AnDrew’s小生意気レビュー記

作品の感想レビュー記事をメインに投稿しています。作品への造詣を深め楽しみつつ、それを他の方々とも共有できる場になれば。よろしくお願いします。

意外とのめり込む男 ムナカタ

ウルトラマンティガ

第8話「ハロウィンの夜に」

感想レビュー

 

 

仮装してゴリゴリに役に入ってはしゃぐムナカタ副隊長、改めて思い返しても凄い面白くてダメ()

ダイゴもめちゃくちゃはしゃいではいるんだけど一応子供達と一緒になってノリノリになってるって感じだったし、仲間達しかいない車内で率先してはしゃいでる辺り副隊長の方がガチになってる感強いんだよな...後のエピソードでも時折見せるけどこの人ほんとこういう時一番に面白いことになるな!? 第2話のマウンテンガリバーの下りの時も思ったけど副隊長序盤からもうこんなに面白おじさんだったっけ...(

 

子供達の夢を狙い暗躍する怪人ギランボとのハロウィンの夜の戦いを描く今回のエピソード。1996年当時日本にまだ定着してなかったハロウィンを題材にし、「いずれハロウィンもクリスマスのような有名行事になっていくかもしれない」と近年の日本におけるハロウィンイベントの隆盛を予期していたような台詞も入っていたことで語り草になっているのが印象深い話ですね。軽く調べたところ1997年頃始まった東京ディズニーランドにおけるハロウィンイベントが日本での定着のきっかけの一つだったと言われているそうなので、まさにドンピシャリって感じの予期だったんだな...と(ティガやクウガ辺りの作品を今観るとたまに色んな点で現代の情勢やトレンドにズバリ通ずる描写があって驚くことがあるので、なんというかリアリティ面の掘り下げにおける作り込みや着眼点への拘りが凄かったんだろうなと思うことがある) 今やニュースでも毎年話題になるイベントだからなハロウィン...ま現代で行われてるのは劇中の子供の純粋さが光る感じのイベントというより理性を捨てた人間の暴走の煮凝りみたいなどんちゃん騒ぎなんですけども(((

 

今回話の内容としては怪奇事件の発生とそれを追うGUTSやティガの戦いといった割とオーソドックスな趣になっていましたが、一方で子供の夢を狙う魔女として暗躍するギランボを取り巻く要素や演出がこれまでのエピソードのそれとはガラリと変わったファンタジーテイスト強めな雰囲気を醸しているのが非常に面白いところ。「大人になるまでにどうせ捨て去る夢なんて子供にはいらないだろ?」と不敵に嘯いたりとほんとに絵本の物語から飛び出してきた魔女みたいな趣で、ここにきての変化球としても面白いのよなギランボ 怪人体のデザインも抽象画・オブジェみたいな不思議さがあって何気に好きである ハロウィンという特定のイベントにあてがわれてるのもあって近年でも定期的にピックアップされたり思い出されたりする役得もあるし、メジャーどころには及ばないながらも何気にティガ怪獣の中だと印象深いやつよな  あとあまりフォーカスされてないけど世界の色んなところで既に子供を連れ去りまくってる(しかも倒された後も今回連れ去られかけた子供達以外は戻った様子無し)とか割とヤバいことしてるというこの

このギランボの分かりやすく悪役してるキャラもあってストーリーも単純明快な形にまとまっていて見やすかったし、ここ最近ドラマ性強めなストーリーが続いたところからの息抜きというところでも楽しく観られたのが良かったですね

 

と、ギランボ周りで楽しく展開した今回のエピソードでしたが、冒頭で語った副隊長のアレ含めGUTSの面々のプライベート寄りな姿が掘り下げられたというところも何気に好きなところだったりするんですよね。ダイゴのノリの良さとかイルマの等身大の女子っぽい可愛らしいとことかがグッと掘り下げられたのは嬉しいとこだし、他の部分も込みで総じて和気藹々としたコミカルさのある雰囲気で締め括られたのが良かったなと

特に厳格そうな印象の方が濃かったイルマ隊長が「ハロウィンの賑わいに合わせて仮装して出動しなさい」と(市民を驚かせないように、というのがちゃんとあるとはいえ)ちょっと悪戯っぽい笑みと一緒に言うところとかけっこうギャップでやられちゃうみたいなとこあるし好きなところ。ミステリアスなクールビューティーという感じでありつつこういう楽しみやジョークにも理解ある人なのはたまらんよなーと  やっぱこういうところからメインキャラの人となりとかが掘り下げられるのは作品に深みが出て良いよなとは常々思うなぁ そういう意味でも横軸がもっと広げられると良いなと思う

 

戦闘シーンの方も、ティガvsギランボのバトルが夜戦というシチュエーションの下なかなかにキレの良いアクションと共に描かれて見応えアリ。ギランボ戦久々に観たけどフィールドを広々取れてるのもあってけっこう機敏にアクションしてて凄くカッコよかったなと改めて感じましたわね

あと今回は話の雰囲気も相まってか、夜の闇が凄く幻想的な感じに映えた映像となり、その中で戦うティガのツートンのカラーとかがいっそう目を惹いたよなと感じたのが良かったところ。キリエロイド戦で既に夜戦自体はやってたんだけどなんかまた違った感じ方になった気がする  ティガの自然な闇の表現のためにフィルム撮影が方式として用いられたという話を聞いたことがある(申し訳ないことにやや曖昧な記憶なのでソースとかあったらくだちい)けど、今回はそれがグッと引き立ってたなという感じでしたね ゼペリオン光線の一連のモーションも小慣れてきたからかよりキレがあった感じがしてカッコよかったし良い戦闘だった

 

 

以上、ティガ第8話でした。だいぶ季節外れなハロウィン回の話でしたが、今までとガラッと違うファンタジーな雰囲気やGUTSの面々のプライベートな姿等面白い場面は多くて楽しい一エピソードでしたね。こういう風変わりなちょっと尖った話がたまにくるのもシリーズの面白いところだし、やはり横軸も大事ね あと戦闘シーン見て思ったがやはりティガの夜戦は良いな...凄く綺麗

 

というわけで今回はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございます。 読んでて共感できたり楽しめたりしたところがあれば幸いです

気に入っていただけたら次回も読んでいただけるとありがたいです。感想をくださったり記事の拡散等をしていただけたりすると更に喜ぶぞ!!

ではまた