AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

一緒に紡ぐ笑顔

デリシャスパーティ♡プリキュア

第28話「コメコメの力をみんなに…!パーティキャンドルタクト!」

感想レビュー

 

 

プレシャス「ブラぺ、ありがとう!...あれ?あなた、どこかで...」

ワイ「やっとその段階かぁ!?」

もうブラぺ初めて出てからだいたい14、5話くらい経ったんすけど()  まぁ他のみんなも気づいてるわけではないんだけど幼馴染なんだしもっとこう...さぁ!!頑張れ拓海...

 

ナルシストルーが繰り出す更なる脅威・ゴッソリウバウゾーに立ち向かうプリキュア達の戦いを描いた今回のエピソード。強化回だぜ!!

ちなみに余談なんだけど、前作辺りからなんか若干恒例っぽくなりかけてる怪物枠のキャラの強化体に絶対とかごっそりとかとりあえず凄い副詞付けるタイプのちょいださのネーミング良いよね。w 程良く緩くて独特の風情がある

 

冒頭〜前半は前回の不穏なラストから早速ゴッソリウバウゾーが登場、その超パワーにみんなが圧倒・大敗して不安になる...という強化イベ前特有の絶望感ある流れが入り、これはけっこうシリアスになるかと思われたところでしたが、ここで全くめげないゆいの前向きさがみんなを激励し再起させ、重苦しい空気を一気に吹き飛ばしたのはめちゃくちゃ本作らしくて良かったところ。辛い時苦しい時は一緒に美味しいご飯を食べてまた前を向こう、とご飯は笑顔を常に地で行くゆいの圧倒的主人公力、頼もしすぎて最高でしたね  ピンチの時にめげずに率先してみんなを引っ張る、は主人公としてはお馴染みのアレだけど、近年のプリキュア作品比で見てもここまで一貫して折れねぇ曇らねぇは久々な気がするなぁ メンタルもフィジカルも最強なの無敵か?ここまで来ると最後の最後まで無敵メンタルと最強フィジカルを貫き通して作品を力強く牽引して欲しいわね 

 

しかしそうしてプリキュア達が再起しリベンジに燃える一方、彼女達の力になりたくて自分に秘められた力を引き出そうとするも何もできず苦悩するコメコメの姿がシリアスに描かれる一幕も。喋れるようになったり字を書けるようになったり色んなことが少しずつできるようになっても大事な時にみんなの助けになれないのが悔しい、大きくなったらなんでもできると思ってたのに、とできることが増える嬉しさと反面その分本当にやりたいことがまだできないもどかしさのギャップに思い悩む様がほんとに成長途上の子供のそれという感じで、見ていて凄く胸にくるものがありましたわね 今までの等身大の子供としての成長というところに沿った描写を積んできたからこその重みもあって良い深みが出ていた

けれどそうして自分をダメだと言って自虐するコメコメに対し、「たとえコメコメでも、あたしの大好きなコメコメをダメだなんて言うのは許さない!」とここ一番の圧でゆい/プレシャスがコメコメを叱咤しコメコメを勇気づけたのが熱いところでしたね。ゆいって(敵に怒ったりこそあるけど)意外と極端に語気を荒げたりってことが少ないキャラという印象もあったので、それが一番に飛び出るタイミングが、大切な友達が自分で自分を貶めた時ってのがなんか凄く重みと深みがあってグッときましたね...「誰であろうと」にコメコメ自身も含まれているという純粋さと真っ直ぐさよ

 

そしてゆいや仲間達の「コメコメと一緒に楽しい時間を過ごす幸せ、その幸せをまた過ごしたいと思う気持ちが力をくれる」という想いがコメコメを再び立ち上がらせ、そうして覚醒させた力で生まれた新技プリキュア・ライト・マイ・デリシャス」で困難を一緒に越える、この逆転の流れと文脈はストレートに熱く凄く燃えましたね コメコメが仲間として、友達として一緒にいてくれることこそが勇気や力になる、という、コメコメがゆい以外のみんなとも色んなことを経験し色んな幸せを知ってきたコメコメ成長編的な今までの流れの蓄積があったからこそ、コメコメの成長とみんなの絆の総決算の昇華として凄く沁みたなと。しっかり深めるところをグッと深めたからこその熱さがあり、構図や流れこそ割とシンプルだけど良い強化展開だった

 

かくして幾度もの敗北を経てもう完全に後の無くなったナルシストルーは、そんな時まで自身の悪辣な態度を曲げることがないまま身柄を押さえられることに。予感はあったけどやはり今回が敵幹部としての台頭の終わりだったね...
そんなナルシストルーの気になる背景・過去に関しても今回少しだけ描かれ、彼の心の内が少し分かったかな...という感じでもありました。直接的な言及こそほとんど無いので詳しくはまだこれから、というところであるけど、他のみんなと違う孤独感、馴染むことのできない疎外感を多くの人達が笑顔になる食事の団欒の場で独り味わったことによる捻れ、みたいなものが大きな影響を与えたっぽいなとは察せられましたね。そんな背景があるからこその「自分は誰とも交わらない/交われない」という気持ちや、「誰かの笑顔をぶっ壊したい」という鬱屈とした感情がないまぜになって、人を寄せ付けない露悪的な態度を決して曲げず、誰かを傷つけることばかりを考えてるのかもな...と。それを踏まえると、「投降しろ」と言ってきたフィナーレを敢えてジェントルーと呼んで「因縁があってムカついてるんだからさっさとやれよ」と煽ってた姿も物悲しいよなぁ...そうして曇らされたフィナーレも、寄り添うコメコメに応えて笑顔を取り戻し「みんなとご飯が食べたいな」と仲間達と一緒の幸せを望む姿を見せており、これが余計対比になってるのがまた 次回以降もまだ出番はあるっぽいけど、あまね会長辺りとの絡みでなんとか多少なりと救われて欲しくもあるが、どうなることか

 

 

以上、デパプリ第28話でした。遂に来た強化エピ、大きな盛り上がりとなるべき大事な回でしたが、今までのコメコメ周りの話をしっかりと昇華させてストレートに熱い展開を叩き込んでくれたので実に満足でしたね。良いパワーアップだった

本筋周りの方も、ナルシストルーの背景がより深掘りされたり、彼が抜けたブンドル団に動きが見られたりと、この先の展開がいっそう目が離せないところ。次回以降どうなってくのか

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた