AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

私の「好き」

トロピカル~ジュ!プリキュア

第39話「みつけて! さんごのきらめく舞台(ステージ)!」

感想レビュー

 

 

さんごは今カワイイ系の顔立ちしてるけど、大人になったらお母様みたいな美人系になっていくんじゃないかというのが個人的な見解なのですが、今回メイクをして髪下ろした時の雰囲気がまさに美人系の感じだったので、意外と自分の見解も合ってるんじゃなかろうかなどと思ったりしている

という主観たっぷりの小話でした

 

自分の好きなことや夢に向かって真っ直ぐに進む仲間達の姿を見て、自分の好きなことや本当にやりたいことについて考えるさんごを主役に据えた今回の話。他の視聴者さんも言ってたけどメインキャラ達が自分の将来について本格的に考え始めるフェーズに入ると「もう終盤なんだな...」という感じがしますね プリキュアシリーズのある種の定番ですな

 

トロプリという作品単位で見ると、さんごは他のキャラに比べてメイン回が少なく、普段も大きく前に出ることがあまり無いことからなかなか掘り下げられない傾向にあった(というか初変身回の第3話でさんご自身の克服すべき壁はしっかり越えた感があり、後は細かなところを少しずつ補完していく形でもキャラ描写として十分だったので、メイン回が回ってきづらかったというべきか。良く言えばキャラとして完成されてる、悪く言えば他のキャラほど劇的な伸び代には欠けていた、という感じ)ため、一部のフォロワーさんが劇的に昇華する余地があるのだろうかと心配しており、自分としてもその点は少し気にしていたところではありましたが、人前に全面に出ずとも、誰かにとっての“可愛い”や“楽しい”を精一杯に支え、応援し、更に輝かせるという、今までトロピカる部のみんなと一緒に誰かの「大事」を支えてきたことそのものに自身の“楽しい”を見出す流れとしたのはなかなかに味わいのある着地だったなと感じましたね。

 

それにただただ漠然とそういう形の着地にしたわけでなく、自分の好きなものを自信を持って好きと言えるようになり、誰かの好きなものも素敵だと心から尊重できるようになったからこその「誰かの“可愛い”を支えて輝かせる道」を見出したんだろというのが感じられたり、恐れずに何事にも飛び込んでいく結城を持てるようになったからこそ、オーディションの会場で他の子達のメイクを助けてあげるという行動を率先して取ることができ、自分にとってそれが「楽しい」ことなのだと気付くことができたのだろうと感じられたりと、これまでのさんごの変化や成長をしっかりと根幹に据えた言動や気付きを織り込んでいることが窺え、ちゃんと涼村さんごというキャラクターの魅力を集約する作劇になっていたのがグッときましたね。周囲に気を配っているので困っている誰かにすぐに手を差し伸べられる、という最序盤から描かれてる長所がしっかり発揮されてたのもグッド 何より「自信ある振る舞いで他の子達を支え助けてあげる姿」というのが一番の成長の象徴って感じで凄く良きよね

それ以外のところでも、まなつと2人砂浜で一緒に話す様子とか、さんごの優勝を祈願して全力でサポートするローラとか、初期メン3人の関係性にさり気なくフォーカスする感じの描写があったり、第9話で絡みのあったゆなが再登場してまた深い交流をしたりしてたのも良かったところ。ほんとさんご絡みの要素は細かく拾ってくれてたなぁ

 

戦闘でも両手の指を互い違いに交差させることでペケバリアを同時に複数展開し、別々の方向にいるみんなを一度に守るという新技を編み出し、且つ強度倍増のペケバリアで敵の攻撃をぶち返し勝利へと繋ぐというコーラルの怒涛の大活躍が描かれ実に満足でありました。土壇場で強化アイテムとかも無しにパワーアップを果たしてみせるとかいう熱いシチュエーションの王道を叩き込んでくるとはニクいぜキュアコーラル 覚悟を決めた勇ましい表情のカットが沢山あったのもカッコ良くてたまらんかったですな

しかし前回カニ(タラバガニ)をヤラネーダ化させてたチョンギーレさんに続き、今回ヌメリー姐さんがナマコをヤラネーダ化させてて、次回エルダがエビをヤラネーダ化させてる辺り、幹部陣は自分達のモチーフの生物を素材にしてるみたいすね この手の自分と同一のモチーフのやつ繰り出してくるみたいなのは最後の最後に繰り出されそうなイメージあるので、まだ割と話数残ってるこの段階で使ってくるとは意外だったなぁ 残りの話ではどんなことしてくるんだろうか それこそまさか人間を素材にしてきたりとか...

 

 

以上、トロプリ第39話でした。さんごメイン回、話数的におそらくラストのメイン回だったろうと思うけど、これまでの話で描いてきたさんごのキャラ性や変化の積み重ねをしっかり昇華させてグッとくるものがあるドラマに仕上げていたのが目を惹く良エピでありました。これまでのメイン回の少なさをカバーする劇的さはあったかなと

しかしメインキャラが自身の将来について考える感じの各人のメイン回が順番に入ってきてたり、「卒業」のワードが頻繁に出てくるようになったりと、作品のクライマックス感も増してきたなぁと 本筋の要素の消化もこれからどんどん進んでいくと思うので、注目していきたいところですな

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた