AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

みんなでデリシャスパーティ

デリシャスパーティ♡プリキュア

第45話「デリシャスマイル~! みんなあつまれ!いただきます!!」

感想レビュー

 

 

デパプリの仁王立ち名乗り、あの独特のシュールさにも約1年かけて慣れたつもりでいたが、民衆の前で堂々と仁王立ち名乗りしてる絵面(俯瞰図)とかいう変化球を最後の最後に繰り出されるとは思わなかったよ() でもこれでひとまずの見納めと思うと寂しいな...何かの機会にまた見られると良いな

 

 

デパプリ最終回ッ!!!

1年間駆け抜け続けたデリシャスパーティプリキュアもこの度遂に最終回放送と相成りました。まとめ的な語りは最後にしとこうと思うのでここではそこそこにしときますが、色んな意味で思い出深い作品なのでめでたいと同時にちょっと寂しさもありますね...来週から茅野さんのお声をニチアサで聞けないのおつらい...

 

というわけでデパプリ最終回、あの激アツのラストバトルも含め前回までで概ねやることはしっかり描き切った感じであったので、今回はプリキュアへの変身も非戦闘シチュでの披露だったりとほんとにエピローグ的なゆるめの内容で穏やかに話が進む感じになっていましたね。平和が戻った日常の中で、ここねの友達や副会長など今まで出てきた準レギュキャラやゲストキャラが集まってわいわいしてる画が各キャラごとに描かれるのが集大成的でとても良かったすね 和菓子屋のおばあちゃんがらんらんのとこ来てたのが思いがけずほっこりして地味に好きなところです  らんらんパートはなんか全体的に「あっこのキャラあの時の人じゃん」みたいなのがけっこう分かりやすくておぉってなったわね(印象深いゲスト交流エピが多かったよなと改めて)

あといつぞやのイースキ島の王子がしれっとマイラ王女達と一緒にいて「あーそういやいたなこんなヤツ...!」と懐かしい気持ちになったり「釈放されたんかおめぇ...!(言い方)」ってなったりしたのも楽しかった。w  あの一件からそんな時間経ってない気がするけどもう野に解き放って良いんすか()  でも後述するブンドル団のみんなの描写も踏まえればここに王子が一緒にいるのは一つ本作らしい筋の通し方だよなとも感じられて純粋に一義で好きだったりもするのよね  悪いことをやっても心を入れ替えてやり直せるならば手を取り一緒に団欒を囲める優しさと温かさこそが本作の味だと思うので  しかし改めて思い返すとプリキュアシリーズ全体比で言っても色々異色で面白い回だったよなぁマイラ王女回...w あの回も込みで本作はほんと楽しいとこづくめだったよ

 

そんな穏やかなストーリーとなった今回のエピソードでしたが、プリキュアシリーズの最終回らしい本筋の締め括り的な要素もしっかりと押さえてきちっと物語を引き締めていたのも見所。中でもなんやかんやありつつもブンドル団のみんなが自分の罪に向き合いながらマイナスからプラスへと歩み始めるようになった様を爽やかに見せてくれたのはまず一つとても気持ち良かったところでありましたね。ゆい/プレシャスの優しさや招き猫の姿にジンジャーのありし日の優しさを見出してやっと頑なだった心が氷解し、少しずつだけど素直な一面を見せるようになっていったフェンネルの姿はとても感慨深かったし、セク姐とナルシストルーくんが昔みたいな砕けた雰囲気で話しつつも以前より前向きになったところも見せるようになってたのも見ててほっこりしたよ...

特にフェンネルの一連の描写は、ゆいが「『すぐじゃなくても良いから』また笑顔を見せて欲しい」とフェンネルを諭したりおむすびのレシピッピが自分に酷いことをしたフェンネルの傷付き擦れた心にも寄り添ったりと、人それぞれの多様な在り方を優しく許容しゆっくり付き合っていく姿勢「ご飯は笑顔」のテーマといった本作らしい優しさや温かさが随所に滲み、話をグッと引き締めてたのがまた良かったなぁと。辛く立ち止まってしまいそうな時に「すぐじゃなくても良い」って言ってもらえるのって凄く支えになるし、荒れて苦しい時にも美味しいご飯はいつだって心を豊かにしてくれるんだよな...と沁み入るものがある描写になっていたと思うし、作品としてテーマをしっかり貫徹させきったなと感心したところでしたね

ただブンドル団サイドで一つ惜しいところがあるとすれば、やっぱりスピリットルーはもうちょっとしっかり掘り下げたりフォーカス当てたりして欲しかったなー...というのは思うところですねぇ 未熟な精神性から変わっていく兆候を見せ始めるという感じで最低限ドラマ性は描けてたかなとは思うし着地のさせ方も危なげなくて良かったと思うけど、ストーリー全体で見て光るものがあったかと言えばどうしても乏しかったと言わざるをえないところではありましたし(作品のテーマを引き締める立ち回りで筋は通してたかもだが最終的には単純な戦力扱いになって出番すらほとんど無い持て余し状態になっちゃったのはいただけなかったなというか) 放送短縮による皺寄せをダイレクトに受けたのかなぁとも思うし一概に責められないけれど、もっと上手いこと活かして欲しかった

 

それともう一つ、プリキュアシリーズクライマックスにおいてはある意味避けて通れないプリキュアのみんなと妖精達(に類する仲間達)とのお別れ」というところに準じた、ゆい達とコメコメ達のお別れも物語の締めとして良い見所でありました。ちょっとしんみりするものはありつつも、「みんなに出会えて良かった」「プリキュアになって良かった」という出会いの喜びや尊さの方を強く焼き付ける形の、明るく前向きなテイストを強く押し出した締め括りがとても沁みましたね。 最後の方にこういうお別れの切なさや寂しさを描くところが女児アニメとしてのプリキュアシリーズの一つの欠かせぬ味わいだとは思うところであるけれど、個人的な好みとしてはあんまり厳か・しんみりといった雰囲気を押し出して湿度を高くするよりも、これからもみんなで前を向いていこう的な希望を感じさせる明るさが濃く感じられるくらいの方が気持ち良くて好きだったりするのでこういう形にまとまったのは嬉しかったですね。デパプリ自体“陽”の気質で物語を推し進めていく感じが凄く良き作品という印象なので、そこを大事にしてくれたのも実にらしくて良かったなと思います エピローグ(ED)のとこでゆい達とコメコメ達が世界を跨いでビデオ通話的なことして話す様子を描き、終盤におけるゆい(とおばあちゃん)の話の軸にもなった離れていても一緒」のテーマをしっかり突き通し爽やかに彩ってくれたところも好き(離れ離れでもこうやって色んな形でちゃんと繋がっていることができる、というのは第35話の芙羽家の話でもやったことだったし、そこが同じように反映されてるのが作品として真摯で良いよね)

 

そして長らく続いたデパプリの物語も、「世界中の招き猫に会いに行く(招き猫が繋いだ人の縁や笑顔に触れる、という意も込めてか)という指針をゆいが拓海に語るラストシーンと、次作スカプリとのバトンタッチとなるエピローグとで綺麗に締めとなりました。1年間見守ってきたけどゆいと拓海はこれからもしばらくはあの鈍感平行線状態が続いていきそうだなぁ() 拓海ッ!抱けっ!抱ry(自重)  でもゆいが拓海のことをちょっと特別に思ってくれてそうなところを見せてもくれたし、意外に進展は早いか...?とも思ったり あとは拓海次第だぞ 拓海 抱ry

今回が実質的なTV本編デビューになったソラも良い感じにキャラが立ってて存在感出てたし、これはスカプリが俄然楽しみになりましたね 関根明良さんのちょっとハスキー声で話す敬語の元気キャラ、ちょっと有望すぎるし強すぎるな...良い 茅野さんのお声聞けなくなるの寂しいとか言ってたのにこれだよ(

 

 

以上、デパプリ第45話でした。最終回らしいしっかりとした締め括りを描き上げつつ、そこに本作らしいテーマや作品性をしっかり織り込んだ安定感ある良き最終回という感じでとても楽しかったですね。見たいものは概ねきちっと見せてもらった感じだし、満足。「デパプリ」として良い締めでありました

という感じでデパプリ、1年間見届けさせていただきました。「繋がる想いや笑顔」というテーマを「食」という要素を軸に最後までしっかり描き上げた作品という感じであり、作品としてのテーマやメッセージに丁寧に向き合い続けた真摯さが素晴らしい作品だったなと感じます。作品全体を取り巻くキャラクター達も個性豊かで見ていてとても面白く、その成長を一緒に追いかけ見守る楽しさ、それを支えるマリちゃんをはじめとした良き大人達の安心感、ここぞで強い信念が光るカッコ良さ・熱さといったキャラクター的な魅力が色んなポジション・アプローチで様々に光っていたのが凄く良かったし、総じて非常に楽しい画に溢れてたなと感じますね。

それに何より、個人的なお気に入り声優さんの茅野愛衣さんのご出演、および悪役幹部・プリキュアと八面六臂の大活躍をほぼ1年通して日曜朝に存分に楽しめたのが嬉しかったのなんの。出演されると知っただけでだいぶワクワクだったのに、後々のプリキュア化濃厚な敵幹部としての出演ということでテンションはいきなり上限を振り切らんばかりになったし、そこからのプリキュア化の線有力→マジにプリキュア化の一連の流れの際には当時ずっと爆発しそうなほど喜びまくってたしで、誇張抜きに本作はこの一点でずっとはしゃぎにはしゃぎまくってた気がしますね...あまつさえなったプリキュアはめちゃんこに顔とデザインが良いし、ポジションや設定も「悪幹部からの変身・仲間入りを経た追加戦士」というオイシイドラマ性しかないやつだし(しかもその上で描かれる話もちゃんと面白いし)でもう言うことなしです ほんとにほんとにありがとうございました ヤッタ-!!!

というわけでデパプリ、とてもとても楽しい作品でありました。快活で優しさ・温かさに溢れた全体の作品性がとても沁み入った良作でしたね  100点満点中7億90点です(内訳:ストーリーやキャラ描写全部引っ括めた作品評価が90点、茅野さんの出演が2億点、茅野さんがプリキュア演じた・その上でデザインやストーリー的な扱いがめちゃくちゃ良かったのが5億点です)(ガバガバ)  色々大変なこともありましたが、1年間駆け抜け楽しませてくださった製作陣やキャストの方々には多大なる感謝を。本当にありがとうございました!お疲れ様でした  次作スカプリも楽しみです(スカプリ、現段階だとコンディションと執筆ペースとの兼ね合いとかを考えてもしかしたら感想は書かないかも(少なくとも毎週ペースでは)というつもりでいますが、ドンブラみたいに不定期執筆も良いかもとも思ってるのでもし感想記事投稿したらその時はまたまたよろしくお願いします)

最後に重ねて感謝を。デパプリ本当にありがとう!

 

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた