AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

DECKER one week ago

酷暑極まり始めた今日この頃。遂に我が家でもクーラーが解禁と相成り、部屋を包むあの独特の涼しさ心地良さを味わって「夏始まったな...」などと思い始めた私です。なんかあのクーラーの涼しさに快感を感じ始めたら夏、みたいなところ、あるよね

 

さて本日7/2、放送直前SPの特番も放送され来週が初回の放送と、遂にウルトラシリーズ最新作「ウルトラマンデッカー」の放送が間近となりましたね。前作ウルトラマントリガーから数年後の世界を舞台に展開される、不朽の名作「ウルトラマンダイナ」を世界観・設定のベースとして繰り出される本作の物語がいよいよスタートですよ やはりこの時期の新作スタートはいつも新鮮で良き

 

正直なところ、前作のトリガーがティガのオマージュ作としてもシンプルに一つの作品としても個人的にちょっと微妙で、公式サイドが「ティガの真髄の再現」等のなまじデカい文言掲げて期待を煽ってたことによる落差も相まってTDG世代としてはなんとも言えない気持ちになってしまったのもあって、続けてダイナベースで作られる本作に対しても最初は穏やかでない心持ちだった(そうでなくてもデザインや世界観設定をけっこうまんまで踏襲してる部分が多いので単純にあまり続けて欲しくはないのですが)のですが、HANE2やスフィア合成獣、ガッツホークといった原典ダイナのキャラクターや設定を上手い具合に汲み取った諸々の諸要素の配置の仕方(特にスフィアに関してはちょっとガタがき始めている印象の強かった近年のニュージェネヴィランの路線やフォーマットを排し改めてメスを入れる形を取るっぽいのが凄く好感)や、先日発売されたフィギュア王 No.293」にてデッカーのメイン監督を務める武居監督がインタビューで語っていた「ダイナを現代に甦らせるのではなく、エッセンスを掬い取る形で取り組んでいる」「ダイナモチーフであることの意味を期待を踏まえ一部の要素(インタビュー中で挙げていたのはスフィアやHANE2)を踏まえつつ、物語としては全く別の新しいものを作る意気込みでいく(意訳)」という言葉から「作品としては新たな魅力をグッと押し出しつつ、外郭や節々の要素・作品性といったエッセンス的なところでベースとなる作品の味わいもしっかりを出していく」という、自分がオマージュ作品に期待する雰囲気が強く感じられたのもあって、現在はけっこう楽しみになってきているところなんですよね。所謂「精神的続編」的な感じと程良いファンサ的な気配りがバランス良くありそうのが良さげというか。怪獣に関しても第4話での登場が明言されてる某破壊獣をはじめ、以降のエピソードでもダイナ怪獣がピックアップされる機会があるとフィギュア王内で言われてたので、しばらく溜め込まれた怪獣不遇面の解消になればと楽しみにしたいところです

 

特に武居監督に関しては、昔コスモスに助監督として参加するにあたって直近作だったティガダイナガイアをしっかり円盤でチェックしていたとのことで、「進化した特撮シーン、殺陣の概念が取り込まれていったアクション」といった演出の変化に惹かれたと仰ってたり、「1話完結が基本だった昭和シリーズから変化を与え縦軸の要素を強めたティガ、そこからの差別化で縦軸を意識しつつ1話完結スタイルを基本としたダイナ」といった作品の魅力をしっかり理解していたりと所謂TDG・平成3部作と呼ばれる作品群の魅力にかなり通じてることが上記のインタビューからも窺えるので、心構えとしてはけっこう好感触なのが良きところ。デッカーメイン構成を務める根元歳三さん共々参加したトリガー完結編の「エピソードZ」が、トリガーという一作品としてもティガベースの作品としてもけっこう納得いく作劇を入れ込んでいて実績もあるというところで、今回の登板にはかなり期待が持てるなと。前作TV本編中でのティガのエッセンスの拾い方は自分としてはどうにも納得いかないものが多かったし、某レイビーク星人事件(勝手に呼んでる)も凄く悲しい事件だったので、ここでベース作品に造詣深い人が携わっていて、現段階の情報見る限りでも細かくバランスとってやってくれそうな感じでいるのは凄く安心なんです

 

もちろん見所はそれだけではなく、フレッシュな面々から見知ったOBの顔ぶれまで多彩なキャスト陣といった本作ならではの部分も注目ポイント。皆特番やPVを見る限りでもかなりイキイキと動いて物語を盛り上げてくれそうだし、ちらほらとではあるけど日常的な交流や会話劇をはじめとした細かなキャラ描写も色々と入れ込まれてるげなので、ストーリー通してしっかりと人物的な魅力や関係性の深みが光るキャラ描写が織り成されるのが楽しみです。キリッとしたクールビューティーさが目を惹く村山さんとウルトラ関連の映像作品ではベリ銀以来のご無沙汰な小柳さんが個人的な注目どころ 小柳さん眼鏡をかけようとしてデヤッ!!とか言う小ネタ挟まないかな(

 

 

という感じでなんだかんだで楽しみではあるウルトラマンデッカー、来週物語が大きく動き出します。不安は無いかと言えばまだちょっとありますし、ティガ共々ダイナも凄く思い出深い一作なのでそこの踏襲に相応しいかどうかのハードルは自ずと高くなるところですが、一つの作品として期待してしっかり見守りたいと思います。頑張れデッカー!!

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた