AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

愛さん和気あいあい

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

第4話「未知なるミチ」

感想レビュー

 

 

「侑ちゃん、幼稚園の頃からずっと笑いのレベルが赤ちゃんだから...」

ゲラの高咲っ...!

某アルトじゃないとのギャグウン連発を高咲にぶつけたらどうなるんだろうなぁ(実験だよ実験)

 

ギャルって感じの出立ちの中に柔らしくとっつきやすそうな雰囲気も出てる愛さんのキャラデザは本人の明るくノリの良いキャラも相まってかなり好きなんだけど、それだけに後からスマホゲーの方のキャラデザ知った時は「ン誰ェ!!??」とけっこう驚いたのよね(スマホゲーから入った人も逆のことがあっただろうけど)。全体的にはデザインは割と共通してるんだけど顔立ち、特に目の辺が瞳大きめでツリ目気味だから印象はけっこう違うよね(どっちが良い悪いてことはないが)

他のキャラは割とイメージがそこまで離れてないかなという印象だったので尚更驚いたなぁ、というだけの愛さんにまつわる個人的な小話でした。

 

せつ菜のライブに感銘を受けた愛さんと璃奈を加えて再始動となったスクールアイドル同好会の模様、そしてそれぞれが自分の力で自分自身を表現する「ソロアイドル」の道が本格的に提示され始める様を描いた今回のエピソード。一先ずメインキャラの10人がひととこに揃い、各自の関係性とかも少しずつ見せる形でコミカルなやり取りが沢山描かれる楽しい流れとなっていました。ラブライブシリーズはやっぱ全員揃ってからのわちゃわちゃ感と人間ドラマがあってこそグッと作品が引き立つのだ どうでも良いけどカラオケルームみたいな部屋あったり書店あったりと虹ヶ咲学園マジで規模デカイなと今にして気付く

また、一歩引いた立ち位置ながらもエマのためにと色々協力してくれる果林先輩とか場所を選ばず眠りこけるシーンが目立つようになってきたりと、この辺から後のエピソードに掛かる各キャラの特徴的な描写も多く入ってくるようになっており、改めて通しで観てると描写の積み上げに気付けて面白いなと。特に普段声や表情には感情が出づらくて本人はそれを気にしてるけどLINEの文面はしっかり明るくてスタンプ爆押しで明るく受け応えもできてる璃奈のシーン見てると「もう答えは分かっとるじゃないか天王寺...!」と来たる第6話を想起してしみじみと感心してしまうね(後方腕組み師匠面)

あと今回の本筋とはあんま関係ないんだけど、せつ菜がソロアイドルのことについて色々話す相手としてかすみを呼んでるのが、なんか信頼関係が窺えて良いよな...というので当時本編観てた時から地味に好きなところ。今回の話観てても分かるように、かすみってスクールアイドルとはなんたるやに対する造詣が深くてとても真摯だし、スクールアイドルのことになると自然とみんなの中心にいたり先頭に立って導いてたりとかなり頼れる子なので、同好会に一緒にいてその辺よく知ってるせつ菜からしたらちょっと突っ込んだ話やら相談やら信頼して投げかけられる相手なんだろうなぁ、という

 

前回の話を経てみんながそれぞれ自分自身の大好きを表現するための道として「ソロアイドル」なる概念を取り上げてきた今回の話でしたが、その一方で「舞台の上に立てば誰かが助けてくれるわけではなく、自分自身の力でパフォーマンスしなければならない」という困難さにも触れ、みんながそのことに各々不安を窺わせる様を描いてきたのも非常に面白いところでありました。「自分の大好きを自分の思うままに表現する」というテーマが内包する、「そこで最後に立って魅せるのは他ならぬ自分だぞ」というある種の孤独さとも取れる側面を強調し、そこに如何に向き合っていくか的なところをストーリーにおける一つの課題として掲げたのは鮮烈だったよなぁと

今回の主役である愛さんも例に漏れずソロのスクールアイドルとして何を見せていくかというところについて考える様が描かれ、「答えが一つなら簡単なんだけど」「決まったルールがあるわけでもないし」「自分1人で何を描き出せるんだろう」といった悩みを、決まった答えを出せば良いテストの答案決まったルールの下みんなでチーム一丸となって頑張る部活動の様子を通じて象徴的に際立たせる画がとても印象的だったなと。テストで凄く良い点取れて(しれっと95点取ってんのつよい)、部活動でもめちゃくちゃ活躍できる愛さんでも、それらと大きく違った「自分1人で」という領域にひとたび入れば分からない未知なることだらけ、という見せ方は掲げたテーマの深みが押し出されてて良きでしたね ここでサブタイの「未知なるミチ(道)」が強く響くわけで

 

そんな愛さんでしたが、前向きな愛が来てから同好会が凄く明るく笑顔で溢れた、というエマの言葉もあって「誰かに楽しんでもらうことも自分が楽しむことも大好きだから、楽しいをみんなと分かち合えるようなスクールアイドルになる」と最後には爽やかに答えを出し、気持ち良く締めてくれました。意識せずとも周りを自然と引き込み、明るく笑顔にして一つに纏めていく気質こそが自分の目指したい指針の答えとしてすぐ近くにあった、というのはグッとくるわね...

にしても上述した周りを自然に明るくするある種のカリスマ性といい、気持ち良い感じで答えを出し前進するかなり直球ストレートな明るさ・爽やかさに満ちた今回のエピのクライマックスの流れといい、改めて見てみると愛さんって凄く主人公キャラ的な気質だよなぁ、 と改めて思ったり。ラブライブシリーズの主人公比で言うと前2作に比べて歩夢は大人しめな方だから、その分尚のこと際立つとこあるし(次作ではもっと型破りな主人公が出てくるけど。w) 実際オレンジのイメージカラーとか太陽に手を伸ばす画などの構図の共通点から、前2作の主人公との通ずるものを見出してる方もおられたし、そういうイメージをなんぼか意図的に含んではいるかもな、と

さはなや on Twitter: "愛さん、もしかして、そういうこと...? 同じオレンジカラーの系譜のキャラだし...(穂乃果はオレンジ、千歌はみかん色、愛さんは超オレンジ) もしかしたら主人公になりえた存在なのかもしれないね https://t.co/W6aYSgh1fH #虹ヶ咲… https://t.co/lOhpSrnxTQ"

そして愛さんの持ち曲「サイコーハート」が披露された今回のライブパートも、黄色やオレンジの暖色が画面いっぱいに広がる煌びやかな映像に、アップテンポの快活なメロディと「動」の趣を押し出した元気いっぱいの振り付けが実に愛さんらしくて最高でありました。サビパートでのめいっぱいの笑顔のカットめちゃくちゃ可愛いよね 最高(サイコー)とさぁ行こうが掛け言葉的に入ってたり、「そのハート照らす太陽になりたいよ(なり“たいよう”)」で思っきし洒落になったりと、駄洒落好きな愛さんのキャラ(サブタイの「“未知”なる“ミチ”」といいこの辺細かく色んなとこに散りばめてんの良いよね)がしっかり落とし込まれた遊び心溢れる歌詞も楽しく、満足度の高い一曲だった

 

 

以上、ニジガク第4話でした。メインキャラが一通り勢揃いしてのコミカルなやり取りで楽しく回しつつ、「それぞれの大好きを表現する」というテーマにより突っ込んだ話を入れ、且つそこで愛さんの明るく気持ちの良いキャラを色濃く表現した見所多しなエピソードでありました。愛さんの魅力をたくさん再発見できてとても面白かったぞ 他のキャラに関しても後のエピソードに掛かる描写が色々あって惹きつけられたし、この先のエピソードもまた楽しみぞ

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた