AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

正直微妙

ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA

第23話「マイフレンド」

感想レビュー

 

 

人間の持つ力に本当の強さを見出したダーゴンの闇との決別の想い、そしてユナ達と築いた絆を描いた今回のエピソード。

武人気質な性格故にケンゴ達人間にもしっかり向き合う姿や、彼らが心を一つにした時発揮する自分達が持たない大きな力を徐々に認めていくようになっていく過程が曲がりなりにも描かれてきていたダーゴンさんのドラマの締め括りという感じの流れになっており、ダーゴンさんの実直で誇り高いキャラ性やそこに向き合うユナ達の姿を描くドラマが主軸となってはいましたが、全体通しての流れも諸々の要素の描き方もなんか悪い意味で予定調和じみた感じがあったというか、こういう大筋になりそうみたいに思ってた範囲を上回るものがなかったというのが正直なところでありました。具体的にどの部分がどういう風にということでもなく、どの部分の展開運びもテンプレートじみた展開ややりたい展開をとりあえず詰め入れたみたいな感じが拭えなくてほぼ単調な流れに思えてしまったなと。この辺はぶっちゃけ前回の話でもちょっと感じてたところではあったんだけど、今回はなんかとりわけその辺が濃かったように感じました

 

それでもテンプレじみてるなりの右肩上がりの盛り上がりがあれば面白さもあったと思うのですが、ダーゴンさんとメイン3人の直接的な絡みが最近乏しかったために3人の関係性の描写がイマイチ劇的になり得なかった、みたいな細かな積み上げの欠如や、ダーゴンさんとメイン3人それぞれとの絡みがどうもまとまりなくとっ散らかって描かれてる感じがあって盛り上がらなかった、みたいなストーリー展開の構成の取り留めの無さみたいなのが肝心なところでどうにも引っかかってしまい、気持ちとしても全然ピンとこなかったのが痛いところでありました。後者に関しては「ケンゴ/トリガーとの好敵手としての決闘」「強き人間であるユナへの愛の如き感情」「ユナを想う者同士で『友』として通じ合ったアキトとの関係」みたいにそれぞれ違うアプローチでダーゴンさんとの関係性が掘り下げられてるのは良かったと思うんだけど、それぞれをしっかり深めて描いた上で最終的に一つのまとまりとして「ダーゴンと3人の絆」みたいにするのではなく、それぞれバラバラに描いたまま完結した感じがあったのがなんだかなぁと 展開的な積み上げや全体の盛り上がりが伴いままに、上述した「テンプレートじみた展開ややりたい展開をとりあえず詰め入れた」みたいに思えてしまったんですよね

「マイフレンド」もサブタイに出てきた時点でちょっと心配はしていたけど、原典要素の安直な落とし込みとして軽くダーゴンさんに言わせちゃったよなー...としか思えなかったというかなんというか。小さい存在と見ていたところから少しずつ認めていった人間のことを「友」と認める劇的さを演出したかったこと自体はちゃんと伝わるんだけど、ダーゴンさんが「友」と言うに足るまでの蓄積がアキト達との間にそもそもそこまで濃密には感じられなかったし、直球で言わせるよりかダーゴンさんならではのテイストを出す形で引き立てて欲しかったよなぁと。「闇の支配者」のワード入れてたのもそうだけど、原典の要素をいちいち入れ込む必要はないんだよな(ここは好みもあるかもだけど...)

 

それ以外にも、「ユナに恋したとか言ってたくせに」と暴れてることを咎めるような物言いをしてたのに次のシーンでは「まずはダーゴンの『暴走』を止めよう」と言ってたりと、ダーゴンさんが暴走してると分かってるのか分かってないのかイマイチ判然としない感じになってたアキトの言い回しをはじめとした、キャラの言動の取り回しの微妙に気が利いてないところや、今まで闇の3巨人1セットでも撃退されがちだったグリッターをカルミラが1人で急に圧倒し出したりといった展開の都合感が否めない話運び(完全に負けてたわけじゃないしヒュドラムの闇を取り込んだ分の伸びもあったと一応の説明もつくんだけど、そこに説得力を与えるものが描写上に無さすぎた感があり)など、細々としたところもどうしても気になってしまって、申し訳ないけど今回の話は個人的に全然ハマれなかったなぁ...メガロゾーアの顔見せ演出がけっこう見応えあったのが救い

既にトリガーという作品への自分の印象がマイナスに振り切ってるからここまで言ってる面もあるので我ながら穏やかではないなとは思うんだけど、もっとこう、どうにかならんもんかなとは ここまで来たのでちゃんと最後まで追いかけようとは思ってますが

 

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた