON is GOD

機界戦隊ゼンカイジャー

第37カイ!

「恨みダイコン、根が深い!」

感想レビュー

 

 

屁理屈祭り開幕!!!

ダイコンワルドとの命懸けの死闘と、その裏で少女・由椰のために奮闘するマジーヌとフリントのヒロインコンビの活躍を描いた今回のエピソード。前半部分の表記も嘘ではない筈 多分()

 

一時の気の迷いから自分が作った大切な人形を捨ててしまったことを後悔し、身を挺してまで人形を探す由椰に対し、友達のような近しさでその気持ちに全身全霊で寄り添い人形を一緒に探すマジーと、由椰の気持ちを自分のかつての経験と重ねて理解してあげることで元気付ける姉御肌の濃く出たフリント、という感じでヒロイン同士がそれぞれ違うアプローチから支える様が今回のエピソード全体の大きな見所でありましたが、今まで意外と並び立つことの少なかったこの2人が、それぞれ個性の違いを魅せる形で一緒に活躍するとこは凄く良かったなと。ジーヌは仲間や友達との交流が増え以前の内向的な様を感じさせないようになってるのがグッとくるし、フリントも最近あんまし見せてなかった姉貴としての一面が見られたのがとても嬉しいとこね

そんな2人の支えを受けて由椰が一度は捨てた人形に襲い掛かられながらも逃げずに向き合い人形を再び取り戻す場面もドラマ的に熱く、しかもこの一連の流れを「次は功博士も取り戻そう!」というところに繋げて本筋にもしっかり味わいを乗せてくるのが隙のない作劇でとても面白かったです。

 

...と、ドラマ面での見所もしっかりあったものの、今回はそれ以上にダイコンワルドの屁理屈極まりないめちゃくちゃすぎる能力の描写がふんだんにあり過ぎて、他のあらゆるシーンの印象が食われてしまっていたのがあまりにも強く記憶に刻まれてしまいました...w

大根は捨てるところが無くて捨てると怒られちゃう

なのでダイコンワルドに大根おろしをかけられた者は捨てたものの復讐を受けるぞ!

とか、

大根には消化を助ける働きがある

なので溶解液を繰り出すことができるぞ!

とか、

大根にまつわる要素を拡大解釈して意味の分からないトンチキ能力や凶悪な必殺兵器に仕立て上げるの、控えめに言って頭イカれてるんだよな...前者は理屈の付け方が異次元すぎて全く付いていけないし、後者は一軒理屈通ってそうだけどそもそも大根自体に消化するパワーねぇだろってなるというこの() 

加えて前者の「捨てたものの復讐」に関しては、物理的に捨てられたゴミが襲いかかってくるのを筆頭に、浮気男に遊ばれて「捨てられた」女性達が一斉に男ににじり寄ったりジュランやガオーンに「切り“捨てられた”」クダック達が蘇生して向かってきたり、終いにはジュラン達に「捨てられた(ような形になっただけだが)」キカイトピアが人間世界に引き寄せられてきたりと、「捨てる」が当てはまりさえすればなんでもアリという有様になってて普通に凶悪な能力と化しているのが余計にタチが悪い() イカキワルドの時の「かき」繋がりで花器やら火器やら色んな攻撃仕掛けてきたやつもだいぶずっこかったけど、これがアリになったらマジでなんでも良くなるんだよな...w

 

それでいてそれに立ち向かうゼンカイジャーも、

マジレンジャーの力で発動した強化の魔法が、蘇生し襲いかかってきてたクダックにかかってクダイターに強化されてしまう

「捨てるどころか強化してくれてありがとう!」と感謝して成仏

やら、

ダイダイコンワルド(読みづらすぎるわ)の大根おろし攻撃に対し、ルパレンのマジックダイヤルファイターを召喚

→巨大なヤツデ婆ちゃんが大根おろしの合う料理を用意してくれて、ダイダイコンワルドの繰り出した大根おろしが「攻撃に使われるより美味しい料理に使われたい!」となって引き寄せられる

やら、

負けず劣らずめちゃくちゃな理屈振り回してくるのでもう始末に負えなくなってたのが酷かった(褒) 大根おろしに意思があることをしれっと前提とするかのような技を使うんじゃないよ

しかも、前者の攻撃で使ったマジレンの魔法は原典の呪文の法則性をきちんと踏まえた上で生み出された新呪文、という地味に凝った仕様。こんなところでマジレンの魔法の呪文にちゃんと法則性があったと、約15年越しに知ることになるという複雑すぎる気持ちよ()

450横尾yokoo on Twitter: "ジルマ・マジ・マジカって新呪文だったんですね。当時の資料引っ張り出してみた。ふむふむ。相変わらずスタッフの皆さんの愛がすごい。… "

にしても今回、ゼンリョクゼンカイオー実に4度目の出撃となったけどほんと出番多いよなぁ。CGロボだからてっきり合計で3回くらい出れば御の字くらいに思ってたので、既にそれを越した上にまだまだ出番ありそうなのは嬉しい誤算ですねぇ。毎度あのクオリティ高めなCGでの迫力あるバトルが見られるのも楽しいしね

 

にしてもストーリー展開や作中要素に関してけっこう理詰めで組むイメージのある香村さんがこんな理屈ぶっ壊れの展開書いてるの改めて凄まじいパワーがあるよなぁ...w ゼンカイジャーに侵されている...() そういう展開やる中でも、功博士の創作やハカイザーに仲間として接するステイシーくんといった、本筋の要素もしっかりやってる辺りには理性を感じるのがまた()

 

 

以上、ゼンカイ第37話でした。マジーヌとフリントのヒロインコンビの活躍が軸の話だった筈なんだけど、それがどうでも良くなるくらいの屁理屈大根回だった() やっぱ開き直りまくってるだろゼンカイ制作陣

まぁもの凄くゼンカイジャーらしいエピソードだったし実際めちゃくちゃ笑ったので楽しかったです。w もうクライマックスも近いがこの先あとどのくらい暴走するのか(

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた