AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

玉置くんを変身させんな高校校歌

仮面ライダーバイス

第35話「未知なる脅威、人の進むべき道」

感想レビュー

 

 

玉置くんを変身させるなァァァァァァァァァーッ!!!(ブチバチボチギレ)

ぼかぁねぇ、戦力にはならないからと悩みながらも自分にやれることをやるぞと折れずに張り切り、健気に差し入れしたりとできる精一杯を頑張る改心後の玉置くんの非戦闘要員だからこその距離感や立ち回りから醸される風情みたいなものが好きなんすよ...無闇に変身させたらどっちらけやぞ(迫真)  戦えなくたってストーリー中の要所要所で良い動きしてくれてる玉置くん凄く好きなんだよ...ぶっちゃけ心象的にはウィークエンドよりもよっぽど頼りになってるぞ(辛辣)  ウィークエンド、意味深に出てきた割に今戦力的に全然頼りになってないやんという評価がその通りすぎるなりにまだ「まぁでも心意気だけでも...」と擁護できたんだが、ギフ様と戦う組織として登場してからそれなりに経つ現在になってなお、恥ずかしげもなく「今の我々の戦力では成す術は無い!!」とかのたまって見てるだけのムーヴかましてるの見て流石にぶん殴るぞって思いましたからね?(狩崎パパマジで戦闘用の武器の一つもこさえられないんか?息子狩崎に技術自体はそれなりに評価されてたのに???)

サブポジションのキャラクターの魅力の減退という意味でも、変身という要素の価値の軽薄化という意味でも、ストーリー中でこなすタスクの渋滞化という意味でも、最近のライダー(変身可能キャラ)の乱造にはやっぱ思うところが大きいなぁ...なんとかならないのか(販促ノルマをこなす関係上多い方が良い、というのも思うけど、最近はプレバンで出す変身アイテムの方が多くなっててほんとに...?って思ってしまうところもあるし)

 

まぁこれだけ言ったけど“一応”まだ玉置くんが変身するかは分からんのだけどね するんだろうけど...


とまぁ、とりあえずOKIMOCHIはこのくらいにして今回の話へ。

ギフ様の力を人類に知らしめるための赤石長官の演説を止める戦いが主軸となった今回のエピソード。大二達の戦いを前にした決意、そんな彼らの決意も利用し弄んだ赤石長官の自作自演の策略など、一応話の筋自体は上手いことまとまってたように思うし、流れ自体もちゃんとまじめに組んでるんだろうなというのは感じた...んだけど、どうしてもここ最近の展開運びや絵面の胡乱さを拭うには至らず、むしろそれらに引っ張られたせいで繰り出されるシリアスそうな絵面がいちいちシュールにしか映らなかったな...というのが正直なところ。ライダーの敗北とかフェニックス艦隊撃沈とか、絶望感高めてきてるであろう構図にもイマイチ気持ちが乗り切らず、ずっと冷めた感じで観てしまったなぁ...暴走気味の大二やオーバーなくらいにキャラが振り切ってる赤石長官の2強がここ最近の作品の空気感をかき乱しまくってんだよな...役者さん達は至って真面目なんだろうけども、けども

 

一応キャラ周りだと大二によりグッとフォーカスした部分はあり、異様なまでに「正しさ」に執着する危なっかしさが狩崎の指摘やかつての朱美さんからの忠告の回想も交える形で分かりやすく強調されていた(前回はこの辺が描写的に分かりづらくだいぶ唐突にカリカリし出したようにしか見えなかったのがアレだったので)ところは今後の展開への一つの布石として気になる部分ではあったけれど、その煽りを受けて活躍面においてははっきり言って相変わらずカッコがつかない感じになっていたのは残念。ここ数話、かなり極端に貶められてるところがあって見てられないみたいな印象の方が濃いので、作劇的に計算されてると言われてもぶっちゃけ気持ちとしては承服しがたいところが大きいし。 「カゲロウがいなくなったことによる自発的な善悪の自制のバランスが崩れ、正義に傾倒しすぎているのではないか」的な示唆は本作らしい要素の絡め方でちょっと面白かったけど、そうなるとますます「なんでカゲロウ消しちゃったの...」となってしまうのがまた痛いところであるしなぁ...ホーリーライブ誕生エピで仮にもあんなエモ演出バリバリでカゲロウを散らせて盛り上げておきながら、カゲロウ離脱後の大二が作劇面・戦闘面両方においてだいぶ割を食いまくってる現状を作り出し、挙句今更カゲロウの重要さに言及されてもホントに「なんでカゲロウ消しちゃったの...」というモヤモヤばかりが増すところなんですよ かといってこれでカゲロウ復活させようもんなら「マジでホーリーライブ周りのアレなんだったんだよ」って感じで製作陣の作劇作りへのプライドを疑ってしまうし、相当上手く機転利かせでもしなかったらぶっちゃけ八方塞がりだと思ってます

 

他にも、前回やたら意味深な感じで導線を引いていた、ベイルの囁きに対するバイスの葛藤がたったの2話で畳まれたのも色々思うところはあり。前回の提起の時点ですら若干「これ取り上げる意味ある?」みたいな印象だったのに、 そこに何かしらの意味を付与するでもなくふわっと一輝に諭されてふわっと問題解決みたいな感じに済まされたのがかなりモヤっとしてしまったんですよね...取り上げた以上は嘘でも何かしら意味付けしてストーリーの新たな中核にしていった方が見所になったろうに向こうの方が「2話で済む話です」みたいな手つきで済ませちゃったらいよいよ唖然としてしまうというかなんというか  一輝とバイスの絆の強調という視点で見ても、今までの焼き増しみたいな感じで新鮮味に欠けてるように感じたしなぁ

 

そして色んな意味で一番うーん...となってしまったのが、光のオーバーデモンズ変身展開。率直に言って、サプライズっぽい感じで放り込まれた割に毒にも薬にもならない程度の牽引力しか醸せてなかったのがあまりにも痛い。光自体は戦闘へ参入させる上での導線が曲がりなりにも引かれてたしそこは前回今回だけ見れば決して悪くないんだけど、前回も少し触れたように光の一キャラクターとしての描写が好感や愛着を感じるに足るほど今までの話の中で積み上げられてない(さくら周りの話には何かと絡んでたけどメインキャラとして十分足る味わいを感じるほど目立ってた印象は正直無いし)ので、結局今になって描写をそれっぽく積んでも効果が弱すぎるんだよな...と。そもそも五十嵐家周りの話やギフ様の台頭といった本筋の展開からはだいぶ外れた存在だから今デンと自信満々に前に出てこられても困惑してしまうんですよね まぁこれらに関してはキャラ単体が悪いわけでなく、物語の組み方の歪さが問題だが...ヒロミさんがやった方が良かったとも言われてるけど、仮にそれやったとしてもスピンオフの宣伝も兼ねた処理を本編で雑い感じに済ませたあの後じゃあヒロミさんカムバックの旨味も霧散しとるのでどの道どっちらけなのがあまりに酷い

オーバーデモンズという一ライダーに関しても、一輝達のピンチを救う活躍こそしたけど、デビュー戦なのに生のアクションもロクにないままエフェクトバリバリで動かされて、ほぼ撤退に撤するのみに終わるというなんとも締まらない感じだったのが頭を抱えるところ。ここに関しては後の活躍を期待...ってところかもしれないけど、普通はデビュー戦を鮮烈にするものなんだよなぁ...ビジュアルに関してもデモンズとベイルのツギハギって感じであまり新鮮味が無いし、嫌いでこそないけどちょっと個人的には好きになれないかもなぁ マスクがベイル寄りのデザインでなくデモンズ寄りのデザインだったらまだ筋は通ってて良かったかもしれん

 

 

という感じでリバイス第35話でした。展開的にも新章突入前の区切りという感じでしたが、色々歪すぎて思うところがありすぎたというのがぶっちゃけたところ。前回今回となんか色々残念な感じであったなぁ...特に大二周りはここからちゃんと挽回できるか心配である

とうとう4クール目突入で大詰めなはずなんだけど、全然気持ちが盛り上がってない状態なのは我ながら悩ましいところなので、せめてどうにか筋通すとこは通して見応えを生んでほしいなぁ 頼む...

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた