AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(2期)

第11話「過去・未来・イマ」

感想レビュー

 

 

「でも今はちゃんと勉強しないと、にゃんにゃん(22点)がわんわん(11点)になっちゃうかもよ?♪」

かすかす、小動物だと思われてる???ミアも子犬呼ばわりしてるし() しずくの22点でにゃんにゃんのネタ何気に好きだったんで今回発展形で再使用されてちょっと嬉しかったすね 洒落なのを分かってない栞子が「動物の話ですか?」って言ってるの好き

何はともあれ、部長の任をしっかり果たす中須今一番大事なことをしっかり見据え向き合っている中須大切な話の際に自然とみんなの先頭に立っている中須小粋なジョークで知らず知らずのうちに果林先輩の前向きな気持ちを後押しして笑顔にしている中須と、中須かすみの良いシーンが今回もめちゃくちゃ沢山あって私は満足ですよ...気取らなくっても普段からしっかりしててそれがナチュラルなリーダーシップ・ムードメーカーになってる天性の素質こそお前の良さだぜ(誰目線

 

同好会のこれから、みんなのこれから、みたいなところにフォーカスして静かにクライマックスに向けての盛り上がりを醸してきた今回のエピソード。ニジガクの今までの物語を経て築かれたものを踏まえ、この作品そのものの形やテーマをかなり真摯に深めてきた実に沁み入る話でしたね ほんとこの作品、どこまでも熱くさせてくれる...

 

ストーリーの導入として今回は「同好会の部への昇格」という要素を取り上げてきて、部への昇格をすれば公式の大会に出たりしてもっと色んなステージに立てるようにもなるという中ではたして昇格させるか否か、を問う話を前半の軸にしてきていましたが、ここでみんなが「今の自分達があるのは、メンバーそれぞれがやりたいことも夢も違う中で、スクールアイドルが好きという気持ちを同じくして集まったこの『同好会』という場所があったからであり、それをこれから入る誰かのためにも同じ形で残したい」と、ニジガクの物語の総決算的な意味合いも含んだ答えを出す形でまとめてきたのは実に胸打たれましたね。好きの気持ちを同じくした皆が集って支え合い楽しみ合う「同好会」という形にこそ意味があっのだ、という虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」というタイトル引いては物語そのものへの意味付けを、今まで描き上げてきた出会い・成長・時間・絆全てをしっかりと紐付けた上でこれ以上なく強力に昇華させてきたのがほんとに素晴らしく、ニジガクアニメの物語を追い続けてきたからこそのカタルシスに満ち溢れていたなぁ...と。「仲間だけどライバル ライバルだけど仲間」等の要素・テーマをしっかり貫き続けてるところを見てきた故に、説得力や納得度がめちゃくちゃ高くて、まさに総決算ですよ  「同じ目標をグループ・チームで共にして努力し目指していく『部』」というところを軸にしている従来のラブライブシリーズと大きく差別化し出した本作だからこその独自の味わいを持つ答えとしても凄く気持ち良かったですね

それにこの辺の展開、「公式大会/ラブライブへの出場」というスクールアイドルにとっての大きな花道を今一度示された上で、それのみに固執せず自由に好きを表現してきた今までの自分達の在り方を同好会のみんなが大事にしてくれた流れが、「だったらラブライブなんて出なくて良い!!」というあの型破りな台詞が繰り出され、ニジガクアニメという作品の方向性を強く印象付けたエピソードたる1期第3話が今もしっかりと本作の源流に置かれているんだと強く実感できたことが個人的に物凄く感動したなぁと。あのエピソード、自分の中ではこのニジガクアニメを語る上で決して欠かせないものというか、あれがあったからこそ上記の部と同好会の違いをはじめとした従来のラブライブシリーズとはまた違った魅力が存分に引き出された特異点的魅力が生まれ、ドラマ的にもここまで強固な筋が通った名作たり得たのだと思うくらいにはかなり重要なものと思ってるので、ラブライブは魅力的だけどそれに出るだけが自分達の花道ではない」「そこを敢えて外れたからこそ自由に表現し紡げたものもあり、想いを同じくしてそれぞれの目標に向け支え合いながら歩んできた今までの経験はずっと財産である」的な感じであのエピソードのエッセンスをしっかりと織り込んだ解がこのニジガクアニメの総決算的な意味合いを含む今回の展開の中に入ってたのは凄く嬉しかったですね やっぱり本作は全体通してのテーマ性の貫徹というところにおいても凄く真摯だなぁ、とより感嘆したところでした

↓件の1期第3話の感想記事。少し読み返してみたけどこの時点でも従来シリーズとの違いがここでグッと決定づけられた的な旨の話を少ししてるのでやっぱり印象付けた深いエピソードにして凄いエピソードだったなぁと。合わせてどうぞ

みんなが輝く物語 - AnDrew’s小生意気レビュー記

 

という感じで同好会のその先というところが初っ端から熱く鮮烈に描かれた今回は、同好会の面々それぞれの成長や未来に向けての指針を描いてきたのも目を惹いたところ。生徒会長選挙を降りて生徒会の任を退き、残りの学生生活をスクールアイドルとして楽しむと語るせつ菜/菜々に「またここまで好きになってくれて良かったよ、ほんと...」といっちゃん最初の頃を思い返して感慨深くなったのをはじめ、同好会みんなと一緒のパフォーマンスのために努力する姿勢を示し頑張っているランジュせつ菜/菜々の想いを受け、皆を支える存在として生徒会長になる前向きな姿を見せた栞子再び追いかけ始めた夢のために虹ヶ咲に残って歩み続けていく意志を示したミア、と自身の想う夢・未来へ向かって進んでいこうとする新規組の変化や強い想いを他のキャラとの会話の中で印象深く見せてくれたのはとてもグッときて良かったですね。みんなと一緒のパフォーマンスはどういうものか分からないからみんなと一緒に知っていこうとするランジュ、やっぱ根は素直で健気なんやなぁ...と胸が熱くなった フェスを通じて認めた侑のこともちゃんと仲間だと思ってることが『13人』という直々の言葉で窺えたのも凄く良きであった

俺知ら on Twitter: "あの時はスクールアイドルである上原歩夢にしか向けなかった想いを、今では高咲侑も含めて一緒にハグするという変化がほんと鐘嵐珠の今の心情を表してて良いよね……… "

あとちょっとしたポイントなんだけど、同好会の部への昇格の話が出た後、かすみと果林先輩が2人して同じようなタイミングで気もそぞろって感じで同じように窓の外見て黄昏てたのはなんか地味に好きなところ  同好会最古参の1人のかすみと、初期10人だと一応一番新参だった果林先輩とで、同好会に対する思い入れの強さみたいなものがダブってる感じあって、ちょっとグッとくる

 

そんな同好会周りの話が動いた一方、前回予想されてた通り3年生の卒業の話にも少し触れる形となり、そのことでいつになくノスタルジックな雰囲気を纏う寂しげな果林先輩の姿が印象的に描かれていました。成長し変わっていく同好会のみんなや自分自身に思いを巡らすうち、みんな変わっていく、どれもずっと同じままではいられないことをより強く意識し、同好会の楽しい時間の中から自分達3年生はもうすぐ卒業という形で誰よりも早く旅立っていくという現実への寂寥を感じていた果林先輩の姿には、同好会やそこにいる仲間達、そこで過ごす時間への人一倍に強い愛着が窺えてなんかこう、じわっと込み上げるものがありましたね...さっきもちょっと触れたけど、初期10人の中だと結果的に一番最後に加わった身ながらも、同好会のあれやこれで気もそぞろになるくらいに大切に思ってくれるようになってたんだなぁと 「遅すぎるなんてことはない」が果林先輩を象徴するワードであるけど、こと今回に関しては「もっと早く仲間入りして楽しい時間を沢山過ごしていたら良かったな」とほろっと思ったりもしてたかも、なんて

この辺の果林先輩の描写、彼女の心情を凄くしっとり丁寧に映像に落とし込んでたのがまた良い味出しててほんと良きなんですよねぇ。特に「朝に一人で起きられた」「テストの点数が好調」といった果林先輩のちょっとした成長の描写は、最初こそ「果林先輩が一人で起きとる...!!??」「雨が降るぞ!?(失礼)」「天変地異やん!!(クソ失礼)」と若干冗談混じりに茶化して見てたけど、果林先輩が窺わせるノスタルジーな表情や独白と合わさっていくうち、果林先輩自らが体現する「同じままではない、成長し移ろい変わっていくこと」の象徴的な表現となって微かなしんみり感を付与し、果林先輩に感情移入させていく演出になってるのが見事。前回の「もう消えちゃうわ...」ともセットで凄く沁みましたわね...

 

そんな果林先輩の心情を印象深く描いた上で、3年生組の答えとして「変わってく未来や過ぎてく過去を想うより、楽しい今を全力で生きれば、過去を寂しく感じるだけでない未来も待ってる」という、サブタイトルをしっかり回収した前向きな意志をしっかり見せてきてくれたのもとても気持ち良く沁み入って良かったところでした。今を全力で生きるからこそ、大切な思い出を形作る過去や夢へと通じていくもっともっと明るい未来が生まれる、つまり「今が最高」、ってことなんだなぁ...と

この答えを小難しく考えずともちゃんとスッと受け止め笑顔になれる辺りは年長者らしいなぁ、という感じで3年生組のキャラクター的な深みをいっそうグッと感じられたのもまた良い趣でしたね。(ニジガクの3年生組は普段良い意味で壁を感じない雰囲気の人らが多いので、普段は感じさせない大人なところを同学年で揃ったこの場面でじんわりと感じさせてきたのは粋な演出でした)

しかし前回の時点だと3年生組の卒業の話ということで(ミア含め)ちょっとしんみりさせられそうだなぁとか思ってたけど、それだけに止まらない明るく前向きなところにまとめてきたのはほんと良かったわね。夢を追いかけ始めたからこそそれを追い続けるために残る意志をしっかり示したミアをはじめ、自分の夢をちゃんと見据えているからこそ前向きになれるってはグッときたなぁ ミアも精一杯頑張っていって欲しいね

そしてクライマックスは、果林先輩の発案によって虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』のファーストライブの開催が新たに示され、みんなもそれに賛同し想いを一つにしていく運びとなり、ニジガクアニメのストーリーの大団円の形を一気に深掘りする流れと相成りました。スクールアイドルフェスティバルというどでかいイベント2回もやって、この最終盤を更に盛り上げられるようなイベントあるか...?と正直思ってたのですが、ここで「共に絆を紡ぎ研鑽し色んなものを積み上げてきた本作の主役たる『同好会13人のライブ』がまだ残ってるぞ!!」とこれ以上なく最高の文脈が乗った解を叩きつけられたのはもう、参りました...!!って感じでひたすらに感嘆しちゃいましたね...いやぁこれは盲点だった 盛り上がるに決まってるしニジガクの締めとして文句なさすぎるよこんなん

この解を出すにあたり、「一つの形じゃなく、一人一人が違う夢や好きを表現する」 という、今まで一貫してニジガクの物語の中で示し続けてきた同好会の在り方を改めて言葉にし、それこそがみんなで次に魅せる新たなステージの形に相応しいとしてきたのも凄くカタルシス満点で感動したところでしたね。それぞれ違う美しい色同士が一つに集まりもっともっと美しいものを描き出す、さながら「虹」のような在り方こそがこの同好会の魅力なのだという、作品のテーマの根幹へここで劇的に回帰して来る運び、ほんと鮮やかで芸術点が高すぎるんだよなぁ

もうさんざっぱら言ってきたことだけど、やっぱりこのニジガクアニメは、テーマやメッセージ性への向き合い方の真摯さ、それを印象深く示し得るだけの物語の積み上げ方が素晴らしく巧すぎるなと、今一度感じさせられましたね。見事

 

 

以上、ニジガク2期第11話でした。「同好会」「虹」といった作品の根幹を成す要素の数々、 その意味合いに改めて迫り、それらが有する魅力やメッセージをグッと掘り下げて最終盤の盛り上げにも昇華させてきた最高すぎるエピソードでしたね まさに「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」とはなんぞや、をこれ以上なく熱く描き上げた素晴らしい作劇であったなと。毎度毎度感動させてくれるよニジガクアニメはよぉ...
さて、最終盤の大団円がいかなものになるのかもよりいっそうハッキリしてきたところで凄く楽しみでありますが、歩夢の元へ一通のメールが入ってくるという意味深な引きが描かれたのもなんとも気になるところ。ここが残り2話(おそらく)のエピソードの中でどう活きてくるか、目が離せませんね 刮目しよう。

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた