AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

心無い親父(物理)

仮面ライダーバイス

第16話「守りたい想い…時代は五十嵐三兄妹!」

感想レビュー

 

 

アジト崩壊跡から引き摺り出されて、されるがままフェニックスに吊るされて持っていかれるギフ様の絵面、ちょっとシュールだった。w 所詮はただのデカい石よ...と思いきや、よ

デッドマンズという組織の崩壊、そこから始まる更なる波乱を描いた今回のエピソード。自身を弄び嘲笑ったオルテカ達や、ギフ様を傷付けたライダー達への怒りから遂にアギレラ様が直々にデッドマンへと変身するインパクトデカめな展開からスタートとなりました。クイーンビー(女王蜂)がモチーフというのがなんともらしいところだけど、狼・イカ(ダイオウイカ)・カメレオンと主だった幹部達が初代仮面ライダーの幹部怪人と同様のモチーフで概ね統一されてた中で、仮にも首魁であったアギレラ様がそこから外れたのはちょっと惜しい気持ちもあるわね(アギレラ様が所詮幹部ではなくお飾りの生贄だった、というところでそこから外した、っていう考察はなるほどと思ったけどね)。まぁ蛇(コブラ)のスタンプをさくらが持ってるしどっちみち、ではあるけども でもそう思うと、今コブラバイスタンプ持ってるさくらは大丈夫か?とも心配になったり...考えすぎだろうか

度近亭心恋 on Twitter: "アギレラが「蜂」なのはフリオの狼(黄金狼男)とオルテカのイカ(イカデビル)考えると蜂女(ライダー初の女性怪人)なんだろうけど、前者が大幹部なのに対して蜂女は旧一号編の一般怪人なのでやはりアギレラ一人「格落ち」とする為のチョイスなのかもですね #nitiasa… https://t.co/FaDSiFJLBC"

にしても前回に続きアギレラ様に健気に寄り添うフリオくんの姿は今回もめちゃくちゃ胸を打ったねぇ 周囲がアギレラ様を嘲ったりぞんざいに扱ったりする中で、家族に手をあげられて怒る子供のように感情を剥き出しにして噛みついてくるのがあまりにも真っ直ぐすぎて沁みる...アギレラ様の着替えを取ってきてあげて、着替えるとなったら出て行くの可愛すぎるな

またここまでフリオくんがアギレラ様に入れ込む理由として、フリオくんがアギレラ様に心を救われた、ということがちょろっと語られ、フリオくんにとってのアギレラ様は、アギレラ様にとってのギフ様のようになくてはならない崇めるべき存在なんだなぁというのがちょっと窺えたのも大きかったなと。フリオくんだけ儀式の実態をギリギリまで教えられなかったのはその辺の情の強さを鑑みられたのかもな 胡散臭いヤバめの宗教でも、それがただただ純粋に誰かの救いになってる側面ってのはあるのよな...極端な話その宗教が社会や他人に迷惑かけてさえなければ、その存在に救われてる人が出てくること自体も別に悪いことじゃないし

そんなフリオくんの姿を目にしたことで、アギレラ様がどこか思うようなところがあるような表情を見せていたのも印象深かったですね。ギフ様が消えた(と思った)ことで心の支えを無くし絶望を味わったことにより、同じような境遇・想いを抱くフリオくんに目が向き、どこかシンパシーを覚えたところがあったのかもなぁ...なんて。結局は「守って欲しくなんかない!」的な態度は取ったけど少なからず心境に影響したところは大きいと思うし、ここからより通じ合い支えあって欲しいけどな...

 

と、デッドマンズという組織との戦いが終わったのも束の間、オルテカの指示でリバイスドライバーを狙ってきたカメレオンデッドマンが五十嵐家に急接近。幸実さんが入れ替わられると共に消される展開に...と思いきや、ヒロミさんの警告によって警戒していた一輝達に看破され一気に追い詰められる運びとなりました。前回これ見よがしに不穏なポイントだったのでずっとハラハラしてたけど、めちゃくちゃしっかり対策してた...!まぁ身内になり変わってくる敵がいると割れたなら真っ先にこのくらい警戒して迎撃できるようにしとくのはベストな判断だわな

しかしヒロミさん、バイスがファインプレーと称賛してたけどほんと今回に関してはめちゃくちゃ良い采配だったなと(今後も台頭してきそうだった幹部クラスの一角を早期に崩せたわけだし)。尊敬していた上司の優次郎さんを喪い、欺かれ嘲笑われる辛苦を経験したからこそ、同じ想いを他の誰かにはさせまいとする気持ちもあったのかもなぁと思うとめちゃくちゃ熱い。

カメレオンデッドマンは結局リバイが倒す形になったので、因縁的にいずれデモンズが打ち破って優次郎さんの仇を取って欲しかったなー...と思う気持ちもあるのだけど、私怨や因縁に拘るのではなく、あくまでも人々を守る使命を全うすることにより、自身の心に傷を負わせた仇敵の常套手段を潰し一矢報いた、というこの構図こそある意味正義のヒーローにして公人たるヒロミさんらしくてまたカッコいいし、意趣返しとして綺麗に決まった面もあるのでこれはこれで個人的には満足度高いなと。「俺が決着をつけることが大事なんじゃない。悪の手から罪のない人々を守り、俺と同じ想いをする人を作らないことが大事なんだ」とか思ってそうじゃないヒロミさん?絶対思ってる(確信) ほんと理想の正義のヒーロー度と株が青天井なんよなこの人...
それにデッドマンズとの戦いがこれからも続くというところで五十嵐兄妹の力を借りるにあたり、ちゃんと五十嵐家に赴いて順序立てた丁寧なお願いを五十嵐夫婦に申し入れ、感情をぶつけ合わせるばかりになって平行線だった「さくらを戦いに巻き込むこと」への心配を結果として上手いこと取り払ってもくれてたし、良い感じに安定感ある大人のキャラとしても絶妙な立ち回りなのが最高に好きなんだよなヒロミさん。しっかり者で且つ変身もできて強いという良いとこづくめな人が礼儀正しく挨拶に上がればそりゃご両親も冷静に話聞いてくれるし、息子達が戦うとなっても一緒にいて支えてくれる頼もしさがあるから寛容にはなるわなそりゃ ヒロミさん、元々レギュラーで出る予定がなかったのもあってかなかなか前に出ることは無いし、メインの話を用意してあげて欲しいとの声もあるけど、物語の核たる五十嵐家とは一歩離れた立ち位置で動く大人の人格者キャラ、というポジションだからこそできる最大限の活躍はしてるし、上記の活躍のようにストーリー全体でキャラ同士の関係性や話の進行をバランス良く取り持つ立ち回りが効果的に効いててそれこそ魅力だと思うので、現段階でも個人的には満足度高いなと感じますね むしろガツガツ前面に出ないからこその慎ましさもある種の風情があってヒロミさんらしい味わいが醸されてる気もするのよな 良いキャラだよほんと

 

そんなヒロミさんの根回しを受けて追い詰められたカメレオンデッドマンと、五十嵐兄妹の変身する三大ライダーの決戦が後半では展開。ゲノムチェンジを有効活用しカメレオンデッドマンを巧みに追い詰めるリバイ&バイスと、ギフジュニアをスピーディでテクニカルな戦闘により薙ぎ倒していくライブ&ジャンヌのバトルが交互に展開され、バックで流れる挿入歌のマッチ感も相まって最高に見応えがありましたね。挿入歌割りかし聴きやすかったようにも思うのでそこも良きであった ライブのジャッカルゲノムへの変身も含め、ゲノムチェンジが今のところ忘れず戦力として使われるよう意識されてるのはかなり嬉しいなぁ 強化はまだまだ進むけど今後もどうかじゃんじゃん使って欲しい

にしても幸実さん、最初はめちゃくちゃ心配してたけどみんなの決意を受けて応援するとなったらマジでガンガン応援するのでなんだかんだ良い意味で子馬鹿だな...とw バイスも応援してあげてくれ()

 

そうして決戦の末カメレオンデッドマンは打ち倒され、真の正体たる男の素顔を明らかにすると共に消滅...と相成りましたが、まさかのザブングル加藤さんでめっちゃ笑った。w 不意打ちすぎるわ() 悔しいなぁ〜...じゃねーよ!

まぁ前にも予想されてた通り、実はあの人が...ってこともなく知らないどこかの誰かが正体だったということで、少なからず「色々考察したのにこんな拍子抜けのオチとかアリぃ?」みたいな声も見受けられたけど、本人が「自分で自分が嫌いだった」「とにかく自分を捨てたかった」的なことを言ってたように、取るに足らない冴えない自分へのコンプレックスこそがカメレオンデッドマンの男のキャラのミソだったわけで、そんな男が他人の姿や身分を装って他者を傷付けたりと好き勝手に振る舞った末、何処の馬の骨とも知れない平々凡々な正体を露わにさせられ、特に感慨も抱かれないまま消えて行く、というのはある種最高の因果応報だよなと思うわけで、キャラ描写としては実に美味しかったなと。散々強キャラ感出しといて最後はこんなあっさりか、という不満もありそれはたしかにちょっと思うけどね 優次郎さんの威厳ある姿からめちゃくちゃ冴えない男の姿になって、小物感バリバリで「悔しいなぁ〜...」と嘆きながらあっさり負けて消えてゆくあの様こそが重要だったなと感じますね

 

そんなカメレオンデッドマンの男の消滅に、自ら引導を渡した一輝が思うところを見せていたのも今回記憶に残った部分でしたね。前回灰谷と工藤が消えた時のことを思い返しつつもけっこう早くに腹を括り「フェーズ3(ギフテクス)の撃破は俺がやる」と言ったりしてたのでここは案外サクッと済ますのかな?と思ったけどそりゃあ割り切りきれないよなぁ 大二はフェニックスの一員らしくその辺の覚悟が本当の意味で決まってるっぽかったけど、どこまでもお節介な一輝にとっては簡単に処理できる問題ではないわな その辺を受けて次回色々動くっぽいしここも楽しみである

 

カメレオンデッドマンとの決着後は、ヒロミさんを新司令官に据え新たにフェニックスが動き出すも、ヒロミさんはどこか体調が悪そうで、且つ狩崎もそれを見て不敵にほくそ笑み...と不穏な描写が。

大丈夫か...とも思うけど、仮面ライダー大好きで曲がりなりにも人類のためにあれやこれしてる狩崎が何かしてるとは思えないし、ここは単なるミスリードかなと個人的には思ってますね(ビヨジェネ観た後なので余計狩崎のその辺の信頼度は高く感じられるし)。ヒロミさんは多分、普通に頑張りすぎて風邪引いたとかですねこれは() 反動が効いてめちゃくちゃ重篤そうになってるとかでなく、風邪で朦朧としてるみたいな辛そうさ加減だったし、逆にあんま心配じゃないのよな 狩崎は多分マジで普通に「お大事にねぇ?」って言っただけだし、「体調管理しっかりしないとねぇ〜?」みたいな感じで笑っただけだと思います(気楽) 個人的にヒロミさんに期待してるのは、死にそうなのに立ち上がり続けて死ぬことのない照井コースなので、どうか頑張って欲しいぞ

 

と、ヒロミさん周りがちと不穏だったけど、その直後、フェニックスの病院でぎっくり腰の診察を受けた元太パパのレントゲンに心臓が写っていなかった、とかいう特大の衝撃描写がしれっとブッ込まれてそっちに色々持ってかれましたね() なんだこれ...なんだこれ!?

今回元太パパの心臓の謎が示されたのと並行して、ギフ様の像が物質的にはただの像なのに脈を打っていた、という描写が入れられていたので、この心臓繋がりの描写はなんとも不穏オブ不穏...元太パパの存在しない心臓ってもしかして...

前回ギフ様と共鳴するようにしてバイスが妙な頭痛に見舞われてたことから、バイスは実はギフ様から派生した悪魔で後から一輝に植え付けられたのでは?みたいな考察が飛んでおり、自分もそれに因んで「ギフ様やバイス、およびカゲロウやラブコフは同じ悪魔括りなのに普通のデッドマンと全然違うので、何か共通する存在なのでは?」とか考察してたけど、元太パパのこの描写を見るにどんどん五十嵐家が実はとんでもない家族なのでは?とか思えてきて怖い...とにかくここは見守りたいところ。

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "バイスがギフ様由来の後付け悪魔ってのはなんか説得力あるかもなぁ バイスもギフ様も現状作中におけるデッドマンはじめとした悪魔のスタンダードからかけ離れたよく分からない存在だしそこでの共通性は一応あるっちゃアルマル"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "もっと言うとカゲロウやラブコフも他のスタンダードなデッドマン達と比べてもよく分からない悪魔の部類に入るし、なんなら五十嵐家まるまるそういうの植え付けられてる可能性は濃い気がする 不穏"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "バイスをはじめとした五十嵐家悪魔やギフ様が視聴者に「他の悪魔と違うのはなんで?」「デッドマンと比べてどういう立ち位置の悪魔なのか判然としないのが気になる」ってたまに言われるのはその辺の伏線も込みであえてふわっとさせてるからなのかも、というやつ"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "デッドマンズが祀ってるギフ様像が脈打ってることとパパさんに心臓が無いことが同時に描かれるの意味深よな パパさん実はギフ様本体で、ギフ様像は分離した心臓...だったりして〜なんちって(あながち与太にも思えねェ...)"

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "前にバイス カゲロウ ラブコフ辺りの普通のデッドマンと違う悪魔連中はギフ様から派生した存在で後から五十嵐家に植え付けられたものじゃないかとか考察されてたけど、五十嵐家自体が悪魔の始祖の一族とかそういうアレ、ない?コワァイ..."

 

そしてラスト、牛島家に忘れ物をしたと言って再びお邪魔したさくらだったが、そこには人の気配がまるでない牛島家宅、そしてその奥に伸びる謎の地下への入り口があり...というところで締め。牛島家やっぱあそこだけ急にホラーになるからやめて欲しいんすけど(半ギレ)

牛島家の謎は未だ正体の一端すら見えてこなくて一際不気味なんだけど、ここからどう広がっていくか...

 

以上、リバイス第16話でした。フリオくんやヒロミさん、カメレオンデッドマンの男など様々なキャラをグッと深掘りしながら五十嵐兄妹の活躍を爽快に描き、今年ラストのエピソードとして気持ち良さのある話にしつつ、一輝のフェーズ3撃破への想いや元太パパの謎、牛島家の不気味さなど様々な伏線・謎を示して新章への引きとした見所多しなエピソードでした。見応えあって良き

次回以降更に勢力図が複雑になり物語が盛り上がっていきそうということで、実に楽しみになってきております。来年も楽しませてくれリバイス

 

というわけで今回はこの辺で 最後まで読んでいただきありがとうございます

次回もよろしくお願いします 気に入っていただけたら記事の拡散等していただけると喜びます!

ではまた