AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

ご飯は笑顔

デリシャスパーティ♡プリキュア

第1話「ごはんは笑顔♡変身!キュアプレシャス」

感想レビュー

 

 

ニチアサでこれから(多分ほぼ)毎週、茅野さんのお声が聞けて、クレジットでも「茅野愛衣」のお名前を目にすることができるのとても嬉しい(クソデカ声)

「茅野さんのご出演」で加点5億くらいになったんで自分の中ではこの先何があろうとデパプリは名作になりました(暴論)

 

新作のレビューの初手が個人的な喜びの爆発からになりましたが、プリキュアシリーズ最新作「デリシャスパーティ♡プリキュア」、スタートしましたね。諸事情あったとはいえこんな大事な初回放送にちょい遅刻して冒頭をリアタイでは見逃しちゃったのは内緒ぞ(

初回ということでまずはキャラの顔見せや世界観設定の提示を主軸にした展開運びがメインになっていた今回のエピソードでしたが、プリキュアシリーズでは割と珍しい印象(少なくとも自分の知る限りだと)のある「キャラクターの名前や場所の名称がテロップとして画面上に表示される」演出が入れ込まれていたことによってキャラ紹介のテンポ感がぐぐっと増しており、主要キャラからその関係者に類するサブキャラに至るまでかなり沢山のキャラが画面上に登場し賑やかさが醸し出されていたのがなかなか面白いところでしたね。宮崎美子さんのナレーションも今までのシリーズにない新鮮な要素でありつつ、あの優しい喋りで話を良い感じに纏めてくれていて良き。女児アニメという媒体においては割とナチュラルに馴染む演出でもあったし、作中の諸要素の小気味良い見せ方・広げ方としてなかなか上手かったなと感じました 思えば前作トロプリの初回は、みのりん先輩やあすか先輩がまだ登場してこなかったりストーリー展開としてまなつとローラの関係性に描写が注力されていた部分が大きかったりと、意外とキャラ描写に関しては絞って詰めていたなという印象があるのでけっこう対称的だったなと。こうして比べてみるとそれぞれ違った趣があって良きね

しかし本作、ご飯がテーマなのでたまにすげぇ美味そうな食べ物の描写が入ってくるのがたまらんすね...朝に見ると腹が減ってしまう おいしーなタウンだの500キロカロリーパンチだの、場所や技等の設定の名称もとことんグルメ的なワードで構成されてるのが面白い ほぼトリコの世界観なんだよな...w

 

そんな個性豊かなキャラクター達の中でも特に大きな存在感を示していたのはやはり、困ってる人や泣いてる人がいれば飛び出すように動き出しその笑顔を守るために困難に立ち向かっていく勇ましさ・ヒロイックさ美味しい食べ物を心の底から楽しそうに食べて周囲も笑顔にしていくカリスマ性溢れる明るさプリキュアシリーズの主人公らしい魅力を初回から存分に発揮しストーリーを牽引していたゆいでしたね。坂道を転がってく乳母車を颯爽と捕まえ助けるというベタだけどカッコ良い展開で早々に惹きつけ、そこから祖母との思い出から連なる「ご飯は笑顔」という信条を強く印象付けることで芯の通った一面も見せてくる、とまさに上々の掴みだったなと。演じられてる菱川花菜さんは主演初めての新人さんらしいけど、凄く堂々ハキハキとした演技でキャラがしっかり立っていてそこも素晴らしかった それになんと言っても、食べてる時の笑顔がほんとにめちゃくちゃ美味しそうだったのが凄く印象深かったところであり、見てるこっちもほっこりする柔らしさと明るさをぎゅっと詰め込み表現した作画力も相まって、あそこは一気に心を掴まれたお気に入りのポイントでありましたね。ご飯は笑顔、を信条としていることに嘘偽り無し、って感じの良い表情だったぞ あれがあったからこそゆいへのキャラクターとしての愛着が大きく高まったまである 今後もあの笑顔が何度も出てくると思うと気持ちが明るくなるし、作品を代表する要素としてもかなり大きく刻まれたように思います

あと変身する前から平均的な中学生女子らしからぬフィジカルの強さが節々から回見えていたのが凄く好きなところ。w 冒頭の部活シーンのアクティブさやウバウゾーに生身で挑みかかっていってけっこう粘る辺りは前作のまなつにも通ずるものがあってあまり驚かなかったけど、しれっとぐったりした成人男性を担ぎ上げて運んでたのは思わず目を見開いたぞ() 人間をまるで米俵のように...この先もしれっとパワーを見せつけ続けてくれ(何の要望

総じて快活さと可愛さが凄く良いバランスで描かれてるキャラであり、今後の展開におけえ活躍が楽しみになりましたね

 

また、放送前よりオネエ風味のキャラという濃さから注目を集めていたローズマリーことマリちゃんに関しても、初対面の相手とも気の置けない関係性をすぐに築き気さくに接するコミカルで親近感の湧く人の良さ要所要所で窺わせる大人らしい責任感の高さ・人格者な一面といった様々なキャラ性を良い感じにメリハリを利かせながら見せてくる立ち回りがなかなかに良いキャラ性を発揮しており、ストーリーを盛り上げていたのが実に良かったところでした。なごみ亭での「何を仰るの!?」「なのにワタシ、お渡しするお金を持ってないなんて〜!」「デキナイワッ!!」といった感情豊かな小気味良い台詞回しからの、ご馳走のお駄賃代わりにきっちりお店を手伝う流れに、彼(...彼女?)の人の良さに満ちたキャラ性が端的に詰め込まれていて凄く好き オネエ系統のキャラというと、男女双方にとって慣れ親しみやすい感じの気兼ねなく接せられる人となりや、含蓄の豊かさを感じさせる大らかでしっかりとした立ち居振る舞いといったところで様々な作品において良い存在感を発揮することが多いけど、マリちゃんもその例に漏れず凄く良いキャラしてたなぁと。自分の周りの視聴者さんの声を見てみても初回の放送でマリちゃんをめちゃくちゃ気に入ってる人はかなり多かったし

良い意味で気兼ねない感じの緩めのナチュラどつき漫才的なやり取りがゆいとの間で既に完成されており見てて凄く楽しかったのも非常に良くて、気の良いお兄さん(お姉さん?)と少女のようでありつつ対等な目線の友人みたいにも見えるあの関係性はなかなか好きだなと。お互いボケにもツッコミにもなるあのフリーダムな感じ面白いよね。w プリキュアのみんなをはじめ色んなキャラと面白い関係性を築いていくであろうところへの期待値も込みで、こちらも今後の立ち回りが楽しみである

 

あとゆいの幼馴染の拓海も、この先のストーリーにおける立ち位置や他キャラとの関係性がどうなっていくかというところで色々気になるところの多いキャラでしたね。ゆいとはどういう関係性でどういう感情抱いてるのかとかはキャラ設定の記述とか見ててなんとなく察せられてたけど、実際の本編でも思ってたよかだいぶ分かりやすく顔に出ててニヤニヤしちゃったよぼかぁ(言い方)

まぁそっちの方もこれからどうなってくか注目ではあるけど、別の世界から来たマリちゃんのこと知ってるげな様子を見せてたり、OP映像とかに彼が変身してるっぽい謎のキャラがいたりと、かなり話の中心に関わってくる可能性がありそうなのも気になるところよね けっこう謎めいた部分多しということで、はたしてどう取り回されていくか。

 

と、めぼしいキャラクター達への印象を取り上げてきた次は、本作の敵阻止「怪盗ブンドル団」について。

まだ最初の段階ということでその実態や目的の深いところに関しては分からない部分も多い(設定として「全ての料理を独り占めしようとしてる」とは書かれてるけどまだそれ以上はたしかよく分かってないので)けど、彼らが妖精レシピッピを連れ去ってくことでその周囲の食べ物が不味くなってしまい人々から笑顔や喜びが消える、というところで、ゆいの信条にもなっている「ご飯は笑顔=ご飯で人は笑顔になる」というテーマの対になる存在として、本作における戦うべき敵としての存在感が早い段階で象徴的に且つ分かりやすく示されたのが実に印象深かったなと感じたところでありました。ジェントルーの相手の感情への理解に乏しそうな冷徹な言動といい、セクレトルーの嫌味な感じの性格といい、けっこう独善的な趣の濃い相手という印象なので、ご飯でみんなが笑顔になることを重んじるプリキュア達と、自分達だけ美味しい料理を楽しめれば良い的なスタンスのブンドル団との対比が対立構図として確立されてく形かもね ここの構図の深化・変遷というところにも注目していきたいという感じで、 なかなか特色の際立った敵でありました。あの独特すぎる掛け声は凄まじくシュールだが。w 「ブンドルブンドルー!!」って大真面目に声にしてる絵面面白すぎるんよ()

 

そしてクライマックスの戦闘パート。レシピッピを救おうとするゆいの想いに呼応した妖精コメコメの力を受け取ったことでキュアプレシャスへと変身したゆいと怪物ウバウゾーのバトルが展開される運びとなっていて、安定の美麗な映像で描き出される変身バンクや迫力ある作画で表現されたバトルシーン、必殺技演出が実に見応え満点で満足度はとても高かったですね。持ち上げポーズや大ジャンプ、壁着地といったプリキュア初回戦闘のテンプレートをしっかり押さえてきてたの良き そんな中で一際燦然と個性を際立たせてた500キロカロリーパンチの存在感よ 500って腕に字が出てくるのジオウか何かか(

キュアプレシャス、全体的にはオーソドックスなピンク系統のプリキュアのデザインに纏まってるけど、変身バンク中とか見てると分かりやすいように、和のテイストがデザインに落とし込まれてるのが良い感じに新鮮でオシャレだよなぁ。おにぎり(型のエネルギー的なやつ)を食べて変身、と今までにない趣の演出を入れ込みつつ、ご飯がテーマの本作らしさをここでもしっかり推してたのも印象付けとしてグッドでしたね 他のプリキュアの変身がどういう感じになるのかも楽しみである

しかしマリちゃんが突然メタフィールドみたいな固有結果張り出すの、思わず反応しちゃったよな(転移後のフィールドも岩場だからほんとにメタフィールドみたいだから余計に...w) 本作は明確に戦う場を現実とは切り離して被害を抑えたりする感じなのかしらね マリちゃんけっこう戦えそうげな感じだったけどラストの戦闘シーンの中で戦闘能力喪失してそうな描写も入ったりしてたし、この先どういう立ち位置になってくんだろうね、と気になったり

 

 

以上、デパプリ第1話でした。初回から魅力溢れるキャラクター達がストーリーを盛り上げ、コミカルな設定の小気味良い展開で楽しく画面が彩られた面白い初回でした。作品のテーマが凄く印象的な形で示されていたり、今後の展開において気になってきそうな要素も沢山織り込まれてたりと盛りだくさんな内容で、これから更にキャラが増えていったりすると思うと楽しみだなと また1年よろしくお願いします

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた