AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

家族愛

仮面ライダーバイス

第40話「家族か世界か…魂の兄弟喧嘩!」

感想レビュー

 

 

大二、あの流れで戻らないことある???????

先週の予告時点でしっかりそういう空気感作ってて、幸実さんと元太パパがわざわざお膳立てまでしてくれたっちゅうにさぁ...普通は戻るんだぞあの流れはよォ!!(牛島家の描写から一輝vs大二に場面が切り替わった時点でもう時刻が9:25だったからあれ...?とは思ったよ)  まぁ前回の時点でもう大二は押しても引いても無駄やろってくらいの状態にまで行ってて「この状態で来週直接対決したところで納得いく感じに収められるかコレ...?」と思ってたとこは正直あったし、今回その辺の決着をすぐつけずもう少し引っ張る形を取ったのは一応正解だと思わなくもなかったりはする。散々期待煽っておいて結局大二が同じこと叫び散らすばっかで心境等に全然進展がなかったことなどへの不満の方がデカいが...(大二の現状の深刻さを印象付けるためなんだろうけども何も響いてないの流石にはっ倒したくなるべ)

 

という感じで、大二の暴走に一つ決着がつくかと思ってたけど全然びくともしなかった今回のエピソード。まぁ大二の気持ち分からなくもないけどさぁからそろそろコイツボコボコにしばき倒した方がいいんじゃないかなに気持ちが振り切り出してきたきらいがあるので、はよう大二なんとかして欲しいな...せめて表返りの兆しくらい見せてーな

 

そんな今回のエピソードでしたが、牛島家周りの展開は割とグッとくるところもあって良きであったなと。実の家族を奪われた怒りから戦いに身を投じた身であり、牛島家もそんな中で作った擬似家族に過ぎなかったけど、いつしか本当の家族と同じくらいの思い入れと家族愛を抱き、身を挺して守るまでになっていたという牛島パパのキャラ性を、矢柴さんのベテランとしての深みある演技によって説得力がグッと後押しされる形で存在感を発揮し物語を彩っていたのは間違いなく今回のエピソードの白眉であったと思います。ウィークエンドの使命との狭間で葛藤し非情に徹しながらも、公子さんを結果的に見捨てたことやそのことで光に責められることに苦しみ、それでも最後には「家族」を守ることを選んだ、この一連の下りは短いながらもきちんと形になっていて響くものがあったので好きなところでしたね(家族=公子さんを見捨てた負い目と責任を背負い、光に責められることを受け入れ最後まであくまでもウィークエンドの司令官として振る舞った筋の通し方も良いアクセント) 光も初手が色々アレだったところから壊滅的だったキャラ立てが連続してたけどなんだかんだで牛島パパの描写も相まって良いところに固まってきた気はするし、ここから良い具合に目立って欲しいが

 

そしてそれに相対する赤石長官の「家族」という概念にどこか思うところがあったような言動もかなり良い味わいがあって目を惹いたところでありました。元より全人類でギフ様に服従するべき≒ギフ様の家族となって共存すべきと説いてる立場であり、五十嵐兄妹の対してもギフ様の血を同じくする「家族」としての情を僅かばかりながら窺わせるところがあるなど、曲がりなりにも家族に対する思い入れを抱いてる人ではあるので、牛島パパを通じて感じ取った戦いの中で失われた家族の繋がり、および新たに築かれた家族の絆に対して何か想いを寄せる部分があったのかもな...という感じで赤石長官のキャラの解像度がいっそう増した感じがしましたね。家族のことに対しては一定の筋を通す者という感じか。事切れた牛島パパの隣に腰を下ろし彼が落とした家族の写真をぶっきらぼうにその亡骸の上に置く」という、絆されて目的や意志がブレたわけではないので優しい対応をしたりはしない(自分にそうする筋合い自体ないと弁えているからこその振る舞いにも思える)けど、牛島パパの大切にしていた家族の絆にはでき得る限り寄り添い喪に服そうとする姿は、橋本じゅんさんによる感情の機微を上手いこと節々に滲ませた演技が綺麗にハマって今回のエピソードの白眉であったなと。

そんな赤石長官が、大二のことを直々に「家族」と認め寄り添う姿勢を見せてたのも今後の展開を動かす要素として気になったところ。自分の正義を分かろうとしない兄妹達に苛立ち荒れる大二を本気で憐れむような表情を覗かせたり、牛島パパのことでセンチになってた面もあってか一輝に敗れ倒れる大二を本気で守ろうとしたりと、かなり共振の度合いが高まったというか、心的な距離が縮まった感があるよね。ギフ様の血を同じくする者同士、ギフ様の力を目にして服従の選択を取った者同士というところで今までにも共通する部分はあったけど、今回のエピソードを踏まえた上で「家族」と言えるほどの繋がりを感じるまでになった、というところかしら ここの関係性の進展がどんな影響を与えていくかは注目だわね

 

 

以上、リバイス第40話でした。一輝vs大二というところが名目上のメインっぽかったけど、牛島パパと赤石長官周りの描写がドラマ的に思わぬ良さを発揮していてここがかなり面白かったのが良かったですね。毛利さんが上手いこと取りまとめたシナリオにベテラン勢のお2人の演技が良い方向に合わさり作用した良エピだったと思います。まぁそれらに「助けられた」面が大きかったという感も否めないわけですが 次回からまた元の布陣に戻っていくわけですが、はたしてここで積んだ貯金をどれだけ活かせるか

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた