AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

バイスの暴走、無に帰す

仮面ライダーバイス

第46話「向き合う勇気…真に護るべきものは何?」

感想レビュー

 

 

光くん、いよいよキャラクターとしてなんだったんだみたいな感じになってしまって愛着別になかったワイも流石に渋い顔になってしまったぞ...

光、赤石長官とのマッチでキャラとしての筋こそ一つ通したけど結局それ以外で魅力あるものを残せたかというと正直言って厳しすぎるし、そんな彼が一通りの活躍終えた後で玉置くんにオーバーデモンズ引き継いじゃうのははっきり言って作り手側がテイ良くお払い箱にしたとしか言えないんですよね...オーバーデモンズは玉置くんがなった方が良かっただろという論調が元々強かったのを踏まえると良くない迎合の仕方しちゃったなと思えてしまうし(視聴者の要望に応えたといえばそうではあるんだけど、元々いたキャラを押し切って今更それをやっちゃうのはシンプルにキャラや役者さんに不誠実だなと思うし、そこはせめてTV本編だけでも光で描き切るべきだっただろと)

劇場版の描写がああいう感じだった時点で「戦えない光に代わって玉置くんが変身する」みたいな展開があるのは想像できたことではあったけども、いざ直接的にこういう形でそれが描かれるとなんかなぁ...うーん  ワイも別にこんな“ああすればこう言う”みたいなことしたかないんだけど、ねぇ(せめて光と玉置くんの絆がもう少しちゃんと詰めて描かれてればなぁというのはホントに思う)

 

ともあれギフ様との最終決戦が描かれた今回のエピソードでありましたが、やっぱりどうにも盛り上がれなかったな...というのが10割。必死に盛り上げようと色々やってるのは窺えるんだがな...そもそも前回のバイスの暴走、意味深に描いてた割に今回大して掘り下げもせず問題にもならずいつのまにか要素として霧散させられたのなんだったんだよっていう  前回のあの描き方からバイスが操られてしまった!目を覚ましてくれ!(バディの暴走に苦しみながらも奮戦する一輝、というところに繋げられる展開)」「ギフのせいでバイスがおかしくなってしまうの、どうすれば良いんだ...(ギフ様撃破の上でバイスをどうすべきかという葛藤に繋げられそうな文脈)」といった素人考えでも思い付くオーソドックスな繋げ方にすらならず、あまつさえ逆張りの捻くれた展開運びにもならないまま忘れ去られてポイなのハッキリ言って正気じゃないですよ 今まで前後の文脈が繋がってるように思えないリバイスの展開に「作り手側の記憶も一輝みたいに無くなってんじゃないのぉ?」と冗談めかしく突っ込む声がちらほらあったりしたけど、話の作り方が粗忽すぎていよいよ笑えなくなってきた

 

それにこんな最終盤の大一番を展開してる今更になって、3号ライダー格のジャンヌの強化イベントをわざわざあてがい、そのためにさくらとラブコフに描写のリソースを割いてるのもけっこうえー...って困惑しちゃうとこだよなぁと。その一環として初っ端からいつにも増してさくらや花が喧しく怒鳴り散らしてるのを見せられるのも正直嫌 守られるばかりは嫌というラブコフとその想いを受け止めるさくら、という文脈こそ乗せてたけど、それこそこの最終決戦的なシチュエーションで大してフォーカスする意味のない3号ライダーのためにやることじゃないし(本筋で重要な役割を果たしてるキャラのここぞでの覚醒、ならまだしもそうではないし)、そもそも問題ジャンヌや現状のさくらにそこまで入れ込めるものも無いしで壊滅的なのがもう ギフ様戦でそれがブレイクスルーになるとかでもないし...インビンシブルジャンヌもスーツがポッピーのスーツ改造で「過去キャラのスーツ流用までして出さなきゃなんないんならいいよもう...」みたいなノイズばかりを個人的に感じてしまってダメだったしなぁ 誤解されやすいけど一概に改造がダメと言いたいわけでなく、強化フォーム過多でもう余裕ないのに過去キャラスーツ引っ張り出して改造してまで出そうとするのが見ててしんどすぎるからもうやめて欲しいっていうアレなんだな

 

ギフ様との決着も構図こそなんか迫力やスピード感を出しながら盛り上げてる感はあったけど、結局人間どうこう悪魔どうこうのなんか取り留めもなくグッとこない返しと共にさくりとこなした感しかなくて全然アガらなかったな...と改めて。弱点突いて追い詰めた的な展開の割にギフ様が「ば...馬鹿な!?」みたいな露骨な追い詰められた感あるリアクションすらしないから良いぞ行け行けみたいなテンションにもならないのよな そういうのは強者感の演出とは言わん しばらく決着引っ張られててもアレだったけど、早めに決着させてもそれはそれでなんか全然...ってなっちゃってるの我ながら理不尽だとは思うけど、でもなぁ

 

 

という感じのリバイス第46話でした。残りあと3、4話くらいだと思うけど、ほんとにあと何をするんだろうなぁ...狩崎絡みで何か起きそうだけど全然期待値も上がらないし、思い出したように一輝の記憶問題についてあれこれ描いてるけど何も感じないし もう綺麗に着地させて、くらいしか期待できん うーん

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた