AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

夢見て憧れて

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(2期)

第3話「sing! song! smile!」

感想レビュー

 

 

近江家、顔と声のアベレージが高すぎるッピ!!1期だと顔見せの無かったお母様が遂に登場したけど、あの美貌でCV皆口裕子さんはあまりにも「最強」なんだよな...そりゃあ娘さんもあんな美少女になる

 

かすみ、璃奈、エマ、彼方の4人ユニット「QU4RTZ」の結成とお披露目を中心に展開された今回のエピソード。ちなみにユニット名・QU4RTZの由来はユニット名投票のページの記載曰く「水晶を意味する『quartz』の単語に、宝石のように輝く4人を表す『4』の文字を入れ込んだ」みたいな感じらしい。なかなかストレートで、故にステキなネーミングだ

「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」ユニット命名プロジェクト、決選投票開催! | 電撃G's magazine.com – ラブライブ!など人気のキャラクター専門誌

全体的にはライブに向けて一致団結するために奮闘する4人のコミカルな絡みが繰り広げられる流れになってて、同好会の中でも所謂ゆるふわ的な雰囲気の3人がマイペースに交流する下りが可愛らしいところでありました  1期だと登場しなかったかすみやエマの部屋とかも描写されて(多分描かれてなかったよね?)、各キャラのあれやこれが細かく掘り下げられたのも良きでしたわね 死ぬほど不機嫌そうなちんちくりんの幼少中須めちゃくちゃ面白くて好き

 

そしてこのそれぞれ個性の強い4人が絡み合う中で、相手の視点を通じてそれぞれが自分では気付かなかった自分の一面に気付くことで、世界が広がり更なる可能性を見つけていくという発展が描かれ、違う者同士が交わり合い新しいものが生まれていく=違う色同士が交じり合い混ざり合うことで新しい色が生まれるという2期のテーマをしっかり掘り下げてきたのが良かったですね。個性の違う者達の交わり、というところを描くにあたっての昇華のさせ方としては割りかしオーソドックスではあるけど、そこに各人の本質の相互理解的な感じでキャラ同士の交流の深まりがしっかりと活きているのがニジガクアニメの登場人物描写の強さという感じで実にグッときたね。考え方はそれぞれ違って噛み合わなくても、その違いが交錯することに意味を生み出してたというか かすみの気配り上手で周りをちゃんと見てることとか、璃奈の意外と率先して動き場を引っ張るとことかは今までの話の中から我々も感じていたところであったけど、実際に作中で生きる他のキャラの視点を通してそこにハッキリ言及されると解像度がグッと増すしね

てか本編中でもかすみ達に言及されてたように、この面子の中で璃奈が積極的に意見を出して場を動かしていってるの良いよなぁ。1期の頃から窺えてたところではあるけど、そこから着実に成長していってるので感慨深いよ 他の方が言ってたけど、アニメにおけるQU4RTZのメンバーって振り分けとしてはかすみ・エマ・彼方が同好会の古参メンバーっなので、璃奈はそこにおいて少々別軸の立ち位置の存在になってるんですよね。でもその中で璃奈が半ば皆を先導していくような立場に立ち、しっかりとユニットメンバーの1人として新たな関係値を積んでいるってのは熱いよなと(むしろ古参メンバー以外の存在である璃奈が入ったからこその化学反応が起きたとも言えるわけで、ここもちゃんと「違う色同士の交わり合い」がテーマとして活きてるのよな)

 

かくして4人がより団結を強めたところでお披露目と相なったQU4RTZのテーマ曲「ENJOY IT!」のライブパートも、色んな色の光や花がステージ上に配される演出が純粋に綺麗で目を惹くと共に、色んな色が交わり合う、というところで今回の話の筋にもしっかり沿ったものになっていたのが実に良きでありましたね。加えて客席からのペンライトの光も色とりどりに輝いており、「アイドルとファンで一緒に支え合い形作るステージ」という要素がしっかり深められているような形になっていたのがまた好きなところでした。元々「スクールアイドルは孤高たれ」を主張するランジュに向けて、皆で支え合い好きを描く自分達のスクールアイドルとしての在り方を示しランジュの心を動かすというのが4人の目標だったわけだし、そこにおいてこれらのポイントがさり気なくも押さえられてるところがグッド

 

そんな4人のライブを見届け、光るものがあったとしっかり認めたランジュであったけど、心はまだ動かず、という感じでここはまだまだ引っ張りそうな予感でしたね。正直1期のせつ菜周りのドラマの展開のさせ方的にランジュもここである程度は区切りをつけるかとも思ってたので、けっこう腰を据えて描いてきそうなのは楽しみが増したなと

しかしランジュ、みんなで支え合い紡いだQU4RTZのライブを「私には真似したくても真似できないもの」という風に言ってたのは気になるところですね。なんか妙に含みのある表現だったというかなんというか。スクールアイドルにかける愛は人一倍なのが窺える分余計気になるよなぁ(ED中の練習の時の爽やかな表情とか見ててもスクールアイドルがめちゃ楽しいのは感じ取れるしねぇ)  ここを基にランジュの内面や背景にグッと迫っていきそうな感じはあるし、今後も注目したいところである

 

と、ちょっぴりシリアスな方で掘り下げが進んだランジュでしたが、栞子に対し「ライブをやったら観に来てくれる?」とちょっと照れ臭そうな躊躇い気味の声色と表情で問いかけるという、幼なじみに対するちょっと砕けた言動を見せてたのが可愛らしかったなと。同好会のみんなと接してる時には見せなかった新鮮な表情であり、本心からの姿を気心の知れた幼なじみに気兼ねなく見せてるって感じにも思えたし、ランジュの人間味を別側面から良い具合に掘り下げた良い演出だったね あそこの表情のカット、感情の機微を上手いこと表した絶妙な表情になってて良いよね

なんかこの辺の描写とか見てると、ランジュの本音を引き出すことに関しては栞子の存在も大きく掛かってきそうではあるよなぁと感じたり。ここ数話でスクールアイドルに対する関心・感動を高めていく様子も細かく描かれてるし、栞子が本格的に話に食い込んでくるフェーズも待ち遠しいね

 

と、QU4RTZやランジュを中心に動いた今回の話であったけど、その一方で侑周りのストーリーが実にドラマチックに展開されていたのもとても目を惹いたところでありました。「他の誰かを通じ自分自身の知らなかった自分を知り新しい可能性を切り拓いていく」という今回の話のテーマに準え、音楽科の試験での曲作りに息詰まる侑に「やってみてダメだとしても、自分らしい曲を全力で表現してみるのが良い」と、同好会の仲間達が侑の個性・良いところを思い思いに語ってその背中を押す流れはグッときたねぇ ここで1期の「自分の好きを全力で表現する」というテーマが侑に回帰してくるの熱いよね  それぞれスクールアイドルとして自分の好きの形を全力で表現する同好会のみんなの眩い輝きに強く惹かれるからこそ、それを影から応援しようとしてる侑は自分で気付いちゃいなかったけど、皆の心に寄り添い応援する侑の人となりはとてつもなく強い個性なんだよな...それに侑が仲間達の言葉で気付く展開、とても素敵だった 「自分にはみんなのような個性が無い」と言う侑に凄い勢いで食い付いて侑の個性を熱弁する仲間達、侑が好きすぎるのが感じられて微笑ましいよね。w(自分の個性に無自覚な侑に「えぇ...?」って素で引き気味の声漏らす歩夢好き)

そしてそんな侑が作った曲としてEDで流れるのが、1期EDテーマ「NEO SKY, NEO MAP!」のピアノバージョンなの、流れが美しすぎて唸ったね...聴き慣れた1期EDの入りの流れをピアノの優しい旋律で奏でてきたのが凄く綺麗で心に沁みたのもそうだけど、侑の応援の下で同好会のみんなが自分の好きを表現するために前進してきた歩みの物語である1期を象徴するこの曲を、今度は逆に侑が仲間達の応援の下「自分の好きを全力で表現する」という想いを胸に大きく前進し始めるエピソードの締めに持ってくる粋さが最高だよなぁと。今一度の1期のテーマへの回帰でありつつ、2期における侑の新しいスタートの描写って感じで良きなのだ  「どこに向かうかまだ分からないけど、面白そうな未来が待ってると笑い合えるみんながいれば、私は...!」と、NEO SKY, NEO MAP!の歌詞をストレートに引用した台詞と共に、侑が一緒に支え合い歩んでいく仲間達の存在の大きさを噛み締める画を入れてきたのも素敵すぎてもうEDの一連の流れは総じて拍手を送りたいほど素晴らしかったわ ここから更に盛り上がっていく高咲侑の新しい物語、とても楽しみ

 

 

以上、ニジガク2期第3話でした。前回示した2期のテーマをしっかり深めつつ、侑主軸のストーリーで1期のテーマも上手く昇華させてきた実に見応えある1話でありました。特殊EDもバチッとハマって良い締めになっていました 序盤からここまでがっつりと盛り上げ魅せてくるニジガクアニメ、やはり良い...新キャラ3人のメインストーリーへの導線も引かれてきた感じあるし、ここからの展開も期待である

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた