AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

叡智の芙羽

デリシャスパーティ♡プリキュア

第11話「ジェントルーの罠!ゆいとらん、テストで大ピンチ!?」

感想レビュー

 

 

「策はある」とちょっと自信なさげに啖呵を切って繰り出した策が『生徒会長の立場を利用して実力テストを実施しゆい達だけに難問のテストを配ることで、低い点数を出させて補習に縛り付け戦闘に来させない」なの、なんかちょっとみみっちいですよジェントルーさん()

持てるものを有効活用した頭脳派策とも言えるけど、悪役らしい狡猾な作戦というよりもなんか緩いイカサマという印象が濃いんだよな...w 本人はいたって進退窮まってるし大真面目なんだろうけどさ!(いよいよ切羽詰まって後が無くなってきた感が滲んでるって意味ではけっこうリアルかもしれない) あんま悪役っぽくないよね、というところも今回の話を踏まえるとちゃんと筋は通ってたしね

 

プリキュアシリーズのある種の恒例イベントでもある、おバカポジション枠の補習回となった今回。(敵の策込みだったとはいえ)3人中2人が補習枠なの、割と致命的だな...まぁでもスマプリは5人中4人補習枠やったし大丈夫かなァ!!(どんぐりの背比べ) 未だに補習回になるとスマプリ補習の件が語り草になるの凄いよ(

 

しかし今回は冒頭のポテサラプール(夢)の話といい実力テスト前のトンチキ話といい、ゆい&らんのズレたボケにここねがマジメに突っ込んでく、という構図がやたら小気味良くて楽しかったのは好きなところ。w  ら「ポテトサラダのプールで泳いでた〜♪」こ「泳げるの...?」ら「らんらん、平泳ぎ得意だから!」こ「いや、そういう問題じゃなくって」ゆ「羨ましいなぁ〜」こ「羨ましい...?」ゆ「ポテトサラダ想像したら腹ペコってきたぁ〜」こ「まだ朝だから」の一連のやり取りのここねしか文脈守ってないはちゃめちゃ感ほんま笑う  でもこの辺は3人の関係性が固まってきてこういう緩めの気さくな会話もできるようになったとも言えるのでそこは微笑ましいよね

因みに今回の脚本はデパプリ2度目の登板の山岡潤平さん。このヘンテコな観点やテンション感でコミカルな会話を成す感じ山岡さんっぽいな?と思ってED見たらマジで山岡さんだったのふふってなっちゃったわw  今回のここね、常識人ポジで振り回されがち且つちょっと知的な印象が濃かったんだけど、「リュウソウのメルトっぽいよね」って言ってる人がいてめちゃくちゃ納得した(なんだかんだでカッコ良く活躍する辺りも含めテイストけっこう似てたよなと。山岡さんのイメージする知的ブルーのキャラ像が分かる気がする。w)

 

と色々面白が多かった本エピソードではあったけど、ジェントルーの補習トラップ策を軸に、

1人普通に合格して自由な状態のここねが単身でウバウゾーと戦闘

補習終わらせたらんらんが合流してマリちゃんと一緒にジェントルーを追い詰める

最後に補習終わらせたゆいが後から駆けつけて単独戦闘してたスパイシーに加勢

と多段的にプリキュアの戦闘が展開されていく構成にしていたのは良い感じにスリルもあって面白かったですね。1クール目の一区切り間近となるこのタイミングで改めて各メンバーの個別の活躍や変身バンクをそれぞれフォーカスし印象付けたのもなかなか粋な計らいだったし、各メンバーの存在感を大事にしつつ展開の盛り上がりに上手いこと一捻り入れてたのが良かったなぁと(スパイシーとヤムヤムのハートフルジューシーミキサー個別技を今回だけで両方ともカッコ良く入れ込んでスムーズな販促に繋げてたのもテクニカルで良かったところ)。序盤の丁寧すぎるくらいの各メンバー掘り下げからも伝わるけど、デパプリはやっぱキャラ一人一人の印象付けをかなり入念にやってる感じあってとても信頼できる

あとここの立ち回りの関係上、けっこうな時間単独戦闘やってウバウゾー相手のフィニッシュもしっかり決めるなどここね/スパイシーの活躍シーンが多かったのは個人的に地味に好きなところ。普段の戦闘はサポート周りでの活躍がどっちかというとメインな分、ガッツリバトルしてたのはちょっと新鮮さもあったのよね。変身前の表情のカットもめちゃんこカッコよくて痺れたし、前述の日常パートでのツッコミ役担当と合わせて今回なかなか役得だったなと

 

という感じでバトルが進む流れの中で、遂にジェントルー=あまねという事実がプリキュア達にも知らしめられることとなりました。前回のラストの描写に加えて、「今までジェントルーが召喚したウバウゾーは街の破壊などはしてなかった」という事実を伏線回収的に拾うことで、ゆいが「ジェントルーはただの悪い人ではないんじゃないか」という引っ掛かりを強め問いかける流れになるという、前回のエピソードと合わせたストーリー中での導線の引き方も上手かったところでしたね(言動の節々からジェントルーの人間性について何かを感じ切り込んでいく、というところでゆいの主人公性をさり気なく印象付けてたのも良き)

しかし次回予告の雰囲気からしても、ジェントルー周りはほんとにかなりスパッと畳んできそうな感じしますね。洗脳前のあまねの人格とか早く知りたくて仕方ないことが山ほどあるし、この展開の速さは割と願ったり叶ったりだが、果たしてジェントルー/あまねが今後どう関わってくるやら 注目どころですね 例年通りだとこの流れなら...というのもあるので期待も高まる

 

 

以上、デパプリ第11話でした。山岡さん2度目の登板となりましたが、ちょっと独特なコミカルテイストを含みつつもそれが良いアクセントとなってキャラの会話劇等を楽しく盛り上げており、戦闘やドラマの方も良い具合に捻りを入れて盛り上げたらしめてくれてるなど、なかなかに鮮やかな作劇で楽しかったですね。山岡さんやっぱりデパプリ(というかプリキュア)向きかもなぁ

ジェントルー周りの話もいよいよ大詰めな雰囲気で本筋のこれからの展開も実に楽しみ。果たして次回どうなるか。個人的にはもっと拓海くんの出番を増やしてあげて欲しいぞ...!最近割と本筋絡みの話もするようになってきてるしそろそろ本番ってところかなとは思うが

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた