AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

“しあわせ”に手を伸ばす

バイスレガシー 仮面ライダーベイル

第3話

感想レビュー

 

 

爽やかな口調と声色で「私が力になりましょう^^」とか言うベイルくん見てると「なぁ〜にをいけしゃあしゃあとこのゴミクソ悪魔が」ってなりますね(暴言)  「赤い悪魔」の正体がベイルくんであったと判明した最近のTV本編の展開とも併せてベイルくんの動向を追ってると、マジでこっちの方での猫被りっぷりに殺意が湧いてくるんだよな...ノアともグルになって純平から全て奪った挙句まだ利用しようとしてるのエグい それでいてTV本編では自分の下から消えた純平/元太のことをボロクソに見下しこき下ろしてるのほんまどのツラ下げて...ってなる 一番ちゃんと悪魔してるわコイツ

 

ノアによって純平が幸実さん共々捕縛されてしまった前回のラストから引き続いて、彼らの決死の逃避行を描いた今回のエピソード。幸実さんとの触れ合いから「幸せ」を感じていたことを純平が遂に自らの口から吐露したりと純平の内面描写においても一つの大きな転換が明確に示される形となり、クライマックスが間近なのを強く感じさせる話であったなと。話数的にもちょうど折り返しの位置に当たるしね

 

そんな純平の内面の吐露と併せて家族がいない孤独に対する幸美さんの寂しさの吐露も描かれたことで、2人がそれぞれ寄り添う者がいない孤独の中で空虚に生きることに疲れていた者同士であったことが強調されたのは2人の関係性をグッと深める形になって目を惹いたところでしたね。2人とも相手に出会えたことで互いに自身が抱いていた孤独という穴を埋め合い、寄り添い合って温かみを分かち合うことができたと言えるわけで、その出会いは偶然なようである意味必然だったのかもと思えるなぁ。こういう運命的な要素が積まれていけばいくほど、TV本編や本作の冒頭で描かれる現代の2人の姿がいっそう沁み入るものになっていって良きね

この2人の関係性をよりグッと感じさせた要素として、和田さんと大久保さんの壁越しの語らいのシーンが凄く良い味出してたのも良かった。壁一枚隔てながらも通じ合う2人の情緒をしっとりと演じ上げていたお二人の演技に感嘆したね...シチュ的にそれぞれ別のセットで撮ってたりしてたかもだけど、しっかり会話のワンシーンとして質感が綺麗にまとまってて見事であった

 

また今回はノアのやり方に反逆する者、葛藤する者として、それぞれ武装部隊隊長や真澄の心情に一気にググッと迫っていったのも見所でしたね。隊長、レジスタンスとしてノアに潜入し動向とかを探ってるとかそんな感じだったんだろうけど、ノアの悪逆非道を今まで何もできずに見ていることしかできなかったことへの罪悪感みたいなものも相まって、1人の人間として幸実さんを愛し自身の境遇に苦しむようになった純平を助けたいと思って動いたんだろうな...漢だよ

一方真澄の方は散々悪魔の所業に手を貸したことへの罪悪感で寧ろ達観してしまったのか、今更自分にどうこうする資格はないと思ってる様がとても痛々しく、罪悪感的なところでの心境が隊長と良い対比になってたのが印象的だったね  ベイルが純平の両親を消滅させる様に恐怖してたところを見るに、あくまで感性は普通の人間然としてるんだろうなぁ。TV本編の描写からも真っ当な人間性してることが窺えるし。いずれやって来る離反の時において、どんな心境の動きがあるかは注目どころですな

 

にしても前々から考察で挙げてる人は多かったけど、今回の描写見るにやっぱり隊長はぶーさんっぽいな...冒頭で純平/元太の幸せな時間を喜ばしく見守る言動を見せるぶーさんの姿が描かれ、本編の方では純平と幸実さんを逃すために反逆した(元々レジスタンスだったので表返ったというべきか)隊長が描かれた、ってことは多分そういうことよな  そう思って見てると、隊長とぶーさんが不思議と雰囲気似てるように感じられてくるのも面白いよね。西郷さんと鳥越さんも顔立ちのタイプとかは異なってるんだけど、隊長とぶーさんというそれぞれが演じてるキャラの有する全体の雰囲気というところで見るとなんか絶妙に同じものを感じるようになってるという印象があって、お二方の演技力の高さ故の擦り合わせの巧妙さ的なところも感じ取れてこの辺凄く良いキャスティングだなぁと(まぁそもそもまだ2人が同一人物とは明言されてないんだけどもね!)  味方になってくれた隊長の活躍にも期待だ

 

 

以上、ベイル第3話でした。キャラの内面の動きにおいても、ストーリー展開においても、大きなターニングポイントになった感じのエピソードでした。隊長や真澄のドラマへの関わりが気になってくるところですな

もう全体の半分を過ぎたのでここから一気にクライマックスという流れだろうけど、どういう着地になるか非常に楽しみでありますね。

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた