AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

カレーの妖精・KAGEROU

仮面ライダーバイス

第23話「バイスが乗っ取り…やっぱり裏切り!?」

感想レビュー

 

 

デパプリがカレーの話やった後に「さくらのカレーが食えなくなる」って言って加勢に現れるカゲロウ、申し合わせたようなタイミングすぎる() 実質カレーのレシピッピとか呼ばれてたりジェントルーにカレーの匂いにつられてきたって言われてたりしてるの面白すぎるでしょ

突木🍅🌕 on Twitter: "… "

度近亭心恋 on Twitter: "あの♰KAGEROU♰が力を貸して助けてくれることで 「カレーは笑顔」 の答え合わせが早い #nitiasa… "

ジスロマック on Twitter: "もうこれカゲロウくんカレーのレシピッピだろ"

カゲロウくん、前回の時点だと大二にまた取って代わるんじゃないかとか心配してたけどいざという時力になってくれるくらいの割と安心できるポジションに収まってきててなんか面白いよね。w ほんと自分に正直な気分屋みたいなとこあるな...もう初期くらいに馬を引っ掻き回したりはしなさそうだけど今後どう動いてくか気になるわね バイスほど目に見えてないけどギフ様覚醒の影響受けてるらしいし

 

未知のバイスタンプ・ローリングバイスタンプによってジャックリバイスとなり、主導権一輝と逆転したバイスの暴走が波乱を巻き起こす...!

かと思ってたがそうでもなかったぜ!な今回のエピソード。ジャックリバイスになっておかしくなったように思ったけど実際は力が漲ってちょっとハイになってただけっぽいですね なんだよ!!!!!!(

 

今回のバイス、ジャックリバイスの迸るパゥアーや自由に動き回れるようになったことをシンプルに楽しんでる節こそあったけど、前回の変身解除から一輝がやっぱりいないことに気付いて凹んだりローリングバイスタンプの存在に猛り狂い自分を捕らえようとする鬼気迫る狩崎を見て「任せておいたら一輝が危ないかも」と思って逃げ回ったりと、全体的に一輝を相棒として大事に思う一面が濃く現れ出ていたのが目を惹いたところであり、ジャックリバイス変身による一輝との立場の逆転が醸していた不穏さに良き安心感を与えてくれました。ジャックリバイスの存在が公開されてから今まで一輝とバイスが積み上げてきた関係性が良くも悪くもブレるんじゃないかと心配していたけど、一輝への信頼や思い入れというところがブレていなくて安心したし、それがバイスの本音として劇的に示されたからこそのカタルシスみたいなものも感じられて良かったわね

またバイスが狩崎についていくことに不安を感じ咄嗟に動いた理由が「ヒロミのこともあったので一輝のことを守らなきゃと思ったから」であったのも何気に好きなところで、そこからバイスヒロミさんに対し抱いていたであろう情や、ヒロミさんの末路およびそこに(直接的ではないとはいえ)関わっていた狩崎の一連の行動を見たからこそ、『同じことが一輝にも起こるかもしれない』と心配した」みたいなバイスのある種の共感性のようなものが感じられたのがバイスの性質の変化の強調としてグッときましたね。「一輝が死ぬと自分も死ぬから」といった自分主体の行動原理で動いてた初期の頃に比べると、純粋に一輝のことを大切にするようになってたり、一輝以外の人間のことにも心を寄せるようになってたりと着実に人間らしくなっていってるように感じるのよねバイス 大二やさくらといった多くのキャラの描写との兼ね合いに追われて微妙に描写がスポット的になってるのが惜しいところである一輝とバイスの関係性だけど、1クール目辺りでの細かな関係性の変化の積み重ねや強化回での印象的な作劇がなんだかんだで上手く組み合わさってここぞで良い味を出すので作品の一つの軸たり得ているのが実に良いところだなと改めて

あと「表向きはあくまで悪ぶった振る舞いをして、その本音を一輝にも見せようとしない」というところで、大事な人に余計な心配をかけまいとして素直になれない、的なバイスの可愛げある一面を「本心を隠して蠢く」といった悪魔らしい性格に見せかけて示してきた二段構えの構図も面白かったところで、総じて今回のバイスの描写は非常に魅力的だったなぁと(ここら辺の一目で登場人物の本心等を掴ませないハラハラする構図はリバイスらしいところね)。そんなバイスの振る舞いに「お節介だぞ」と突っ込んだ一輝がみんなに「アンタが言うな!」と言い返される、という流れに繋げることで、お節介な自分のことを心配したがる普段のみんなの気持ちを一輝がバイスの振る舞い(に対する自分の想い)から実感する、的な一輝のある種の成長(一輝とバイスの同一性を踏まえると「一輝が自分を俯瞰して分析することができた」とも言えるかもね)をさり気なく描いたのもグッドでした

 

そんなバイスの本心に描くにあたり、玉置くんを危険に巻き込むまいと敢えて冷たく突き放したアギレラ様の本心というところを先んじて描写することで、「大切な人のためにわざと本音を隠し振る舞う」という精神性の共通に大二とさくらが思い至るという展開の導線を設けていたのも作劇として実に巧かったところでしたね。引いてはここが「空気階段を守ろうとして暴走してしまったマネージャーさんの真意」という今回の一連のエピソードのゲスト周りの要素の回収にも自然に繋がっていたし、ここの展開運びは凄くテンポが良くて面白かったね。それぞれのキャラの別軸のドラマの中に秘められた共通の精神性を見出すことにより話を一つに集約しドラマを盛り上げていく、という作劇はエピソードのまとまりや厚みが増して良いよね

結騎 了 on Twitter: "「ゲストのお悩み相談をやっているうちにメインキャラクターにも何やらトラブルが起きてそれぞれのお悩みとトラブルが奇しくも同じアキレス腱を有していたので要素がオーバーラップして同時に解決に向かっていく」という由緒正しい平成ライダー作劇をやったリバイス、正直、過去いち観やすかった......"

にしても前回の時点でもしやと感じられたとこではあったけど、アギレラ様やっぱり玉置くんのこと心配して気遣ってくれてたんだなぁ...とホッとしたわね 同時に、そうしてギフ様以外の人にも目を向けるようになった彼女がわざわざオルテカと手を組み直した辺りには何か真意もあるんじゃないかと感じられたというところで、今後の展開への楽しみも増したなと。ギフ様への思い入れという部分はブレないだろうけど、共感性という面で見ればアギレラ様も他者と相容れる余地はできてきたと思うんだよなぁ どうなるか 玉置くんも嬉しくて号泣してたんだからいつか戻ってきなよ!!!ほんと最近の玉置くん、ほぼ出る度に水分枯れ果てそうなくらい泣いてるからなぁ...w 純粋さが感じられて微笑ましいし心打たれるから好き

 

そして後半ではその真意が明かされた空気階段マネージャーさんの召喚したデッドマン2体を相手にしたジャックリバイスの大立ち回りが描かれました。変身するにあたり、バイスが一輝に「俺っちのこと、信じてくれるか?」と確認し、一輝も信頼してそれを送り出す、という一連の流れを入れていたのが、一輝とバイスの信頼感の強調として凄くグッときて良かったわね 一輝がバイスを信頼し託す」というのは今までのエピソードでも既にやってたけど、バイスが自由を得て好きに動けるようになり、自分に干渉できない一輝のことも気にすることはない、というこのタイミングで敢えてこのワンアクションを入れ、今までと違った劇的さを醸したのが粋だなと

前回と同じくバイスの荒々しさを引き上げたようなラフファイトが目立ったジャックリバイスだったけど、バイスの本音が明かされた後だったので前回とは違って安心して見られたわね。いつものバイスらしいちゃけたノリも戻ってきてたし オーインバスターにローリングバイスタンプをセット→ローラーを回しまくってチャージ、みたいなガジェットの機構を活かしたアクションも多めで楽しかったね

そもそも今回はライブのジャッカルゲノムやジャンヌのクジャクゲノムといった各ライダーのギミックを満遍なく使ってたり、オルテカデモンズのデモンズレクイエム発動の一連のモーションをスタイリッシュに描いてたり(フォロワーさんも言ってたけど最後のスイッチアクションの前に気怠げに襟を正すアクセント入れてるのがオサレよね)と、戦闘中のライダーの魅せが実に巧かった印象。やっぱライダーは持ってるギミックふんだんに使ってナンボだし、柴崎監督の采配が素晴らしいところであったね。ローリングバイスタンプのスイッチ押してからDX玩具に収録されてるのと同じバイスの台詞言わせるとこはちょっと面白かったけど。w 遊びごたえをより本物に近づける遊び心なんだろうけど「俺っちスイッチワンパンチ!」に至ってはもう完全にスタンプ側からセリフが出てたんよ()

エレスバ on Twitter: "オルテカデモンズ、デモンズレクイエムする時に3回目押す前に襟を直すの好き"

 

そんなジャックリバイススーツアクターバイスと同じく永徳さん。今まで2号ライダーのスーツアクターをメインとして作品を支えてこられてきた永徳さんが初めて単独で1号ライダーのスーツを纏い戦ったという、メタ面でもなかなか熱いバトルでありましたね(今回はリバイの登場が無かった関係で普段リバイをやってる縄田さんのクレジットがOPに無く、永徳さんのお名前がスーツアクターのクレジットの一番最初に大きく出てたのが新鮮でおおっという感じでしたな)バイスとして、 ではあるものの1号ライダーとしての変身ポーズもしっかりフォーカスしてやらせてもらえてたし、色々役得だったなぁ永徳さん

 

という感じで決着はしたものの依然一輝は元に戻らず。いつもなら一輝のいる隣が空いてることにバイスがちょっとしょんぼりする姿が印象的だった。それでも一輝とバイスは前向きに笑い合い、一方さくらは「まるで動物実験だ」と苦々しい顔をする、とまだまだ不穏さは残す形になりましたね もうあと数回くらいはジャックリバイスのみでのバトルとかありそうだなぁ

 

そしてラスト、ローリングバイスタンプのことを問い詰めにウィークエンドを訪れたさくらの前に、ウィークエンドの代表にして“カリサキ”を名乗る謎の仮面の男が現れ...というところで今回は締め。更に不穏な要素出てきた...!
ウィークエンドのカリサキ、普通に考えればおそらくは第1話時点で亡くなっていることが言及されていたジョージ狩崎の父なんだろうけど、ここでその存在が浮上してくるとは思わなかったなぁ。狩崎父、直接の登場は無いのでその存在について気にしてこそいなかったものの、第1話の狩崎の「まぁ死にましたけど」発言のインパクトで妙に記憶には残ってたし、前回のエピソードで狩崎が法事に出る旨の発言をしてたことでまたちょっとその存在について思い出す形となっていたので、ここで意外な重要キャラっぽく出すにあたってのさり気ない印象付けとしてはなかなか上手かったかもしれん

狩崎の親父というだけでもだいぶ気になるところは多いけど、狩崎が困惑気味にローリングバイスタンプのことを「普通の人間の頭脳で作ることは不可能」って言ってたのが引っかかってる分既に只者でなさはあるよなぁ...果たして今後どう動く

 

 

以上、リバイス第23話でした。ジャックリバイスの登場で不穏さが高まっていたエピでありましたが、その不穏さを逆手に取ったバイスの魅力や一輝との信頼感の強調が目を惹いた面白い話になっていて満足度は高かったですね。ドラマ面の作劇も巧妙、戦闘面でも面白い演出が多い、となかなかクオリティ戦ったなと。

一方で更なる波乱もガンガン巻き起こっており、これからの展開がますます楽しみ。一輝とバイスの運命は...

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた