AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

神サマの出来レース予言

機界戦隊ゼンカイジャー

第46カイ!

「ゲゲっと飛び出た神のちょっかい!」

感想レビュー

 

 

God will never reject you. Whether you accept Him is your decision.

神は決して貴方を拒まない。貴方が神を受け入れるかどうかは貴方が決断することだ。

-チャールズ・スタンリー

 

超絶胡散臭い神、降臨!!!

全ての世界を作った神として、世界を閉じるトジテンドの横暴を止めるべく降り立ったと介人達の前で名乗ったゲゲの突然の告白で締め括られた前回のラストから引き続いて、不敵極まるゲゲの立ち回りを中心に展開された今回のエピソード。相変わらずゲゲについては謎めいた部分が多いものの、前回見せていた並行世界の吸収・破壊を自在に行うイカレ能力といい、ステイシーくんだけでなくガオーンやブルーン、その辺の一般人に至るまで特に制約もなく他者に自在に乗り移れる力といい、底知れなさがますます濃くなっていくのが興味深いところだなと 少なくとも只者ではないよなぁ

また、一般キカイノイドを「元いた場所」へと帰して回っていることや、カイゾクトピアを解放してゾックス達が帰る場所をご丁寧に戻しておいたことなどを踏まえると、交わった世界や閉じられた世界を元あった形に直そうとしているようにも見え、「全ての世界を作った神」という肩書きも割と真実味を帯びてきた感があるな...と。「自分の所有物をそれぞれ在るべき場所に片付け直す」的なロジックを無数の並行世界という壮大な単位に当てはめて考えているかのような超然とした視点を有しているように感じられるし、その目的は実際かなり途方もないものかもなぁ、なんて思ったり

でもその一方で、自分のことを疑う介人達を自分の下へ引き込むべくボッコワウス様に根回ししてちまちま立ち回ったりと妙に小狡い様子を見せてもいる(公式にも「神サマの八百長」って言われてるし)ので、純粋な信用はできないのもまた事実。オミクジトピアを消滅させ、おそらくはそこにいる人々の存在をも無に帰してしまったことも無視できないところであるし、まだまだ不穏な匂いが拭えないところですね。そういう「自分の所有物の一つだから」的な感覚で世界やそこに住む人々の存在を軽んじるロジックは実に超然とした神らしいところだけど、色んな世界の人々との出会いと交流で結んできた絆を重んじる介人達とは間違いなく相容れないだろうし、そこの対比をトリガーとした対峙の構図が生じるかもなぁ、と

 

と、ゲゲ周りの描写の展開が気になった今回でありましたが、そんなゲゲの根回しにより現れたワルドとの対決3連発も賑やかで楽しかったところでした。相手をニンジンみたいな姿に変えて子供から嫌われるようにするとかいうしょっぱすぎる能力しか持ってなくて瞬殺されたニンジンワルド素体が違うだけでもう清々しいくらいにダイヤワルドのビジュアルしたサファイアワルド(ダイヤより硬くないんだろ!という身も蓋もない理由でぶち砕かれて倒されるの笑った)ゲゲの予言を聞いてゼンカイジャーが出る前に対策講じてたために完全にメタ張られちゃったコウモリワルド、とそれぞれ出番は短めながらも三者三様にやたら濃かったなと。w 流用元のサカサマワルドの顔のデザインを上手いことコウモリに見立てつつ、「逆さま」というところでもバチッとモチーフを繋げてきたサカサマワルドはなかなか秀逸なリデコで好き こんな濃い奴らが次々出てくる濃密さでありながら、きちんとダイワルドも3体分出すんだからかなり見応えあったわね お疲れ様やでクダイテストくん()

また3戦連続で戦闘パートが描かれるということもあって、ゼンカイジャーの必殺技が一通り使われたり、巨大戦でもゼンカイオー2種と巨大スーパーゼンカイザーが次々登場ししっかりフィニッシュを決めたりと、ゼンカイジャー側の演出が実に充実してたのも良かったわね。5人でのゼンカイフィニッシュバスターとかかなり久々な気がするのでまた見られて嬉しかったぞ 最終盤の追い込みとして見せられるものはしっかり見せてこうというのもあるんだろうけど、彩り豊かな戦闘になってて楽しかった

 

という感じの展開の中、 介人達の言葉を受けた神ことゲゲによってようやくステイシーくんが解放されましたが、これまでの様々な苦悩や自責が祟ってか、「バラシタラを越えたい」という当初の目標をも見失って迷走していった自分の行動や現状に疲弊しすっかりしおらしくなってしまっており、なんかこっちも見ていて凄く辛かったなぁ...声が涙ぐんでたりと限界なのが感じられるのこっちもウッ...ってなるわ 介人じゃないけど、強気で頑ななとことか色々悩みながらもとにかく進もうとするとこがステイシーくんらしいとこなので、疲れ果てそれが弱まってしまってるのは見てて苦しいべや...

そんなステイシーくんに対し、辛いんだったらもう無理はしないで自分達のところに来れば良い、と投げかける介人の優しさが沁みたね...今まで敵ながらもステイシーくんの目標を応援しその意志を尊重してきた介人だったけど、ステイシーくん本人が辛い心境であるならばそれを押し通すのはやっぱ本人のためにはならないから筋が通ってないわけだし、そこでちゃんと相手を理解し柔軟に受け入れようとする辺りが思慮深いよなぁと この豪胆な懐の深さと一見向こう見ずなようでいてちゃんと色々考えてる人間性の同居が介人の魅力よなやっぱ

そしてもしもの時ステイシーくん(サトシくん)のことも家族の一員として受け入れる気持ちを持ってくれてることをヤツデ婆ちゃんが見せてくれたのも嬉しかったねぇ。そりゃジュラン達居候があんだけ転がり込んでりゃもう1人増えてもなんてことないわな() ステイシーくんにはちゃんと拠り所があるんだよ...と僕らの視点でも感じられたのは良かった

それでも自分の居場所はトジテンドなのだと、まだ介人達の想いを受け止めきれないステイシーくん。果たして彼の行く先は...
世古口凌 on Twitter: "実は僕、神様なんだよねぇ。 神から解放されたところで 居場所なんてない、 苦しくてもトジテンドが唯一の 居場所ではあったから。 せこ #神ステイシー #ゼンカイジャー… "

 

 

以上、ゼンカイ第46話でした。ますます底知れなく、且つ胡散臭くなってくゲゲの実態が不気味なエピソードでありました。たまーに覗かせる超然とした一面が気になるよなぁ

遂に物語も佳境ということでステイシーくんのドラマも最終章という感じで、どうか救われて欲しいけれど果たしてどうなるか さぁいよいよ最終決戦、座して見守りましょう

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた