AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

甘い匂いに誘われたあたしはカブトムシ

仮面ライダーバイス

第25話「よみがえる!ベイル!?五十嵐家の記憶」

感想レビュー

 

 

五十嵐家回りで色々ヤバいことが判明して視聴後かなり混乱してたはずなんだけど、すぐ後のドンブラゴ-インが何もかも強すぎて更なる混乱で塗り潰されたわ() あんな無茶苦茶が後に控えてたら何もかも吹っ飛ぶんだよなぁ(

 

新たなる仮面ライダー・ベイルの登場とそこから紐解かれていく五十嵐家の真実を描いた今回のエピソード。ドンブラの濁流に飲み込まれかけたが改めてけっこうな情報開示となったなぁ...と

 

そんな今回のエピソードにおいてある種の狂言回し的立ち回りをした狩崎パパ&牛島パパだったけど、ベイルに対し少々感情を露わにした狩崎パパとかベイルについての説明を真剣に狩崎パパに求め、真実を知って絶句する牛島パパといった彼らの言動を見るに、ウィークエンドは純粋な一輝達の味方とはまだ言えないながらも「悪魔という存在、およびそれに関わる形で動く事態に真剣に相対する」という点では割と信頼してもいいんじゃなかろうかとか思えてきたなと(少なくとも「ククク...計画通り...」みたいな裏であれこれ糸引く邪悪ポジではない気がしてきた)。裏の有る無しという点で言えばだいぶ白寄りだとは思う

また狩崎パパに関してはそのキャラ性にも少し迫る形の描かれ方が為され、息子に対する一種の情のようなものを感じさせたのが目を惹きましたね。ベイルに対し「私の息子には手を出すな」と圧をかけるような言葉を向けたところを素直に受け取るならば、思い入れや情愛を抱いてると取れるわけだけど、この辺どうなのだろうかと気になるところですね。「あの子に挑まなければならない」という覚悟のようなものを感じさせる含みある言い方に関しては、一科学者として息子としのぎを削りどちらか優れているか決めねばならない、的な意味合いだろうかと勝手に予想。狩崎の方も未だに父の教え自体はリスペクトして大事に胸に刻んでるっぽい様子が描かれたし(そもそもローリングバイスタンプ作れるのは父だけと言ってる時点で科学者としてのリスペクトは高いよね)、リバイスのテーマである「家族」がここにおいても大きく取り上げられる形になるのかもなぁ。注目しときたいですな

 

一方五十嵐家vsデッドマンズの構図も依然激しさ衰えずという感じで展開。デモンズへの変身という手段さえ絶たれたのもあってかギフテリアンの生成に前以上に容赦が無くなったオルテカはタガがまた一つ外れた感があって良い緊張感になってるなと。小物感が増加していく一方で邪悪さや油断ならなさが減衰しないのは良い塩梅よね 2体のギフテリアンを見た大二の怒りのリアクションといい、劇中でもきちんと許すまじき相手としての印象が強調されているのも良き

しかしオルテカのギフテリアン生成にアギレラ様が我慢ならなくなってきてる辺り、現状の共同戦線も組んでそう経ってないのにもう危ういバランスになってきた感があるな...と。やっぱりアギレラ様は(信者周り限定かもだけど)無闇に命を使い捨てることには抵抗あるみたいだなぁ リバイスは勢力図の変遷がかなり早いスパンで移り変わるし、アギレラ様がまた離れるのも近い気がするわいね

 

そんな五十嵐家とデッドマンズの対峙に割り込む形で現れた新たなる仮面ライダーベイル。その変身者は先週時点でも予想する声が多かった通り、デモンズドライバーに宿った悪魔・ベイルにその身を乗っ取られた元太パパでありました。ある程度予想してたとはいえドライバー身につけてぬるっと現れたからかなり虚を突かれたね...普段のぐだぐだな元太パパとは全然違う冷徹な雰囲気を醸したベイル憑依時の佇まいの表現は流石の戸次さんでしたな

ベイルの初陣はギフテリアン2体を相手にした大立ち回り。最低限の動きでの回避や攻撃瞬間移動じみた感じで姿が断続的に消えながら近付いてくるおどろおどろしい演出など、短いシーンの中でただならぬ威圧感を表現した魅せが非常に効果的に効いており実にインパクトのある初陣となっていましたね。立ち方や歩き方一つ取ってもかなり悠然とした圧を感じたし、スーツアクターさんの表現が見事でした。

デザインに関しても、カブトムシモチーフという割とスタンダードめなモチーフを採用しているながら、顔の左側面から右肩にかけてデカい横向きのカブトムシの意匠がアシンメトリーとなって丸々被さっている変化球ぶりが面白く、且つカブトムシの目が仮面のガスマスク的な部位、身体を伝う手足の意匠がチューブ、翅が透明なマントという形で落とし込まれているのが秀逸、となかなか凝っているのが目を惹き、総じて非常に存在感高めでありましたねベイル。風にたなびくマントの演出がめっさカッコ良かったのよな しばらく敵ライダーのボス格として台頭しそうだけど活躍が楽しみですね

 

そしてベイルの手により呼び覚まされた一輝の記憶と狩崎パパの語りから明らかになった真相、それは元太がかつて狩崎パパによってギフの遺伝子を組み込まれ死の淵から生還、仮面ライダーとして戦っていたこと...つまりは、五十嵐一家はギフの血を継ぐ家族であるという事実だった...となかなかに衝撃的な情報が明らかとなりました。五十嵐家自体が悪魔の始祖の一族じゃないか、とか前に考えたことはあったけど概ね合ってたなァ...しかし五十嵐家と悪魔周りの要素(狩崎一族の研究やギフ様など)とかなり直接的に繋がってたんだなぁ 驚いた そんな元太パパの過去を知ってるらしい素振りを見せたぶーさんも何もかもなんだよ?もしかして狩崎一族の機関にかつて所属してた人物で、ライダー時代の元太パパの良き相棒にして戦友だったとかそういう...?

どんとこい、ゼットアンドリュー on Twitter: "前にバイス カゲロウ ラブコフ辺りの普通のデッドマンと違う悪魔連中はギフ様から派生した存在で後から五十嵐家に植え付けられたものじゃないかとか考察されてたけど、五十嵐家自体が悪魔の始祖の一族とかそういうアレ、ない?コワァイ..."

またそこに掛かる形でしあわせ湯でかつて起きた火事、そしてそこで結ばれた一輝とバイスの「契約」についても明かされ、ここも大きな波乱であったなと。バイスはかつて一輝の意志と願いを託される形で五十嵐家を救っていた、という点はともかく、「このことは秘密にする」という契約の下今までこのことを黙ってたらしいバイス果たして最初のどの時点から、どういう心境でこのことを隠し動いていたのか、とか、契約の際にバイスが一輝に語った「家族を守る代わりに『記憶から無くなっちゃう』」とは何を意味するのか、とか、 色々不穏でハラハラする要素が顔を覗かせてきたよねぇ...記憶から無くなる、というところから連想すると、写真から消えていく一輝の謎にここからどんどん迫っていきそうな予感があるし、目が離せないなぁ 「写真から消える一輝を見て何かに勘づきつつも一輝達には何も言わない」という点をファン諸氏から訝しまれてたバイスだけど、もしかして「あの時一輝と契約した時のアレかな〜?じゃあ一輝も納得して契約したことだし別に言わなくても良いよねーッ」くらいのノリで済ませてたんだろうか

 

 

以上、リバイス第25話でした。ベイル登場で一気に物語の核心へと迫っていく形となった展開が衝撃的な回でありました。五十嵐家、バイス周りでこの先どう動いていくか不穏極まりない要素も色々と出てきてかなり恐ろしいことになってきたけど、果たしてこの先五十嵐家を待つものとは一体...というところで目が離せなくなって参りました。何がどう動くかもう予想も付かぬぜ...

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた